FX自動売買
禁断のケーキ
じゃらん♪
さくらのVPS



朽木ルキア大ブレイクの予感パート11 :  MIKE氏 投稿日:2005/09/03(土) 22:34:16


一護は悶々としていた。
 というのも、もう何日も性欲の処理をしていないからだ。
 堅物で、しかも奥手な一護はそういった行為とは未だ無縁ではあるが、そこは健康な男。
 それまでは週に一度か二度くらいで自家発電を行うことはあった。
 それまでは。
 それ。
「…………」
 一護は押入れに目をやる。
 押入れの中。
 その中にあるもの。
 ものっていうか、人。
 いや、人だったっけ?
 ……とにかく、あいつだ。


一護はイライラしていた。
 というのも、全てはあいつの態度が悪いのだ。
 あいつとは、押入れの中に住みついた、よくわからない奴のことだ。
 一護は思い出す。

「一護、腹が減った。飯をくれ」
「めんどくせぇ」
「…………」
「…………」
「もう一度言う、飯を持って来い」
「ああ? 何様のつもりだよ」
「莫迦者。お前は私を誰だと思ってるんだ?」
「……居候だろ」
「誰のせいだ?」
「…………」
「私だってこんな狭くて暗くてじめじめした場所に居たくはない」
「…………」
「食事くらい自分の食べたい時に食べたい。手足を伸ばして寝たい。義骸なんか出て行きたい」
「…………」
「わかったら食事を持って来るがいい」

 勿論一護にだって言い分がないわけではない。
 元々彼女の力を奪ってしまったのは一護がやろうと思ってやったわけではないし、提案したのだって自分ではない。むしろそういう意味では責任の一端は彼女にだってあるだろう。
 ……しかし一方で、彼女が自分達を助けるためにやむを得ずそれを行ったということも理解していた。そう言った点では、
例えそれが自分の意思でなかったとしても、責任の一部は自分にもあると感じている。
 感謝と、罪悪感。一護が彼女の居候を容認しているのはそれらの理由からだった。
 しかし、実はもう一つ放っておけない理由があった。……彼女は死神なだけあって見た目程度の年齢ではないということだ
が、それを頭で理解してはいても、一護にはどうしても彼女を路上に放置して行く事ができなかった。
 行くあてもない少女を放ってはおけない、それが三つ目の理由だった。


 一護は焦っていた。
 というのも、これもまた原因は彼女だった。
 しかし、今回は一護には落ち度はない。過失はないのだ。
 がしかし、悲しいかな、こういう時に男は不利なのだった。

 ……話は数分前にさかのぼる。
 ルキアの注文を請け、不審がる家族に夜食だよと言い張って持ってきた食事。冷めていてはまずいかとレンジで暖めてやる
のも忘れない、一護はそういうことを自然にできる人間だった。
「ったくよ。ほら、飯持ってきたぞ」
 そう言いながら押入れをがらりと開ける。
 そこに。
「…………え」
「…………」
 そこに。
 微妙に薄暗くて良く見えない、
 そこに。
「き、貴様……」
 ルキアの顔が紅潮する。それは羞恥からくるものか、怒りからなのか。
「っゴメン!」
 慌てて謝りながらピシャリと戸を閉める。考えるより先に脊髄での反応だった。
 戸を閉めて、そしてそのままの姿勢で固まってしまう。作動不良を起こした脳味噌の中をで万感が錯綜していた。

 なんで飯持って来いって言った後に着替えてんだよ!
 つーか、え、なんだよこれ?
 白だったな。そーか白か……
 お、俺は悪くねーよな? 言われたから持ってきただけだし
 なんだこれ漫画みてー……生で見たの初めてだったな……
 あーあ、せっかく暖めたのに早く飯食べねーと冷めちまうな
 赤くなったルキアも悪くねえな
 ちくしょ、暗くてよく見えなかった
 
 今頃になって汗がどっとふきだしてくる。ばっくんばっくんと鳴る心臓の音が聞こえていた。
 目を閉じると、今の光景がフラッシュバッ──

 がらがらっ!

