朽木ルキア大ブレイクの予感パート11 :  88氏 投稿日:2005/08/28(日) 01:13:09


『ホン×ルキ』


 誰も居ないオレンジ色をした放課後の教室。
全く、訳の分からぬ記号との戦いは予想以上に時間がかかってしまった。
私は相変わらずの追試に悩まされようやく終えたところだ。ふと隣の机を見ると、
この苛立つ気持ちに重々しく溜め息を吐かせた。
 私と一護は五日前から一度も言葉を交していない。
原因はいつものように単純な喧嘩だった。
しかしやっかいなのが、まだそれを引き摺り続けていることだ。
仲を取り繕いたい気持ちはある―が、
二人の性格上自分から謝るなんて歯痒いことができずに今に至る。
 家に帰っても気まずいだけだが、かといってこの暑苦しい教室に居るのなんてもっと嫌だった。
今はこの鬱陶しい意識を、できるならこのくだらない自尊心を冷ますためにも、
冷房の効いた一護の部屋の方がまだましだろう。
 そう思った私は、教室から出ようと扉に手を掛けた時だ。
突然、勝手に開いたかと思うと目の前には同じクラスの女、本匠がいた。
「あ、朽木さん今日はここにいたんだ。」
 何か彼女の言葉に違和感を感じはしたが、
ふてくされていた表情をすぐに得意の作り笑顔に変え、会釈する。
「あら本匠さん、どうかなさったのですか?」
とりあえず早くこの蒸した学校から帰りたかった。
どうせ他愛もない話なのだろう。私は軽く頷いて済まそうと思った。
「…あのね、ちょっと朽木さんに聞きたいことがあってね〜、、」
「‥…?」
 何か面倒事なのだろうか。出来れば関わりたくない。
しかし、少しだけ間を置いて、だが意味深な笑みを浮かべて言葉した。
「今、黒崎と喧嘩しているでしょ?」
 少しの間から言葉を理解すると、一瞬身をこわばらせた。
やはり傍から見ても分かるらしい。
私が俯いて決まり悪そうに口篭っていると、にこやかに言葉を続ける。
「ふふっ…やっぱりそうなんだ。付き合ってるとだんだんワガママになっちゃうもんね〜?」
 一体何を言い出すのかと思えば、不意に引きつりかけた笑顔をなんとか緩ませて、髪発いれず否定する。
「いつも皆さんそうおっしゃってますけど‥私と黒崎君はそんな関係じゃありませんわ。」
 まったく、と呆れるなかで冷静に一言一言に注意しながら言を出す。
私はさすがにこの手の質問にも慣れてしまっていた。
いつも通りこの事だけはキッパリと否定している。
 しかし―実際は私と一護はそんな関係であった。
いや、そんな関係から一線を越えた関係である。
無論、口が割けても言える筈がないが。だが何故、本匠はこんなことを話すのだろうか。
「でも私の目に狂いは絶対無い筈何だけどな―」
 食い下がらない彼女にさすがに私もうんざりした。
それは教室の暑さと追試の苛立ちだろうか、五日前からのいざこざだろうか。少し声が荒くなる。
「ですから、私と黒崎君は―」
「ヤッちゃったのよね♪」

 あっけなく、なんの躊躇もなく飛込んできた言葉に一瞬、
私を包む空気が凍った気がする。少しだけ背中に滲出した嫌な汗を感じ、
それに動揺しかけた自分を隠す様に引きつった笑顔を浮かべながら本匠を見る。
するとどこか嬉しそうにする厭らしい笑みが写った。
私は思わず視線を反らしながら中空に瞳が泳ぎ、
動転する思考の中で思い付く言葉を続けるしかなかった。
「その‥私たちはヤッてなんか…じゃなくて……
そもそもお付き合いすらしていないのに―」
「嘘つかなくても良いのよ〜朽木さん。‥…実はさ、私見ちゃったんだ。」
「………っ!?!」
 今、明らかに私は動揺した。だが、この状態では気付けるものも気付けなかった。
「…見たって‥…何を……」
 そんなもの決まっている。あの時だ、あの時、見られていたのだ―。
分かりきっているのに何故こんなことを言ってしまったのだろう。
それは私の不安を確信に変えてしまった。
「はい!しょ〜こ♪」
 私の目の前に本匠の携帯の画面が置かれ、彼女の親指が中央のボタンを押すと、
真っ暗だった画面に映像と音が流れた―。


