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朽木ルキア大ブレイクの予感パート9 :  357氏 投稿日:05/03/13 02:04:54

※続編になります。先にこちらをお読み下さい。



のどかに鳥がさえずっている。
小川のせせらぎが聞こえてくるほど、静かだ。
市丸はルキアをその場に横たえると、さっさと袴の紐を解きにかかる。
草の上に広げられていく死覇装。襦袢も剥ぎ取られ、ルキアの全身の肌を日の光が輝かす。
穏やかな景色の中で、意思を失ったルキアの肢体は、市丸の思うままに淫らな絵を描いた。


「ほら、起き」
ペチペチと軽く頬を叩かれて、ルキアはハッと飛び起きた。
「あ…!」
自分が裸なのに気づいて散らばっている衣類を胸にかき抱き、側に座っている市丸を睨みつけた。
「何をしたっ!」
「何て、わかるやろ」
市丸は笑っている。
「股の間に流れてるモン、見てみい」
見るまでもない。ルキアの膣に注がれた男の体液が溢れ出て、べたべたと内股を汚している。
息が止まるほどの衝撃を受けた。
「良かったで、このボクが溺れた。3発いかせてもろうたわ」
「ぁ……」
「気ぃ失うとるのに、良く濡れるし、きっつう締め付けてくるし」
「…ゃ…めろ……」
「乳首嘗め回したら、喘いどったよ」
「やめろっ!」
ルキアは耳をふさいだ。おぞましさに全身鳥肌がたつ。
市丸はくっくっと笑い声をあげた。
「誰にしこまれたん? 処女や思うとったんけど、ボクの目も狂うことあるんやな」

捕まえた獲物をさらに締め上げて愉しむ蛇のように、市丸はルキアをなぶる。
「海燕? 噂にはなっとるけど、違うやろ。キミはルコン街出やそうやけど、あそこで臭いオヤジ達の玩具にでもされとったか、……いや違うな…」
間近に顔を近づける。
「キミはつい最近まで、まっさらやった。そんくらいは分かる。なあ誰や。こんな幼い顔と身体して、いったい誰に足開いたんや?」
「なっ何を言ってる、さっきから…」
「そやからキミの純潔をもろうた羨ましい男は誰やと……」
「純潔……?」
「? 意味、知らんのか、ルキアちゃん。へえ〜こら驚いたなぁ」
市丸の口は耳の側まで歪められた。
「女のここに」
足の間に伸ばされてきた手を、ルキアは鋭く払いのけたが、相手はまったく気にせず話を続ける。
「処女膜ゆうもんがあるんや。男を受け入れると消えて無くなってしまう純潔の証しや。キミには無かったで」
ルキアは目を見開く。言葉が出ない。
「初めてんとき、痛かったやろ? 血ぃも出たやろ」
ルキアは空ろに市丸を見返した。
「憶えてへんの? ククッ…どんな抱かれ方したんやほんま……あ…、そう…か、キミの相手は」
市丸は驚いていた。
「朽木白哉か」
ルキアの瞳に戦慄が走ったが、それを見るまでもなく市丸は確信していた。
顔を背けたルキアの小さな顎を指先でつかむと、無理やり自分のほうを向けさせた。
「お兄様に抱かれたんやキミは。兄と妹でえらいことやなあ」
「離せ…っ!」
強い目の光に、市丸は内心狂喜した。
めそめそした女は好きやない。こんな目に遭うてもボクをきつう睨んでくる。
外見もそそる美少女やけど、可哀相になぁルキアちゃん、キミはめちゃめちゃボクの好みや。
「いいかげん服着たらどや。4発目も欲しいんか」
唇を噛み締め、市丸の目から身体を隠しながら、ルキアは死覇装を身につけ始めた。
「この…ままでは、済まさない…!」
「へぇ済まさんてどないするん? 訴えんの。ええよボクは」