 戸を開けたルキアが、目にも止まらぬ速さで一護の顎を掴む。
「……忘れろ」
「…………」
「いいな」
「……は、はい」
 残念ながら、もうパジャマに着替え終わっていた。


 一護は考えていた。
 というのも、またしてもやはりその原因は押入れの同居人、朽木ルキアにあった。
 この間のことがあってからますますルキアに対して負い目を感じている一護、今ではすっかりルキアの世話役だった。
 特にトイレに行く時などは一騒動である。

「一護」
「ん」
「その……なんだ」
「ん?」
「だから、あれだ」
「は? お前、いきなり代名詞で言われても意味わからん」
「と、トイレだと言うのだ莫迦者!」
「……あ。 あ、ごめん」

 だからなんで謝るんだ俺はなどと思うのだが、一瞬後にはでもやっぱ謝るよなあとため息をつく。
 トイレの前で何をするでもなくぼんやり立ち尽くしている(見張り)というのは家族に不審がられること請け合いだ。
「お兄ちゃん、何してんの? あたしトイレ使いたいんだけど」
 なんて言われてみろ、俺はどう答えればいいんだよ?
 幸いにしてまだそのような窮地には至ってはいないが、それはたまたま運がいいだけである。
 と、かすかにドアがノックされた。俺は周囲を再度確認してから、二回ノックを返す。
「……ん」
「……おし」
 なんとなく気まずげにそそくさと部屋に戻った。


 一護は正直困っていた。
 というのも今回も同様にお約束の如く押入れの中のルキえもん(仮称)が原因だった。
 ルキアの生活が大きく制限されているのは知っている。
 しかし、それと同時に一護の生活もまた、様々な支障をきたしているのである。
 中でも大きいのは、その、やはり男子の問題である。先日のびっくり☆着替え覗き事件の後など自分を抑えるのにひどく苦
労したものだ。
 自分の部屋の押入れ、薄い戸を一枚隔てた所で、年のそう変わらない(見た目)、しかも割とかわいめの少女が寝起きして
いるのだ。これがどれだけ重大で深刻な事態かは、恐らく男子でなくばわかるまい。
 そしてその状態で禁欲生活が二週間を超えると、だんだんイケナイ妄想力が大きくなってくる。それはいかに一護とて同じ
ことだった。
「…………」
 今夜も押入れの戸は静かに佇んでいる。
 いや、当たり前なんだけど。当たり前なんだけど、しかし……。
 夢を見ないでもなかったり……。
「……ルキアは、もう寝たのかな」
 何度目になるかわからない寝返りを打ちながら、一護の眠れぬ夜は更けていく。


 一護は迷っていた。
 というのも、なんというかもういっそ申し訳ないのだがやはりルキアが原因だった。
 迷っているのは家族にルキアの事を打ち明けること。
 そしてルキアを別の部屋に移動させること。
 この自転車操業的な、その場しのぎの生活がいつまでも続くのか、疑問だった。……まあ本音を言うと、そろそろ自分の体
がもたなくなってきていたこともあるのだが。これ以上この状態が続いて、一護が狼にならない保証はどこにもなかった。
「……ルキア、ちょっと相談があるんだが」
 ある日、遂に決心した一護は押入れに話しかけた。
 ところが、反応がない。
「ルキア? 寝てんのか?」
 しーん。
「…………?」
 不審気に眉を寄せる一護。一護からルキアに声をかけることは少なかったが、しかしたまに話しかければ必ず返事が返って
きていた。
 ところが今日は何度呼びかけても戸をノックしても、返事がない。
 ……おかしい。
「…………」
 一護は迷った。
 勝手に戸を開けることは二度としないと、びっくり☆着替え(略)の時に誓わされた。
 …………。
「ノック、すれば大丈夫だよな」
 自分が少し緊張しているのを感じながら、押入れの戸に手をかける。
 少しの期待と
 少しの心配と
 少しの疑問とを込めて、戸を開く。
「…………」