『‥ぅんっ…くぅ……ふぁっ!、あぁん!!』
『っ‥おいルキア!そんな大きな声出すな、誰か来たらどうすんだよ‥』
『だって‥そんなの無理…!‥ぁぅぅ…!!、‥いちごぉ…もっと‥もっと……』
『……ったく‥わかったよ、その代わりこれ以上大きなの出すなよ?』
『…んっ……、ぁっ、んあっ!!ふぁっ!、ああっ!!
‥…いち‥ごぉ…きもちいいよぉ……』


 この小さな画面からは、その場の勢いで耐えきれなくなってしまった私と一護が、
今と同じ位の時間に、学校の屋上で想いを交し合った喧嘩する前の日をそのままに記憶していた。
 血の気が引くとは今の私のことを指すのだろう。まるで鈍器で殴られたような揺れも頭に感じた。
 ただただ呆然と、遠くから撮されている壁に背持たれながら抱えられる半裸体の私と、
一護が腰を振る度にズボンの合間から出るソレが私に入るのを見つめるしかなかった。
そして少しして卑猥な映像と音は止まり、
携帯が目の前から消えると本匠の相変わらずの笑顔とぶつかった。
 何とか否定したくても、明らかな記録を否定できずに言葉が出ず、
冷や汗をかき、瞳を見開いて口をぱくぱくさせていた。

 その姿を見て、本匠は面白げそうにしながら、突然、彼女の右手が私の胸に触れた。
「うわっ!?わっ?!ほ、ほ、ほ、本匠さん!?なっ‥何をする!?!、‥のですか?!」
 身を退いて、私の胸をまさぐる掌から逃げる。
一体、今のはどういう意味なのだ?!
こういう弱味を握られた時、何か脅されるのだろうが何故本匠はそんなことを―?!
 彼女の意を掴めない行動は、次には私の理解をしっかり掴んでいた。
「もぅ〜‥分かってるんでしょ朽木さ〜ん…♪」
「わっ‥分かりません!!‥えっ‥?ちょっ、ちょっと…!!」
 退いた私の頭をひしと抱き締めて、さっきと同じように彼女の指が小さな胸を這った。
すると先ほどまで青ざめていた筈の顔はいつの間にか真っ赤になった。
「逃げちゃだめだよ〜、分かってると思うけどさ、今は私が優勢なんだから!」
 そう、私は今脅されてはいるのだ。だが何故こんなことを―?
「どうして…こんなことをするのですか……!?」
 あの痴態の記録に脅される私は逃げることも出来ず、
せめてうごめくこの掌に繋がる腕を力なく掴むしかなかった。
「ちゃんと黒崎に揉んでもらってる?成長期なんだから、おっぱい大きくならないわよ〜?」
 実に楽しそうに言葉する彼女。そしてやっと私は思い出した。
この女は女であって女でないのだ。思い出した途端、私は同性に犯されることを知った。
 リボンはすんなりと取られ、上からボタンを四つ程外されて、
本匠の掌が下着の上から揉みしだく。
目を強く瞑って耐えることしか出来ない自分が悔しい。
私の声は味わったことのない恐怖と、不快な快感に細められてしまう。
「いやだ…やめて……」
「え〜?でも朽木さんの乳首、もう臨戦体制だよ〜?」
「…いやだぁ‥!」
「ホントだよ〜‥じゃぁ見てみよっか?」
 そう言うと胸元を大きく開かせ、質素な白い下着をずらさせた。すると淡い膨らみが露になる。
「うわぁ〜…朽木さんのおっぱいって‥…綺麗…」
「‥…っ!?!」
そこは本匠が言うよう、既にぷっくりと立ち上がって熱を持っていた。
その僅かな膨らみを食い入るように見つめられる。
「――あれ?この痕ってさ…やっぱりそうだよねぇ〜あの時のかな‥♪
でも喧嘩してからご無沙汰なの?新しい痕が無いわね♪」
 本匠は私の右胸の一点を爪で擦る、そこは、あの時一護の唇が吸い付いた場所だった。