市丸はゆっくり立ちあがると背筋をのばす。
「十二人の隊長さんの前でじっくり尋問うけよやないの。ああキミも呼ばれるやろね、微にいり細にいり再現でもしてやろか」
「貴様……」
「三番隊長と朽木家のお嬢さまの醜聞、えらい騒ぎになるで、楽しみやな。中央四六室の裁定までいったりして。ボクうっかり漏らしてしまわへんかなぁ、キミとお兄様の関係も」
「……!」
「そないな話聞いたら、さっき帰ってったあの女の子も、もう口利いてくれへんかもしれんね」
打ちのめされているルキアに止めの追い討ちをかける。
「朽木家の名は地に落ちるやろ。お兄様、いったいどういう顔するんやろ、なァ」
「………。」
うつむいたルキアの髪を風がゆらしている。
「明日の夜、夜中に屋敷抜けて来られへんか? 相談しようやないか、騒ぎはいややろ」
「………」
「一番ええのはキミがボクの恋人になってくれることやけど、どうや?」
閉じられた長いまつげが、透き通るように白い頬に影を落としている。
「夜中の1時に三番隊舎の裏、開けておく。賢いキミならどうすればええか分かるやろ、待っとるで、ルキアちゃん」
最後のほうの声は市丸の後ろ姿とともに小さくなった。
明るい鳥のさえずりも、小川のせせらぎの音も、もうルキアの耳には入らなかった。

朽木家の屋敷を夜中に抜け出すのは簡単なことだった。
部屋の外には廊下が、廊下からはすぐ庭に降りられる。広い庭のなかを通り、裏木戸を抜ける。
三番隊の隊舎に向かう間、ルキアは誰にも見つからないことだけを念じていた。
しかし、三番隊隊舎の裏にある小さな戸の前までくると、身体が動かなくなった。

戸が内側から開かれる。
「入いり。そんな所に立っとったら人に見られてしまうよ」
市丸は冥府の使者のように見えた。
「時間ぴったりやね、そういうとこも好きやで。おいで、こっちや」
人気のない薄暗い隊舎内の廊下を、先に立って進む長身の男の後についてルキアは歩いた。
何度も角を折れ曲がり、狭い廊下に入っていく。
二度と引き返せない道を歩いているかのような錯覚にルキアは襲われる。
ある意味それは錯覚ではなかったのだが。
ようやくたどり着いた部屋の前で市丸はルキアを振り返る。
「ここや、どうぞ」
促されてルキアは戸を開け、そして息を呑んだ。
あまり広くなく、何も置いていない畳の部屋の中央に、敷布団だけが一枚敷かれてあった。
それはこれからここで行われようとすることを生々しく物語っており、衝撃に一歩後ずさったルキアはすぐ後ろに立っている市丸にぶつかった。
「わかってた筈や、キミは」
闇の中から響くような声。軽く背中を押されて、よろめくように部屋に入ると、後ろで戸が閉められる音がした。
「そやろ」
唇をかみしめてルキアは市丸を見る。
「明るくなる前に帰りたいんやったら、はよ始めよ」
「………」
「いやなら今すぐ出てったらええ、止めへんよボクは」
「………」
「出て行かないんやね。ほなら始めよ、着てるもん脱いでや、ルキアちゃん」