 そこにルキアはいなかった。


「……いないのかよ」
 緊張が解けた安心からか、思わず口に出してしまう。
 しかし、ここにいないのならどこに行ったのだろうか。まさか溶けてなくなったわけでもあるまいし……
「くっそ、勝手に出て行くなって言ったのに……」
 思わず舌打ちをする。とは言っても、一護は苛立ってはいたが、あまり心配はしていなかった。
 見た目は少女そのものだとは言え、ルキアは元死神。一護自身彼女が不思議な力を使うのを見たことがあるし、よっぽどの
ことが無い限り無事だろう。それによっぽどのことがあれば一人で出て行ったりはしないだろうし。
「……まあ、帰って来たら聞けばいっか」
 教えてくれるかは疑問だったが。
 ふと見ると、押入れには彼女の私物とおぼしき物が多数散らばっていた。ルキアが禁じていたおかげで押入れの中を覗くの
は初めてだ。
「…………」
 なんとなく、興味が湧く。
「……勝手に出て行くルキアが悪いんだよな」
 自分を自分で説得するように、ぶつぶつと呟きながら中を物色する。
 というか、押入れの中は随分と様変わりしていた。リフォームしたというのか、いつの間にか天井には電球がぶらさがって
いるし、デスクライトと小さな折り畳み式の机まである。
「……居心地良さそうじゃねぇか」
 誰に言うでもない皮肉が口をついて出る。
 他に落ちているのは、よくわからない小物のような……これらは死神の道具だろうか?
 ……と。
 ふと、それに目が止まる。
 端の方に小さくたたまれたパジャマ。ルキアの着ていたものだ。
 その途端、急に女の子特有の甘い香りがしてきた気がする。
 布団。枕。ルキアは確かにここで毎日寝起きしていて──。
「…………って! 莫迦か俺はッ!」
 慌ててぶんぶんと頭を振る一護。
「莫迦莫迦莫迦莫迦、ったく阿呆か俺は……」
 ぶつぶつと呟きながらも、視線はちらちらとパジャマの元へ。
 既に、淡い期待が胸を占めていた。
 以前忘れろと言われた光景が蘇る。


「…………」
 一護の独り言がだんだん聞こえなくなる。そろそろと手がパジャマに伸びる。ピンクでかわいい感じの、ちょっとルキアに
はサイズが大きい、パジャマ。一体、どこから持ってきたのかは、わからない……
 それを手に取る。
「…………」
 それをどけると、そこに。白い小さな布が、二枚。
 あった。
 一護は思わず息を呑む。
 頭の中をあの一瞬が何度もよぎる。
「…………っあ」
 緊張のせいか、唇がかさかさに乾いていた。喉がからからで、唾をごくりと嚥下する。思わず誰もいない自分の部屋を見渡
してしまう。
 そして、おそるおそる、それに手をのばす。
「……っ」
 鼓動が高まる。それは興奮というよりもむしろ背徳感から来る緊張だった。
 それを手に取って、そっと広げてみる。
 なんだか自分が物凄く下品で情けない男で、惨めで恥ずかしく思えてきた。
 しかし視線は完全にそれに奪われて離すことができない。
 阿呆らしい、変態か俺はもうこんなことやめろやめるんだと思っているのに、下半身はしっかり膨らんでいた。
 そこに手が伸びる。
 その手は一端逡巡するように止まったが、結局チャックをおろし、自分の物を掴んでいた。
 そうなると、もう止まらなかった。
 ルキアの下着の、一番大事な所に触れる部分を指で撫でる。一護の脳内で、ルキアは淫らに嬌声をあげていた。
「う……ルキア……っ……!」
 ダメだ、それだけはダメだ、やめろ俺! と心の中で絶叫しながら、その部分をそっと舐めてみる。