「ぅぅっ…」
「いいなぁ〜黒崎……柔らかいし、すべすべだし、
こんなカワイイおっぱいを独り占めにするなんて許せないわ!!」
「ぁくっ‥!」
 そう訳の分からないことを吐かした次に、彼女は私の右胸にキスをしていた。
「大丈夫!黒崎みたいに吸い付いたりしないから。」
 言葉通り乱暴なことはしないで、胸全体をその生暖かい舌で舐め回し、
彼女の舌先はゆっくりと桃色の輪郭をなぞった。
「……ふぅっ…」
 背筋にぞくぞくとした感覚が這った。
器用なことに、舌先は見事に私の乳首には触れずに輪郭だけしか触れない。
空いた左胸にも彼女の手が置かれているのだが、
それは揉むと言うよりも摩るようなもので、一護とは違う何かがあった。
それがなんとか声を漏らさずにいれたが、もどかしさも無意識に感じていた。
「上手でしょ?男って揉んだり舐めれば良いと思ってるんだよね〜
―でもほら、こんなにジラされちゃうと…♪」
突然、彼女の舌先が本当に軽くだけ乳首を触れ、
もう片方も分かるか分からないくらいに優しく摘む。
「あぁぁっ…!」
 微かに触れられただけなのに、いつも以上敏感な気持ち良さが体を這った。
思わず漏れてしまった甘声に掌で口許を押さえて、両目を強く瞑る。
「あぁ〜ん!やっぱり朽木さんの声かわいい〜!」
 男ならまだしも、女に犯され、そして確に快感を感じてしまっている自分が嫌でしょうがなかった、
このままだと自分が自分でなくなってしまう気がした。
だが私の気を知らず舌は焦すようにゆっくり転がす。
「ぅうっ‥くっ、ぁ‥…や、いいかげん…にっ……、いい加減にしろ!!」
 猫の皮を脱ぎ捨て、ついに私は力を振り絞り彼女の肩を押しやって身を離し、胸を隠す。
 いつもと違う私のこんな激しい口調に、本匠は驚いたように見えた。
これでなんとか大丈夫か―そうは思ったが、理解できないことに彼女の瞳はさらに輝きを増した。
「朽木さんってホントはSっぽい感じなんだ〜ちょっと以外だけど
‥…そういう子があの時みたいに、『きもちいいよぉ…』ってカワイク鳴くところ見てみたいな〜♪」
 この女に、常識と言うものは通用しなかった。
そして彼女の言葉に私は脅されている側だと暗に再確認させられる。

 悔しさに歯を食い縛りながら上半身を裸にされた私の手を取り、
良く分からないことに、彼女は側にあった椅子に座らせた。
椅子が大きいために、私の身長では足がぎりぎり床につかないことをまたカワイイなんて漏らしながら、
椅子の後ろで何やらしているようだ。
「何をする気だ……!?」
 強がりながらも不安にいっぱいの私の声を無視して、本匠は私の手を握りながら耳元で呟いた。
「痛かったら言ってね?ちゃんと緩めてあげるから。」
 彼女の言葉に危険を感じたときには、いつの間にか準備されていた紐に、
両手首を椅子の背持たれの棒に縛り付けられていた。
「やっ…やだ!ほどいてくれ!!」
 彼女の言葉通りの優しさか、結ばれた紐は締め付けるほどきつくはなかったが、
自由は完全に奪われ椅子に固定されるには十分だった。
本匠は更に、抵抗する私の両足に悪戦苦闘しながらも正面に回りスカートを脱がさせた。
「やらし〜♪下着もお汁でヌレヌレじゃない♪」
 薄っすらと湿った下着が目に入り、認めたくなくて顔を反らした、
が、その隙に本匠は一気に私の下着を脱がさせてしまった。
「いやだ!いやだぁ…!!」
 今の私は紺の靴下と上履き以外何も身に付けず、
ほぼ全裸で椅子に縛られているのだ。どうしようもない恥ずかしさに涙ぐんだ私の声が教室に響く。
だが、それさえも彼女にとっては興奮をあおるものでしかなかった。
「…まだ毛生えてないんだね…やっぱりカワイイよ……」
「うっっ‥いやだぁ…!」
 私の幼いままの縱筋に人指し指を這わす先ほどまで余裕に見えていたこの女にも、
少し興奮が見え出した。そのまま、両股に手をかけて大きく開かせる。
そして彼女の人指し指と中指の腹が、私の入り口を宥めるようにそっと弾ませる。
すると短い糸を引きながら水っぽい小さな音が嫌でも耳に入り、椅子に蜜を溢させた。
「こんな狭い中に黒崎が入ってくんだ…」
「うる‥‥さいっ…」
 突然、その音に言い知れぬ不快感と罪悪感が現れた。
はたしてどちらの方が大きいのだろうか。しかし、探る間もなく耐えきれない羞恥が掻き消す。
「ふふっ、クリトリスったらもう勃起しちゃってるよ……」
 今の私の体の変化を認めたくなくてまた目を閉じていると、突然、明るい電子音が耳に聞こえた。
一体なんだと瞳を薄く開けてみると、なんと本匠は携帯で私のこの姿を撮影していたのだ。
「ばっ…莫伽者!?やめろぉ!!」
 驚き焦った私は下半身が露になってることすら忘れて、賢明の力を振り絞って携帯を軽く蹴り上げた。
そして彼女の足元にそれが落ちる。さすがに本匠もこれには怯んだのか、
少し彼女のリズムが崩されたようだが、ほんの少しの間の後にいつもの調子に戻ってしまった。
「ダメじゃないの〜!……しょうがないわ、朽木さんが悪いんだからねぇ〜」
「こっ…こら!!、、、それはいやだ!頼むから―!」