息が苦しく、呼吸がはやく小刻みになる。
目をきつく閉じて、ルキアは帯に手をかけた。自ら男の目に素肌を晒す。しかもその男の欲望の捌け口となるために。
ためらいながらも密やかな衣擦れの音は続いた。
布団に腰を下ろして眺めていた市丸は、最後の一枚が畳の上に散ると立ち上がった。
「ええ子や、おいで」近づいたルキアを市丸はふわりと布団の上に横たえる。
ぎゅっと身体を強張らせるルキアを上から上から見下ろして、市丸の胸は喜びに躍っていた。
「膝を立てて」ルキアは言われるままに膝を立てる。
「足を開き」目をかたく瞑ったまま、その言葉にも従う。
「もっとや、もっと大きく…、そや、それでええ、そしたらなこないだ教えたろ、ルキアちゃんの純潔の証しあったとこ、自分の手で広げてボクに見せてや」
つ…と、一筋涙が頬をつたった。震える両の手を延ばし、ルキアは自分の秘部を広げて市丸の目にさらした。
「ええ子や、きれいやで。これからここにボクのおちんちん嵌めてあげるからな、ぐちゃぐちゃになるまで挿しまくったる」
なにも見るな、なにも聞くな、なにも感じるな
心を凍らせて嵐が通り過ぎるのを耐えよう。ルキアはそう思った。
それでも羞恥心に頬が紅く染まり、からからに乾いたのどにコクリと唾をのみこむ。
足の間に置かれていた手を、市丸が両手でそっと外させた。
「っぁ……」
指が市丸の口の中に含まれていた。
一本一本の指に、丁寧に舌がはわされしゃぶられる。
「ん……な、何を……」
「しぃ…、黙ってボクに任せとき、せっかくルキアちゃんがボクの恋人になってくれてん、気持ちよくさしたらな」
嫌悪感はもちろんあった。けれど、暖かい口の中で柔らかくやさしく愛撫されると、不思議な感覚が身体の中に湧きあがる。
指を全部舐めてしまうと、市丸の舌と唇は絹のような感触を味わいながら腕のうちがわを遡っていく。
手をあげさせて、腋の下に顔を埋める。長い舌で敏感な部分をそっと刷くようにふれる。
「あ、……んんっ」
くすぐったさとはまた別の何かが皮膚を粟立て、ちりちりと小さな火が走り回る。
市丸はころりとルキアを裏返し、うつ伏せにさせた。

傷一つない輝くような背中を掌で撫でる。と、首の後ろに手をやり髪の毛をかきあげると細い首筋に噛み付くように口づけた。
「ぅう…」
熱い…強く吸われている……。圧し掛かられて身動きが出来ない。
唇を離すと白い肌の上に、血の色をした痕が付いていた。
「ルキアちゃんが、ボクのものになったいうシルシや」
髪の毛にはかろうじて隠れるが服には隠れない微妙な場所だった。
「どうや気分は」
「吐き気がする…」
「ああ、そりゃあかん、努力しよ」
背中に口づけが落とされる。やさしく啄ばむように。
羽根のように軽く舌が薄い皮膚のうえを掃いていく。
ルキアは必死で声を抑えたが、身体がぴくっぴくっと反応するのは止められなかった。
「敏感やね、かわいいで」
ゆっくりと舌は降りてゆき爪先まで到達した。形のよい足の指も順番にしゃぶられる。
気持ち悪さと快感とが波のように交互にルキアを訪れて、ゆらされる、こらえ切れない。
「あ……ぅぁ、あ……くっ…」
まだ市丸は身体のいちばん敏感な部分にはふれていない。それでもルキアの身体は痺れ、とろりとした露が花びらを濡らしはじめていた。
小さくまるく引き締まったお尻の柔肉に、男の両手が掛けられ軽く揉みしだかれる。
「ええ手触りしとる。真綿みたいや」
グっと引き上げられ、布団に顔をつけたままお尻だけをつきだした姿勢をとらされる。
「あっ! や!」
尻肉を左右に割られると、あらわになった小さな花のような後ろのすぼまりに市丸の舌が這わされた。
「ひ……っ」
見られるだけでも恥ずかしいところを舐め回される。
「いやっ、い…、あ…、や、やめ……」
強烈な刺激だった。ぞくぞくと蠢くような感触が背中を駆け登っていく。
「…そんな…と…こ…、くっ、き貴様おかし……い、ああぁぁ」
足が震え、愛液が滴り落ちる。