 少ししょっぱい気がした。

「…………っく……!」
 そして一護は溜めに溜めた精を久々に解き放ったのだった。


 一護はひどい自己嫌悪に苛まれていた。
 というのも、全てルキアが悪い……とは、さすがに言えなかった。
「お、お、俺は……な、なな……」
 凄まじい快感の余韻に浸りながら、しかし徐々に落ち着くにつれて愕然とする一護。
 自分の手の中にある白い布を見て、いっそ泣きたい衝動にすら駆られる。
「はは、は……まじ、ありえねーな俺」
 自動的に自嘲的な笑いがこぼれる。心の底からルキアに申し訳なく思う。自分が世界で一番矮小で惨めな人間に思えた。
 放った精は尋常な量ではなく、それの後片付けをするのがまた惨めだった。重いため息がいくつも出る。
 下着とパジャマを 元の位置に戻し、そのまま「ぐあー」とよくわからないうめき声をあげながらばたりと床に倒れる。
「し、死にてー」
 わざとらしく冗談めかして言ってみる。むなしいだけだった。
 足で押入れの戸を適当に閉めてからも、一護はしばらくそのままぼんやりしていた。





 一護はヘコんでいた。
 というのも、今度こそ何の言い訳もなしに一縷の望みも無く完膚なきまでに自分が悪かったからだ。
 ルキアはいつの間にか帰って来ていたらしいが、一護は何も聞かなかった。
 ただ「悪かった」と一言謝ってルキアを不思議がらせただけだった。
 食事も黙って持って行ったし、何を言われても黙って従う。そんな一護を不審がったのはルキアだった。
「おい、一護」
「……おー」
「……お前、どうかしたのか?」
「いや……別に」
「今日はやけに素直だな。悪いものでも食ったか?」
「……かもな」
「…………」
 この日、目立った会話はそれだけだった。
 やがて夜になり、一護はベッドに横になった。




「一護」

「…………」

「一護。」

「…………ん」

「一護!」

「んー……あんだよ……」




 寝惚け眼で声の主を探す。
 いつの間に目を覚ましたのだろう、ルキアがベッドの横に立っていた。
「…………?」
「一護」
 何やら言いよどむルキア。
「え、っと……」
 言いにくそうに、視線が宙をさまよっている。
「…………」
 徐々に、頭が覚醒してくる。
 ……と、あの時のことが思い出された。
「あ……」
 あのことが、ばれたのかもしれない……
「あ、ルキア、俺……っ! …………、……」
 慌てて上体を起こす一護。何かを言おうとするが、言葉が出てこない。
「…………」
「あー、その、だな」
 気まずげにルキアが口を開く。
「その、実はあの押入れ、死神のアイテムがあってな」ぎくしゃくと喋るルキア。「……その……、監視用のアイテムもあってな……」
「…………」
「…………」
 支離滅裂だが、言わんとすることはわかった。
 謝りたいのに、言葉が出ない。
 顔向けができないとは正にこのことだった。
「…………」


「……あー」
 ルキアがこほん、と咳払いをする。
「まあ、私も悪かった。その、」
 ちらりと、顔を上げない一護を見る。
「……溜まって……、いたのだな」
「…………っ」
 ズキリと、一護の胸が痛む。なぜかは、よくわからない。
「…………」
「…………」
 ルキアが黙ったので再び沈黙が降りた。
 周囲の空気がどんどん密度を増しているような錯覚を起こす。
「ま、まあ気に病むことはない。健康な男子なら至って普通のことだ、だからそんなにしょげるな」
「…………」
 ルキアの取り繕った明るさが心に響く。
 なんでルキアにフォローさせてるんだ、俺……?
 一護は自分の小ささにひたすら呆れた。
 長い沈黙の末、
「……………………悪かった」
「……うむ」
 一言、なんとか一言、謝った。
 いつもは態度のでかい一護が、まるで叱られた猫のようにしょぼくれている。
 謝罪の言葉などなくとも、一護の反省はルキアには十分伝わっていた。
 というか、実はルキアはあんまり怒っていなかった。
 一部始終を記録した映像の中で、あの一護があんなに辛そうにしているのを見て、むしろ気の毒だとすら思っていたのだ。
 女である自分にはわからないが、一護は相当の我慢をしていたのだろう……。
 ……無神経、だったかもな。
「……すまないな」
 再び真摯に謝るルキア。最初に何を言うよりもまず謝ったのも、ルキアもルキアなりに反省しているからだった。
 そしてもう一つ、ルキアには思っていることがあった。
「…………一護」