 拒む私を尻目に、次には私の両足首と、股を大きく開けさせられた上で閉じさせないように、
膝の辺りにも椅子の足にくくりつけてしまった。
必死に私は恥部は隠そうとするが股は当然閉じられず、
両手は後ろで同じように縛られ手で隠すことも出来ない。
なんとか体を動かそうとするのだが、縛られていない腰だけが厭らしくよじらせる以外になかった。
もう何も抵抗が出来ない…このままだと私はおかしくさせられてしまう。
 それでも無惨に開かれた恥部は疼いた。
「これでよしっと‥…ふふっ、最初はちょっとほぐさないとアレ入らないから、少し遊ぼうね♪」
 そう言うと本匠は、抵抗を許さない私の入り口に中指をそっと侵入させた。
「ぁ…ふぅ‥ぅっっ」
 彼女の思い通りになるのが怖くて、せめて声を出さないように漏れかける声を、
体を退け反らすことで忘れさせる。
「朽木さんのオマンコ凄い…指なのにこんなに締め付けちゃって……♪」
女の細い指が私の中で出入りする度に、
ちゅく、と卑猥にめいた音と私の荒い息だけが教室に響いた。
すると、突然、脳天まで届くような痛いくらいの快感が身体中を駆けた。
「はぁぁっ!ぅぁ‥ひぁぅ!!」
「気持ちイイ?男の黒崎じゃこんなとこ分からないよね〜♪」
 入れられたままの指が私の恥部の中の、私も分からないようなある一点を彼女の指が何度も擦りあげる。
その度に沸き上がる快感にもはや声を殺すことなどできずに、頭を反らしながら何度も鳴いてしまった。
 しかし、そんな曇った意識の中でも、また私はその音に敏感に反応してしまった。
「ぁっ!くぅぅっ‥!ぁ‥はぅ!んっ‥!」
 たった一本の指なのに、動かしてもいないのに怖いくらいに快感が私を弄ぐる。
切れ切れの息の中、私の下半身に何か上ってくるのを感じた。もう駄目だ、と思った時だ。
「…まだイッちゃうのは早いよ〜もっと楽しんでもらうんだから!」
「はっ、はぁっ…ぅぅ」
 あと少しのところで引き抜かれてしまう。
体にはいつのまにか汗をかいていて、吐息はまさにその後のように荒いが、
私のソコの疼きは逆に最高潮に達していた。泣き出しそうにうめいてしまう。
おかしくなりそうで、自分でどうにかしたくても手の自由はきかず、
太股を擦り合わせたくても縛られているためできず、
私に許されたのはじゅくじゅくにさせられた自分の恥部をもどかしく眺めるだけだった。
その私の情けない姿を見ながら本匠はその指をおいしそうに舐めて、
自分のバッグから何かを持ち出して縛られる私の横にそれを置く。
いつの間にか涙に歪み始めた瞳をそれに向けると、
コードが付いた緑色の消ゴムくらいの大きさのものが二つ、
黒色のテープと、何かの入った箱があった。