市丸は前の方にも舌をのばし、すくいあげた水を周りに塗りつけ、後ろの孔の中に舌を差し込むようにして弄った。
「うっ…もう…や…、い…やだ…!」
ふっと解放されてルキアの身体は力なく布団の上に落ちた。
「いやなん?ルキアちゃん」
「いやだ……やめて…」
ルキアは震えていた。肩越しに市丸を見上げる。しれっとして笑っている男を。
「やめてもええけど……、そしたらどうなるか忘れた訳やあらへんよね」
「ぁ…………」
「どないする、続けてもええの? ちゃんと答えてや」
「…………っ、続け…ても……、いい……」
「ひとつ教えとこか。キミの身体なんでこんなに濡れてん? ここや、ほら」
「あっ、ああっ」
市丸は指をを二本ルキアの中に突き入れた。
「ボクを欲しがってるからや、キミの身体はボクのおちんちん欲しい言うて泣いとるんや」
突き入れた指で乱暴に掻き回す。
「あぁあ!」
「キミはやらしい女の子や、こないにされて気持ちええんやろ、どうやこれは?」
ぐちゅぐちゅと水音を立て荒々しく指が抜き差しされる。
「うっ、うっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、あぅあ…」
いつの間にか仰向けにされ、大きく開かされた足の間に市丸は顔を埋めていた。
指を抜き差ししながら、舌は花びらの中を泳ぎまわり、小さな尖りをみつけると、舌先で弾きだす。
「…っ!! やっ、あっ…あっ…あっ」
市丸は顔をあげ、硬くそそり勃った肉茎をとりだすと、根元を握って狙いを定めた。
かすんだ思考のなかでルキアはそれを知る。逃げることはできなかった。
親指で陰核を強く押されながら、市丸に挿入された瞬間、ルキアは何度も弓なりに背をしならせて、激しく達していた。

天井をぼんやりとルキアは見つめていた。細いからだが布団の上に無造作に投げ出され、あわい胸のふくらみには市丸の欲望の残滓がたっぷりとかけられていた。
側に立っている市丸はもう身じまいを終えていた。
「ちゃんとイッたやない。もうこれでボクら、ほんものの恋人同士やね。
 ほな三日後の夜、またここで会お。気ィつけて帰り、見つからんようにな」
またな、という言葉と共に市丸が出て行っても、ルキアはしばらく動けなかった。


六番隊の勤務の日でなかったことを喜ばなければならない。
誰とも口が利けないほど億劫で、何も考えられないほど打ちのめされている。
十三番隊の隊舎のすみで、身を縮めているルキアを気にとめるものはいなかった。
それでも三日後の夜、同じ時間に、あの忌まわしい部屋へと向かう。
生け贄の祭壇へ向かう仔羊のように。


四つん這いになって、後ろからルキアは市丸に突かれている。
身体の奥の壁を直接叩かれる、深く激しい打ち込みだった。
揺さぶられながら、唇をかみしめてルキアは耐えていた。
目の前の畳の目がぼんやりと霞むと、黒髪の男の笑顔が浮かんできた。
……海燕どの…
海燕の顔が消えていくと、今度は紅い髪の幼馴染みの横顔が現れる。
……恋次……
怒ったような厳しい表情のその横顔も消えていくと、別の誰かの後ろ姿が浮かんだ。
…………兄様…
何故、義兄のことなど思い出すのか。
ルキアは自嘲した。
こんな…ときに……