 一護にはよくわからなかった。
 というのも、今回の件で悪かったのは、徹頭徹尾一から百まで自分だと思っていたからだ。

 二人目の体重をかけられたベッドが、ぎしりと音を立てる。
「……っ?! な、ちょ、っ……!」
「気にするな。私がしてやりたいからするのだ」
 ルキアは布団にもぐりこみながら言う。
「まあ、とりあえず横になれ」
「だっ……ちょ、おいっ!」
 顔を真っ赤にして慌てる一護を見て、なんだ、かわいい所もあるじゃないかと愉快になるルキア。
 上体を支えている一護の手を取って、無理矢理に寝かせる。
「いいから横になれって」
「わッ……ちょっ……!」
 一護にのしかかる感じで重なって倒れこむ二人。
 ルキアの柔らかな肌が、微妙に軽い体重が、髪の良い香りが、一護の正気を奪って行く。
「…………ッ!」
 しかし決死の思いでなんとか踏みとどまる。
「る……、きあっ! ……おまえっ……」
「だから言っただろう、悪いと思ってると」
「そ、そういう問題じゃねえッ!」
「ではどういう問題なのだ」ルキアは上体を起こして一護をじろりと睨む。「私は気にするなと言った。お前は黙って喜べ」
「俺の意思はどうしたッ!」
 む、と眉を寄せるルキア。
「ではしたくないのか?」
「っ…………だから、そういう話じゃなくて……」
「……お前は一々うるさい奴だな」呆れたように言う。「心配せずともお前の気持ちは大体わかっている。少しは自分に正直に生きたらどうだ?」
「…………で」
「でももヘチマもない」言いながら一護の肩をぱしぱしと叩く。「少しは肩の力を抜け。お前は、基本的に背負いすぎだ」
「…………」
 黙り込む一護。
 肩の力を抜け?
 正直に生きる?
 …………?
「まあ、そういうわけで、今回はサービスだ」
 言いながら、ルキアは再び一護の上に重なる。
「っ!」
「……光栄に思え」
 ルキアの手が一護の物に伸びた。


 一護は、一護はいっぱいいっぱいだった……。
 というのも、他人に自分の物を触られるのは初めてだったからだ……。
「なっ……おま……」
 ルキアの手が一護の腹の上をそっとなぞりながら下へ向かう。それに抵抗する一護の力は、しかし弱々しい。
 一護はいつも暑いからという理由でトランクスとTシャツだけで寝ている。
 そのトランクスの中で今やはちきれんばかりに膨らんだ物を、布の上からそっと撫でる。
「……体は正直だな」
「…………ッ」
 途端に跳ね上がる物を、ルキアはやはり撫で続ける。
「辛そうだな。出してやるから腰を浮かせろ」
「…………」
 一護に最早抗う気はなかった。黙って腰を浮かすと、
「……ふふっ」
 小さく笑うルキア。何か色んなものが見透かされたようで、一護はますます赤くなる。
 膨張したそれに難儀しながらも、一護の下着を脱がせる。と、隆々とそそり立つそれが姿を現した。
「……なかなか逞しいじゃないか」
「…………」
 ルキアの全ての言葉が一護を辱める。少し熱っぽい息、自分の体の上を這う手、何度も聞いたはずなのに全く違う響きを持った声。
 その全てが、一護を昂ぶらせる。
「さあ、どうして欲しい? 言わんと何もしてやらんぞ、ん?」
「…………」
 言えるわけがない。
 しかし、それ以上にもっと断れる筈が無い。
 屈辱の表情でルキアを睨む一護。ルキアはそれをそ知らぬ顔で受け流す。
「さあ、言うがいい。なんでもしてやるぞ」
「…………。……、手で…………」
 それだけ言うのが精一杯だった。しかしルキアは満足気に微笑む。
「手で、して欲しいんだな。いいだろう」
 そして、一護の物がルキアの白い手にそっと包まれる。