 本匠はテープを10cm位の長さで切ると、その中央に緑のを一つくっつけた。
何をしているのか不審な目で見ていると、
「どんなことするんだろうね〜?」
 と、私を冷やかしながら、もう一つ同じものを作る。
「あのね、これって…気持ちよくしてくれる道具なの。」
 近寄った彼女は楽しそうにしながら、
緑のが私の立ち上がった乳首に触れるようにその道具を私の両胸にくっつけた。
「なっ‥何を!?」
「残念だけどまだ気持ちよくなんないよ〜、その前に…これを入れなきゃね…!」
 そう言って、机に置かれていた箱の中から何かを取り出す。私は目を疑った。
本匠の手に持たれていたのは、紫色をした明らかに男性のソレを象ったものだったからだ。
「もしかして、バイブは初体験かしら?」
「いったい…どうする気だ……」
「分かっているくせにぃ♪」
 彼女は開かれたままの私の股を凝視しながら、ばいぶと言うもの厭らしく舐めまわしてぬめらせる。
そして、その一護のモノと違い暖かさを感じない異物が私の入り口に宛てがわれた。
「う〜ん、朽木さんのオマンコじゃ太すぎるかな‥…黒崎のオチンチンはコレよりも太いの?」
「‥うる‥さいっ……」
 ―もしかすると、罪悪感の方が大きい気がする―。私はぼんやりそんな事を思いながら、
ジラすようにその異物が入り口を撫でまわされ、思わず身震いさせる。
その姿をうっとりと本匠は眺めながら湿った溜め息をついた。
「それじゃ…入れちゃうよ〜♪」
「‥ぁ、ぃっ…?!」
 ついに私に侵入を始めたが、私が受けとめるには大きすぎて先端が少し入るだけだった。
「‥やっぱりおっきかったかなぁ……ごめんね、ちょっと力入れるよ?」
「ぃぁっ‥いたいっ‥!!いっ…ぁっ…ぅぁぁぁっ…!」
 メリメリ‥と、きつそうな音を立て、鋭痛を下半身に感じながら半ば強めに押し進められる、
私は耐えながら身体を張らしてしまわないようになんとか力を抜こうとする。
そのうち入り口辺りでは痛みしか感じなかったものが、
中の粘膜を異物が擦りながら侵入してくと悔しいことに快感に変えられた。
そして、ようやく全部が私の中に収まってしまう。
「すご〜い!全部入っちゃった!!もぅ…こんなに頑張ったんだから、ご褒美ほしいよね……?」
 そういうと、何かを探るようにこの異物は私の中をゆっくり出入りさせられる。
いつのまにか私は抵抗をすることを忘れていた。
今は、快感に繋がる筈のご褒美というものに期待してしまった自分がいる。
その理性が壊れてしまったこの時には、早く達してしまうことしか頭にはなかった。
「ふっ‥ぅっぁ、はぁ‥っはぁ……」
「‥おかしいなぁ〜…この辺りだと思うのに…」
 太すぎた筈なのに私はもう自分のものにしてくわえこんでいた。
そのうちに私の恥部の何かを探るこの異物の先端が、不意にあの時とは違う私のどこか一点に触れた。
「ひっ?!んあぁぁっ!!」
「あ、ここかぁ♪」
 その彼女だけが知る敏感な場所に触れたは良いが、
それ以上何もしようとはせず私の中に異物を挿し込んだまま、またテープを千切る。