「ああ、あかん。気ぃ散らしとる」
腰をつかいながら市丸が言う。
「あかんよルキアちゃん、ボクのことだけ考えんと。ちょっと御仕置きやな…」

市丸は自分のモノがぬらぬらと粘液にまみれて出入りしている、ルキアの綺麗な入り口を見おろす。
ルキアの身体が小さいので、酷いとしか言いようのない眺めだった。
その上にひっそりとすぼまっている排泄の穴に、市丸は指を差し込んだ。
「ぅあっ」
ルキアが苦痛の声をあげる。
深く指を入れ、薄い壁を通して膣壁をこする自分のものと呼応させるように動かす。
二つの孔を同時に責められてルキアは堪らず身悶えた。
「う、…ぐっ…、あ……っ、あぁあっ」
「お、締まるやん」
市丸がはやく終わってくれることだけが、ルキアの願いだった。
けれどその男はそう生易しい相手ではない。
身体に腕が巻きついてきたかと思うと、四つん這いの姿勢から起こされ、貫かれたまま市丸の膝に座らせられていた。
「ああ、もういきそうやわ。ルキアちゃん、もっとボクを気持ちようして」
後ろの孔から引き抜かれた指がルキアの口元に差し出された。
「こないだボクがしたったように舐めてや」
目を閉じたルキアが、おずおずと舌を出して指を舐め始め、市丸は喉を鳴らして嗤った。
「そう、上手いで、今度は咥えてな、舌全部つこうて転がしたり、吸ったりしてみ」
市丸は当然の事、後でルキアに自分のモノも咥えさせるつもりだった。
だが今は下からルキアを突き上げながら、指をしゃぶらせているこの状況を楽しんでいた。
それでも、まだ足りない。
自分のうえで足を大きく開かせる。
空いてる手でルキアの手を取ると、小さく息づく敏感な芽に導いた。
「恋人同士なんやから、キミも行かへんと終わらんよ。ずっとこのままや」
指で芽のうえを擦らせる。
「自分で気持ち良くなるようさわるんや、そうや、その調子」
「ん……」
指で咥内を冒され、後ろから片足を抱えあげられて、ルキアは揺さぶられた。
挿し込まれている太く長いものに、柔らかい襞の内側を擦られる感触がたまらなかった。
揺すられる。擦られる。終わらない。いつまでも終わることはない。
それはついにルキアが陥落し、喜びの声をあげるまで続けられた。

隊首会が開かれている間、副官達は別室で情報交換やら歓談をしていることが多かった。
ルキアは副官という身分ではないので、白哉を待つ間ひとり廊下で時間を潰していた。
ひとりでいる時いつもルキアは空を見ている。
小鳥の姿をさがし、それがどんなに空高くを飛んでいる小さな影でも見つけだしてしまうのだ。
辛いことがあっても、その一時だけは夢中になれる。
その時もまた、そんな風にして空を見ていたので、近づいて来ていた白哉に気がつくのが遅れた。
「ルキア」
と呼ばれてはっとし、「は、はい」と、答えて振り向いた時、ルキアは義兄のすぐ後ろに一番見たくない男の顔を見た。
「こんにちは、ルキアちゃん」
「………」
「どないしたん? 具合でも悪いんとちゃうか、顔蒼いで」
「……いえ…」
「あかんわァ六番隊長さん、妹さんのからだには気ィつけてあげな」
蛇のような男、人の苦しみを舌鼓して味わっている冥府の王の使い。
ぞっとし、冷たい汗にまみれながらも、憤りがルキアを支配し、燃え上がるような目で市丸を見た。
男はそれさえも楽しんでいた。
白哉は、馴れ馴れしい三番隊隊長の言動は半分以上無視する心積もりらしく、ルキアが駆け寄ると黙って歩き始めた。
背中に、笑いを含んだ市丸の声が浴びせられる。
「ほなまたな、ルキアちゃん」


三番隊隊舎の裏出入り口から中に入ってきたルキアを見て、市丸は喜んでいた。
覚悟をきめたような表情をしている。たとえ身体は自由にさせても、心までは決して渡さない。
そんな決意を固めたような顔だった。
―――相手が悪いよ、ルキアちゃん。ボクをだれや思うてるん。
穢れない、誇り高い少女が、自分の足元にくず折れるとき、市丸の喜びは最高潮に達する。
―――キミはまだ咲いていない花や、瑞々しい白い花弁がほころびかけ、日の光に向かって開こうとしている清らかな蕾や。
 そのまだ固い花の中心に舌を差し入れ、やっと湧き出しはじめた蜜を吸い。こじあけて花びらを散らし、やがては自分の掌のうえでバラバラの残骸にしてやろう。