「熱い……な」
 ほおっ、とため息をつくルキア。すいつくような触感。ルキアの指は少しひんやりとしていた。
 他人に触られているというだけで、一護のそれはまるでおかしくなったように脈打っていた。
「気持ちいいか……?」
「…………ああ」
 行為を続けながらも終始一護を見つめ続けるルキア。逆に一護は一度もルキアの顔を見ない。見る事ができない。
 今まで経験したことのない刺激。絶対的な快感が、一護を無理矢理絶頂へと追い詰めて行く。
 息を荒げて耐える一護。ルキアは汗で額に張り付いた一護の前髪をそっとどけてやる。
「……いきそうか?」
「…………っ」
「もう少し我慢しろよ。夜はまだ長い、もっと愉しめ」
「…………」
 その言葉の意味を解して、一護の喉がごくりと上下する。
 その間にもルキアの手は丹念に刺激を与えていく。
 先端から漏れ出してきた透明な汁を親指で広げたり、人差し指で裏筋をつつ、となぞったり、そしてそのたびに一護は快感の波に呻き声をあげた。
 と、一護がぼそりと何かを言う。
「…………で」
「……ん?」
「……くち、で……くれ……」
「…………」
 ルキアは一瞬キョトンとした顔を浮かべたが、
「ふっ……ようやく諦めたか」
 と満足気に言う。
 体勢を変えると、それの根元を人差し指と中指と親指で支える。
 ふっ、と息を吹きかけられ、一護の背筋をぞくぞくと何かが走った。
「それじゃ……あむ……ん……」
「…………ぅ……!」
 一護が声にならない叫びをあげたが、ルキアは構わずに行為を始めた。
 唾液を口にたっぷりと溜め、ソレを半分ほどを咥えこんで口内で舌でぺろぺろと丹念に舐める。内腿にルキアの髪が当たってこそばゆい。
「ちゅ……む、……ん……ぅ」


 今まで想像でしか起きなかったことが、今現実に起きている。自分の物にむしゃぶりつくルキアを見て、感動のような、感慨深い何かがこみあげてくる。
 その積極的な責めに、一護はあっという間に達してしまう。
「ルキ……も、出る……っ」
「ん……ちゅ……」
 一護は顔を離すよう言ったつもりだったのだが、ルキアはあろうことかますます深くまで咥えこんだ。
 慌てて引き抜こうとしたが、込み上げる射精感はそれを待ってくれなかった。
「ちょっ…………っくぅ!」
「んむぅっ……!」
 どくんっ
 びくびくと腰が震え、背が自然と丸まる。長らく溜めた精は数回の射精程度では抜けきらないらしく、相変わらず通常より遥かに多い量の精が放たれた。
「むっ? んむぅっ……ん……っ?!」
 想像以上のその量に驚いたのはルキアだった。耐え切れずに顔を離してしまい、未だ放たれている精をまともに顔で受けてしまう。
「あっ!」
「っくぅ……」
 しかしそれでも止まらない射精がようやく終わった頃には、ルキアの顔とパジャマは飛び散った精液で随分と汚れてしまっていた。
「…………」
「…………あ」
 バツが悪そうに頭を掻く一護。
「あー…………その。わりぃ」
「…………」沈黙の末、「……多すぎる」一言。
「…………」
 精液にまみれたルキアの顔を見ると、よくわからないが逆に自分が恥ずかしくなった。
 下を向いたまま困った様子の一護を見て、ルキアは呆れたようにため息をつく。
 そしてやがて、諦めたようにパジャマを上下とも脱ぎ捨てた。
「……ル、ルキア……?」
「莫迦者。あんな汚れたパジャマを着てられるか」
「……す、すまん」
「……まあ良い」
 というか自業自得だな、とぼやきながら顔や辺りに散った精をティッシュで拭いていく。一護は手持ち無沙汰に困った顔をしているだけだった。
「……あー。なんか情けねぇな、俺」
 あまりの格好の悪さに自分で呆れたのか、ずーんと沈んで言う。
「む……まあ初めてならば仕方あるまい」
「……そうかな」
「まあ、これから上達していけばよいではないか」
 そう言って再び一護の隣に横になる。
「幸い、時間はたっぷりとある」