「もう少しだからね〜、」
 彼女は待ちきれないように、でもゆっくりとテープで、
異物の入っていない持ち手側の先端を×の字の中心にして私の股に張り付けて、
位置が中の一点と、異物の外側にある鋭い先端が私の芽に触れさせてずれないようにした。
「ふふっ…か〜んせ〜い♪」
 本匠は携帯を拾って立ち上がった。そして私をうっとりと見つめる。
そう、今の私は靴下と上履き以外の全裸で、その上に両の乳首には変なモノを付けられ、
股間には男のソレの形をした異物をくわえこんでいるのだ。先程も同じように羞恥を感じたが、
何故か今は涙が頬を伝ったのにこの姿でいることが気持ちよく感じてしまう…。
「…本当、絶景‥!!記念撮影しちゃお!!」
 身動きのとれない私に携帯のカメラが私に向けられ、そして何度も電子音がなる。
そのカメラにすら感じてしまう泣き出しそうな快感に蜜が比例して、
木製の椅子に明日までに消えないだろう染みを広げた。
 レンズがくわえる私の恥部を狙い、彼女は私に画面が見えるようにする。
すると私のソコは痛いくらいに拡げられ、限界まで入っている異物を押し出そうと、
快感を止められた恥部が吐息をつく度に僅かに吐き出そうとするが、
テープにすぐ押し戻されてしまっていた。
「朽木さん、もう我慢できないんだよね、そうじゃなきゃこんなにオマンコがひくひくしないもん。」
 彼女の親指がボタンを押し、そこに私の恥部が記録された。
それが保存されるのを確かめると、本匠は携帯の代わりに両手に似た様なものを持った。
一つは私の乳首に密着している緑色のコードと繋がった同じ色をした単純な機械みたいなもの、
もう片手には、紫色をした同じようなものを持っていた。
その二つを彼女の頬に寄せながら満面の笑みを浮かべていた。
「このスイッチ、押したらどうなるでしょ〜?」
「……し‥知らん…っ!!」
 微かな期待もあったが不安の方が勝った。
 私が涙目で睨めつけると本匠は最後に満足気に笑って、カチャ、という乾いた音が聞こえた――。

「‥?!、ひっ、ぁあっ!?いやぁぁぁぁっ!!」
 その音が私の耳に入った途端、気を失ってしまいそうな位の刺激が身体中を這った。
思わず漏れる声もあえぎではなく叫びの方が近い。
 固くなった乳首の上に付けられた道具と、私の中に入れられた道具は機械的な音を立てながら振動する。
「はあぁぁん!!ふぁ!あぁっ!!あああっ!!」
 もどかしく眺めたいた時と全くの逆だった。
乳首にくすぐったいようなじわじわとした気持ちよさが休む暇なく続き、
恥部に挿された異物もまた同じように先端で一点を強く振動させ、
余震が外の鋭い先端に伝わり充血した芽までをも愛撫する。
この辛すぎる快感から逃れたくても、四肢は自由を奪われてこの異物を外すこともできず、
否応なく溢れる私の蜜が床に滴らせ、恥ずかしさと気持ちよさの余りに涙が溢れた。
「朽木さん‥乱れすぎ……♪」
 本匠はしゃがんで、うっとりとした表情で私の股を摩りながらもう一度携帯を構える、
すると彼女の携帯から僅かに遅れて私の声が聞こえた。
 そして少しの後にゆっくりと本匠は立ち上がって私の後ろに回り込んで携帯の画面を目の前に置いた。
「見て、今こんな風になってるのよ。」
 画面からは、私の恥部が写るように下の位置から撮られた映像が流れる。
体を何度もくねらせ、髪を乱しながら真っ赤な顔で涙を流している。
そして、その一分前くらいの私も今と同じようにあえいでいた。
流れる過去の快感に鳴く私の声に、今の快感に鳴く私の声。
もはや翻弄された私にはどちらが今か区別がつかなかった。
「お願いぃ‥っ……コレ‥、とめっ、て…‥、、このままじゃ…この‥ままじゃ、ぁ……
おかしくなってぇ‥ぁ、は、ぅっ、、!、し‥ま、うぅぅっ…!!」
「こら、そんな嘘ついちゃう子にはおしおきしちゃうぞ♪」
 またカチャ、という音が背後でなった。
すると、下半身の異物はそれに呼応して震える激しさを増した。
「うあぁぁっ!!」
 まだ普通に出入りさせられる方が波計のように快感がくるので楽だったかもしれない。
でも、今のこれは息をつく暇すら与えてくれずにずっと最高潮の瞬間を続けている。
私の恥部は痙攣を始めて、無意識に律動的に縮こまろうとする。その締め付ける律動が早くなると、
ついに身体中がくすぐったいような言葉で言い表せない状態に追い詰められた。
「‥だめっ!!、だめぇ…!!‥…っ!、、いやあぁぁっっ…――!!」
 頭の中でふらつく浮遊感に飛ばされそうになりながら、
涙を流す瞳を瞑り体をのけぞらせて、ついに女の愛撫で果ててしまった。
「ふふっ…イク時の顔すごくエロかったよ♪」
 もう一度私の前にまわり、
力の抜けた私は体を前に倒して突っ伏していたところに本匠はしゃがみ込んで私の頭を撫でた。
 しかし、果てたというのに道具達はまだ運動を止めずに働いていた。
瞳を開けると本匠の笑顔が写る。まずい、私はそう感じた。
「…はやくっ……はやく止めてくれ‥……そうしないと……」
 私の気持ちとは逆に、次第に果てた後の波が引いてきた。
それに正比例してまた何かがこみあげ、疼き出してしまいそうだった。
「どうなるの?」
 意地悪に笑顔を見せるその姿が歪んだ。私は静かに鳴咽を漏らしながら哀願をする。
「そうしない、とっ‥、また…、、、おかしくっ‥…なってぇぇっっ……!!」
 しかし、その哀願は届く筈がなく更に振動は激しくなり、
私はこの後、果てたか果てていないかその境目が分からないくらいにさせられ、
口々に狂ったようにあえぎと共に何かを叫んでいた―。