キミにはそれだけの価値がある。

部屋に入るとルキアは、ぎくっとして思わず足を止めた。
部屋の中央の天井から鎖が下がり、その先に金属製の手錠が付いている。
ちょうどルキアの腰の上あたりの位置に調整されていた。
「何の…つもりだ」
「キミを鎖に繋いでみたいんや」
「………」
ルキアが感じたのは根源的な恐怖だった。何をされても抵抗できなくなる。
たとえ、殺されそうになっても逃げることは出来ない。
繋がれるのを受け入れるのは、ある意味自分の全てを相手にゆだねる行為といえた。
「厭だ…」
「また駄々捏ねはるの?お利巧にならんとあかんよ。まぁ厭なら仕方ない。
 そやな…それじゃ今日もこないだみたいにお口使わしてもろうて、喉の奥に出したのん飲んでもらおか。
 そん後はキミの可愛いお尻の穴、ふといモンで掻き回して、こっちでもいかしてもらお。はじめてやから痛いかも知れんけど、何事も経験や」
胸で大きく息をつきながら、手を握りしめているのを見て、市丸はほくそえんだ。
「なァ、繋がしてぇや、痛いことはせえへん。やさしゅうしたる」
「…………」
「おいで」
ルキアを引き寄せると襟元を押し開け、肩から着物を落とし、袖から腕を抜かせて上半身を剥いた。
「手え出し」
相手が従うまで待つ。揃えてゆっくりと差し出された華奢な手首に市丸は手錠をはめた。
「ええ子や…、そこに座り」
布団の上にルキアが正座すると自然と腕が持ち上がり、頭の上で両手が拘束された形となった。
あわい胸のふくらみが引っ張られてさらに薄くなる。
市丸は傍らに座り込むと、愛しむようにルキアの乳房を撫でた。この部屋で胸への愛撫は初めてだった。

「ぅ……」
「可愛いおっぱいやね。感じやすそうや。好きやろココこうされんの」
指先で成長過程のまだほんの小さな乳首を擦る。少しの刺激で赤みを増しつんと尖ってくる。
口を開けると舌を出し、乳首をねぶる様子をルキアに見せつける。ルキアは顔を背けた。
背中に手を回し、市丸はルキアの小振りな乳房を口の中にすっぽりと収め、強く吸った。
「あっ…!」
ルキアは白い喉を見せ、全身を震えさせる。
あ、あ、…この……感じは……
あのとき……兄様に…され…た………
私を押さえつけて、兄様が……、身体が痺れて、動けなくなって……私…
「あ……んんっ………はッ…」
兄様の熱い口の中…吸われて……私は……
「はぁっ………ん、ん…っ」
両方の胸を交互に弄りながら市丸が呆れた声を出す。
「えらい悶えてるやん、ええのか、ここ」
「ぁっ、ぁ……… ふ…」
「ふーん下はどないなっとんのや」
帯を解かれて、下半身からも着ている物が取り払われる。正座を崩されて脚の間に指が差し込まれた。
「や……、ぁ……っ」
「ルキアちゃん、キミ恥ずかしないんか、手錠掛けられて、こないに濡らすなんて」
市丸は乳首の一つを噛みもう一方を指先でこねながら、同時にルキアの秘部を指を入れ、くちゅくちゅと音を立てながら責めたてた。
「あっ、いやぁぁ…」
身体まで赤く染めてルキアは市丸から逃れようと身をよじる。鎖が鳴る。
「いやあ…て」
嗤いながら執拗な攻めをくり返す市丸の手の中で、ルキアの白い肢体は何度も仰け反り、もがき、暴れまわった。

