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朽木ルキア大ブレイクの予感パート10 :  531氏 投稿日:2005/06/25(土) 23:01:25


『白ルキ兄視点』


今夜も。
「恥ずかしゅう…ございます…。私、ばかり…」
ぐったりとうつ伏せた身体を離すと、床の上で女が吐息をつく。
私は、夜着の襟も乱さずにいた。
熱く濡れた指先を見つめ、唇に残る味を微かに感じて…何故か、強烈な既視感を覚える…。


ああ、そうだ。
早くに亡くなった妻を迎えた、その夜。私は同じことをした。
周囲の反対を押し切り、形ばかりの床杯を二人きりで交わして…閨へと誘なった。
好意ですら、勿体無い。側女など、恐れ多い。まして、妻と呼んでいただけるなど…と、震えながら身を硬くしていたが。
真っ白な夜着だけにして、床へ引き入れると、もう大人しく、思うがままだった。
柔らかな肌をなぞると、可愛らしい声を上げた。それが恥ずかしいと、頬を染める。
堪らずに、抱きしめた。やっと手に入れた、宝物だから。それまで、手も付けなかった。
不慣れな様子も、好ましい。気を楽にさせるためにも、直に肌を合わせる前に、一度は絶頂へ導こうと思った。

「恥ずかしゅう…ございます…。私、ばかり…」
目の前の女とまったく同じ言葉を呟いて、気が遠くなったのか、うつろな目をしていた。
「十分に解してやらねば、緋真が辛いであろうゆえ」
何を言われたか、すぐには分からなかったのだろう。ぼんやりと見つめ返すその瞳に、だんだんと涙が溢れていくのを、美しいと思った。
「そう…、思ってくださっていらしたのですか」
「私は別に、どちらでも構わぬが。其方が大事にしておいた、たった一つしかないものを、私にくれるというのなら…いたわってやらねばならぬ」
「殿方には、何でもないことかも知れません。また、身体を汚せば、もっと安楽な暮らしも出来たでしょう。
でも…私は…。どうしても暮らしてゆけずに、妹を捨てたのです。
この身体を売れば、いくらでも育てていけたはず。それなのに…。だから、絶対に…どんなに、暮らしが苦しくとも…」
言い募りながら、泣きじゃくる。
「其方とて、まだ幼かったと聞く。それほどの才覚は無かったであろう。
もしもそのような幼女に興味を持つ者がいても、其方ら二人が、幸せに暮らせたとは思えぬ」
「…」
「もう、泣くな。私が必ず、探し出してみせる。
どのような娘であろうか。きっと緋真によく似た、可愛らしい者であろう。
贅沢がしたければ、いくらでもさせてやる。学びたければ、手配をしよう。強くなりたければ、それも良し。
そして必ず、きらびやかに着飾らせて、この家から嫁に出してやろうぞ」
「う…あぁ…」
こらえきれずに唇が震え、表情がゆがんだ。声を上げて泣き出す。
「泣くなと申すに…」
私は小さくため息をついて、抱いていた。これほど…自分以外の存在に優しく出来ることが、意外でもあった…。

やがて泣き止んだ妻の身体を抱いたまま、私は自分の帯を解いた。
肌を重ねると、もう一度涙がこぼれる。
「痛むか」
「少し。でもそれより、嬉しくて」
溢れた涙を吸い取ってやると、笑顔を見せた。この上なく、美しかった。


「いかが…なさいました」
声をかけられ、ふと我に返る。先ほど弄んだ娘が、心配そうに覗き込んでいた。
「ああ…。つい」
言葉を切る。このまま、言ってしまって良いものか。
「…亡くなった者のことを思い出していた…済まぬ」
思わせぶりに言葉を濁しては、却って憐れであろう。
この者は、姉とは違う。言葉の少ない私の心の中までは、察することは出来ない。
「そんな。勿体無いことです。私が至らぬばかりに…」
「そうではない」
比べられていると思い、いつも怯えていた。卑屈なほどのその態度が、少し鼻につくこともあった。
だが、きちんと教えれば理解するのだ。自分に自信を持たせれば、明るく振舞えるのだ。
「其方は、今のままで良い。いや、今のままが良い。私は、亡くした者の身代わりなど要らぬ。
そんなことをしては、緋真に叱られる」
「…兄様を、お叱りになるなんて」
「ああ。そうだ」
「ほんの少し、羨ましく思います。兄様は、緋真様をご存知でいらっしゃる。
私には、記憶すらございません」
「私の力が足りぬばかりに。気の毒なことをした」
「いえ。お優しいお気持ちは十分に。どうか私に、どんな方であったか教えてくださいませ」
美しく、誰にも優しく、聡明で…大きな声を出すことなど無く。それでも、涙をためた眼で見上げられると…私は言いなりだった。
妹がどこかで辛い思いをしているかと思うと、誰にでも優しくしか振舞えないのだ。緋真は、そんな女だった。
「其方と同じく、艶やかな髪と白い肌をしていた。少し大人びた、寂しげな瞳をして。
もう少し背が高く、細い腰と、思いのほか豊かな胸と…」
「兄様…」
「くくっ…。悪かった」
他人には信じられない光景であろう。うっかりと、笑顔が出る。ルキアも、頬を膨らませていた。
「私とて、そのうち…」
「其方が緋真のごとく成熟し美しくなれば、下らぬ男どもがぞろぞろと求婚に訪れるであろう」
「私は、どこへも参りません。ずっとお側で、お仕えいたします」
唇を尖らせる。いつものことだ。
「そのような者達を、いちいち成敗するのは面倒だ。先ほども申した通り、今のままが良い」
そうでなければ、この私さえ堪えきれぬ。ルキアを、ルキアとして扱わぬのなら、自分のものになど出来ぬ。
だから、ここまでしてもまだ…本当に身体を奪ってはいない…。


あれから。ルキアは私に懐くようになった。
心許した者と、ともに入浴する作法が貴族にはあると教えると、素直に従う。
わざと子供扱いをして、早く大人になり嫁に行けと言ったら、嫌だと泣いた。義兄への畏怖が、憧れに変わったのであろう。
それならば、私なりのやり方で可愛がってやろう。
ほとんど、無知に付け込むようにして、身体を弄び、男のものへ唇での奉仕も覚えさせた。
湯殿でうっかり反応してしまった私の身体を、真剣に心配するので、口で毒を吸い出してくれと言ったのだ。
だが、あと少しの壁が越えられぬ。
…無理に、越えずとも良い。急ぐことは無い。そう遠いこととも思えない…。

「ルキア」
声をかけ、視線を下に落とす。
すぐに察して、か細い腕が着物の裾を割り、下帯の中に入り込む。
昂ぶったものを取り出すと、教えた通りに唇に咥え、喉の力を抜いて奥まで含んでいく。
髪を撫でながら、軽く頭を押さえて、ゆっくりと動かした。
優しくいたわり、教えてくれているのだと思っているはず。
それもあるが…。小さな口で、一生懸命尽くしている姿を、見ていたいのもある。緋真はやはり、私を叱るであろうか…。



(完)



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