 机につっぷしてた頭をあげて薄っすらと瞳を開ける。
白熱灯がやけに明るい教室。外は日が落ちて既に暗い。
ぼんやりとした視界が少しずつ輪郭を取り戻すと、目の前には本匠がいた。
「あ…気がついた?!」
 なぜ椅子に座る私は寝ていたのか、なぜ本匠がそこにいるのか、
なぜ喜んでいるのか最初は分からなかったが、意識の靄が消え始めると次第に記憶が蘇る。
 青ざめるとも赤らめるともどっちつかずの私は、逃げるようにぐっと縛られていた筈の腕に力を入れる、
すると両腕は、そして両足は自由を取り戻していた。
見ると私は今制服を着ている、丁寧に結ばれた首元のリボンを見て一瞬夢だったのではないかと思ったが、
彼女に気付かれないように下着に触れると僅かにまだ湿っていた。
 そのひんやりとした感覚が記憶に確信を与え、
私は今も弱味を握られているのだと苦々しい表情に変えさせた。
「あの‥…朽木さん…」
 目の前に座っていた彼女が、控え目に言葉した。
俯いたまま机の木目を見つめるしか出来ない私が口篭っていると、彼女はゆっくりと静かに続けた。
「…ホントごめんなさい!!……その…あの時の見ちゃって
‥…それで黒崎と喧嘩している今ならと思って……我慢できなくなっちゃって‥…」
 本匠の言葉には謝罪の色が伺えた。
体を硬直させ怯えながらも頭を上げてみると、今はあの時のようなそら寒い笑顔はなく、
眉を下げて苦虫の味に瞳が後悔に染まっていた。
「あ、あ、あの時の‥映像…は?」
「ちゃんと消したわ。勿論さっきの分も。」
 携帯を取り出し、あの時のが残されていない証拠に画面を見せてくれる。
私には有るのか無いのかすら分からなかったが、様子からして本当に消したんだろう。
「‥…許すとは言えぬが…あの時と‥…
今日のことも絶対に誰にも言わないでくれ、そうしてくれれば……いい。」
 その言葉を聞いた彼女の表情の緊張が少しほどけた。
確に私にした仕打は酷い。だが今は弱味がなくなった方が大きかった。
溜め息の中の安堵からつかの間、何故こんなに詫びるようになったのか疑問が浮かぶ。
「しかし何故‥…急に気が変わったのだ?」
 恐る恐る聞いてみる。すると困ったような、
気恥ずかしそうな、それとも微かな諦めにも見える笑顔を私に浮かべる。
「だって―あんな風に言ってちゃ‥ねぇ?」
「なっ、何を言っていたのだ…?!」
「覚えていないの?‥…いちご、いちごっ‥!って、ずっと。
二人とも喧嘩が長かったから、もう終りかなって思ったけど…やっぱりそうなのね♪」
「―――っっ!?」
 どうやら無意識にそんなことを溢していたらしい。
恥ずかしさの余り言葉も出せず真っ赤にしてまた俯く。
ただ、本匠の言う通り、あの罪悪感はやっぱりそうなのだろうか。
 すると、勢いよく教室の扉が開いた。
私達はその音に驚かされて振り向くと、こんな暑い中だというのに息を荒くして、
額に汗をかいた一護がそこにいた。