「キミだけいったらあかんよ。恋人同士なんやからボクも、な」
市丸は手を離し身体を横たえると、ルキアの膝を割って自分の身体をまたがせた。
ルキアの目に、完全に勃起して天を向いてそびえている、市丸の雄が映る。
「あぁ……」
腰をつかまれ、肉棒の上に導かれる。
「自分で挿れて」
激しく首を左右に振る。
「欲しいくせに素直やないね。このまま放置するで? 隊員等に見られてもええんか?
ああ、いっそのこと三番隊で飼おうか。口の堅い部下には代わり番にキミを抱かせたろ。
 名門朽木家のお嬢様犯す機会なんてめったにないやん、涎垂らして嬉しがるわ」
ククッと笑って市丸はルキアの胸をもてあそぶ。耳を塞ぎたかった。
「ええ子にしてたら、そんな事せえへんよ。さ、挿れて」
また一粒の涙が落ちた。
ルキアは腰を動かして探りながら、市丸のはちきれそうな亀頭に自分の濡れた入り口を合わせた。
そしてゆっくりと腰を降ろして行く。ずっずっ…と割れ目を押し開きながら市丸のものが入ってくる。
生々しい感触に、最後の誇りさえも粉々に壊される。
市丸は根元を握って支えながら傍観を決めこんでいた。ルキアが呻くと、ぞくぞくとした快感が下腹部に蓄積されていく。
柔らかく絡みついてくる狭い膣壁を、無理やりに掻き分けていくような感覚が堪らないのだ。
「最高や…」
市丸は手を伸ばしてルキアの膝をつかみ、いきなり前に引っ張る。
支えを失った腰が勢いよく落とされ、ルキアは最奥まで穿たれた衝撃に悲鳴をあげた。
「踊ってや、ルキアちゃん。ボクをいかせんといつまでもこのままやで」
「く………」
両手は頭上で繋がれたまま、男のうえで腰を振らされる。
「お、上手い上手い、才能あるで。次はこうしてな」
ルキアの腰は市丸の手で上下に動かされ、膣で市丸の一物をしごきあげる形になる。
手を離すと市丸は、目に涙を浮かべたルキアが精一杯腰を動かすのを、楽しそうに眺めた。

与えられた屈辱にさえも最早麻痺している。絶え間ない刺激と究極の羞恥はルキアを混乱の淵に追いやっていた。
自分を貫いているのは誰だろう。いっぱいに満たしているのは誰だろう。
あのとき兄様は私を下にして熱いものを私のここに入れた。
熱くて硬くて刃を入れられたようだった。痛かったのに、何度も入れられて不思議な痺れが広がって、私はあのとき濡れてしまった。
嫌だったのに身体が動かなくなって、確かに私は濡れたのだ。
今、私を貫いているのは誰?
……に…いさま?
「ん…あぁ、ぅ…、あ…あ…はぁッ…くっ…」
いつのまにか自分から激しく腰を躍らせていた。目を閉じ、切れ切れに切ない声をあげた。
海が満ちてくるようにルキアは溢れ、市丸の身体を水浸しにした。

とても怖かったけれど兄様はお綺麗だった。
見たことのない目の色をして、私を…求めていた。
あれは…甘い…胸が苦しくなるような、傷が疼くような…

「ぁぁあああっ」
ルキアは絶頂の声をあげた。なかが痙攣し、めちゃくちゃに市丸を締めつける。
「くっ、あかん」
余裕のない声を出して市丸も達し、腹を波打たせてルキアの中に吐精した。


白い肌が内側から桜色に変わり、汗でしっとりと湿っている。
鎖に繋がれたまま弛緩しているルキアから、市丸は自分を抜き起きあがった。
すんなりした脚のつけ根から白濁した汁が滴り落ちる。
「誰を思っとったんや」
苦々しく言った男の声も、どこかに霞んで消えていった。

身体が重い。
それ以上に心が重い。
自分が許せない。何もかもから逃げたい。
私には、居るべき場所がない。
どこにも

朽木家の広い庭園の中を静かに抜ける。
とりあえず、眠ることのできる場所に向かって。
今はただ眠りたい。身体を横たえて、来る事を望まない朝がくるまで
ただひたすら眠っていたい。