「、、ルキっ‥…?!うあ‥っ‥、本匠?!」
「なにそれ、心外ね。」
「‥なんでもねぇよ、それよりどうしたんだお前等、こんな遅くまで…?」
 その言葉は本匠に向けられていても、痛い視線は私に向けられているようだった。
何を言えば良いのか解らず俯いたままの私に、すかさず答えが返ってきた。
「追試の面倒見てあげていたのよ。」
「そうなんか?」
「朽木さんったら、本当英語苦手だもんね〜?」
「‥ぁっ?!うん!や、そうなのですよ〜」
 突然に投げ掛けられて、極めて冷静に努めたが‥
しかし、単純につくられていたことが幸いした。何も疑う様子はなかった。
「ところであんたはどうしたのよ、こんな時間に。」
「俺っ?!‥ぁぁ〜‥…忘れもん。」
 明後日を向いた一護が口篭る様子を見て、本匠は意味ありげに私に微笑し、
その意味を解せない私にもまたそっと笑って、立ち上がった。
「それじゃ、私はそろそろ帰るかな〜。」「あぁ?そうか。じゃあな。」
「なにそれ、普通こーいう時間って女の子を一人で帰すものじゃないわよ?」
「あ?じゃぁ―」
「いらないけどね♪私は良いから、朽木さんしっかり送ってあげてね〜」
 うっ、と私の胸に重いものがのしかかった。多分、一護も同じものを感じているだろう。
あんなことをされた後なのに、残って欲しいと一瞬思わされてしまう。
だが、私の思いとは逆にして、そして教室を出ていこうと扉の前に立った時だ。
急に張り詰めた空気にいる私達に向きを変えて、笑顔を浮かべた。
「そうそう!朽木さん黒崎に謝りたがってたわ。
詳しい事情は知らないけど、許したげなさいよ〜男なんだから♪」
「ちょっ‥…何で…?!」
「あんた見てりゃ誰だって分かるって。じゃあね〜♪」
 そんな言を教室に残して驚いている私たちを満足げに見てから、
軽く手を振って立ち去っていってしまった。
 空気は重い。しかし、せっかく本匠が謝るきっかけをつくってくれたのだ。
もしかすると、これはせめての償いなのかもしれない。
 私の内のくだらぬ自尊心が顔を出す前に体を一護に向き合わせ、
真っ赤な顔を見せないように、情けなくもじもじさせながらなんとか呟いた。
「‥あの……っ…、せ‥、先日は私も口が過ぎたようだ、‥す……すまぬ‥…」
 そっと伏せていた頭を上げると、
そこには、私と同じように気恥ずかしそうにする一護がまた明後日を向いた。
「わ‥わるかった!、俺も!!」
 相変わらずの眉間を更に寄せながら乱暴に声にするも、
その姿が面白くって思わず肩が揺れてしまう。
「なっ‥何笑ってんだよ?!」
 そうやってまた困ったような怒ったような表情をされると、もっと込み上げてしまう。
「てめ、笑うなって!!」
「だって‥貴様が……」
 私がまだまだ笑い続けていると、決まり悪そうにしていた一護が、
負け惜しみなのか、突然手が私の胸元に伸びてきた。
「ばっ…莫伽者!!何処を触っているのだ!!」
「うるせぇ‥!お前がわりぃんだよ……」
「どういう理由だ…っ!、ふぅぅっ…ぁっ……」
 この後私たちが学校を出たのは、一時間後だったとか。


―蛇足―。
 あの後家に帰ってから学校鞄を開けてみるとそこには、
こっそりとあの忌まわしい道具が、『仲直りのしるし♪』という書き置きと共に入れられていた。
 それから数週間後に、『朽木さん、あれ使ってる?』なんて聞かれたが、
そんなこと口が裂けても言える筈がない。


(完)