うつむいて歩いていたルキアは
部屋のすぐ側に寄るまで廊下に立って自分を見ている義兄に気がつかなかった。
「あ!」
と、声をあげ、石になったように固まる。
義兄の目を見返すことなどできるはずもない。
視線を下にさげ、大きく響く自分の心臓の音を聞いた。 
白哉の声は静かだった。
「どこへ行っていた」
「………」
「ルキア」
「……は…い」
「二度言わせるな」
「…はい……」
「言えぬのか」
「……言えません…」
ルキアは初めてはっきりと知った。
自分が恐れていたのはあの男ではない。
公の場で辱められることでも、瀞霊廷じゅうからの白眼視でもない。
この人に知られたくなかったのだ。
それが恐ろしかった……
卑劣な手段によって汚されたのを、義兄に知られてしまうことが。

「おまえには朽木の名を背負っていると言う自覚はあるのか。人の口に戸は立てられぬ。夜中に出歩き、当主にも言えぬことをしているのなら尚更のこと」
「私は……この家にふさわしい者ではないのです…。どうか養子の契約を解除し、私と朽木家の縁を切ってください」
白哉はいまにも倒れそうなルキアの顔を見た。目を逸らしているが本気であるのは解かる。
それ以前に嘘偽りの言える娘でないことはよく知っていた。
「思い違いをしているようだな。たとえ縁を切ろうと朽木家の者であったという事実はおまえについて回る。名とはそんなに軽いものではない」
「では…、では私は…いったいどうすれば……」
「私の側から離れぬことだ、ルキア」
ルキアは顔をあげ、信じられぬ思いで義兄を凝視した。
「この前のようなことは、もう二度とない。朽木の家はおまえと私のふたりだけだ。傷つけるものがあれば切り捨てる。この名を守ることが私の使命なのだ」

―――ああ、そうか……
私が独りであったように、この人もまた独りだったのだ。
何かがすとんと治まるようにルキアは理解した。

「私に無断で、夜、出歩くな」
「はい、兄様」
踵をかえして立ち去る白哉の背を黙って見つめ、やっと長い夜が明けるのを感じた。
ルキアは市丸から指定された二日後の夜、三番隊隊舎に行かなかった。

それであっけなく事は終わった。

瀞霊廷の上空に抜けるような青空が広がっている。
市丸は屋根の上から下を見渡していた。廊下を渡っていく朽木白哉とその横に寄り添う小さな姿が見える。
「バレとるなァ、こら」
市丸は小さく嘆息した。
「ちょっかい出すんも終いやねぇ、お兄様怒らせると洒落にならんことになる。あんな子は他には居らんかってんけど」
しゃあない…と市丸は笑った。
「残念やルキアちゃん。バイバイ」
そうして男の姿は屋根から消えた。


ルキアは白哉に従って六番隊隊舎に帰るところだった。
途中、大きな集会室の前を通りかかると、小さく揉み合うような声が聞こえた。
後ろから「よせ、阿散井くん」と言う声と、それに被せるように「ルキア!」と自分の名を呼ぶ声がした。
ルキアは振り返り、白哉もまた足を止める。
阿散井恋次は形ばかり軽く白哉に頭を下げ、ルキアに向き直った。
「ルキア、俺今度、休みもらって戌吊へ行って来る。墓参りだ。オメーも一緒にいけねぇか」
久しぶりに会ったのに、元気か?でも、どうしてた?でもない恋次の単刀直入さにあきれたが、声を掛けられたのは嬉しかった。
でも、無理だろうな。休みをもらえても南流魂街のあんなハズレになど、朽木の家の者である私が……
「いや、私は…」
「かまわぬ」
「え?」
驚いて義兄の横顔を見上げる。
「それから、今日はもう下がって良い」
いつも通りの無表情さでそう言うと、背中を見せて歩み去る白哉を、取り残された二人はあっけにとられて見送り、同時に顔を見合わせた。
「なぁ、ルキア」
「ああ、恋次。…どうやらお許しが出たようだ」
そういってルキアは開いていく花のような笑みをみせた。


(完)


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