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朽木ルキア大ブレイクの予感パート11 :  65氏 投稿日:2005/08/25(木) 02:21:49


『ザビルキ+α』


「恋次?…まったく、まだ寝ておるのか」
ある日の昼のこと。今日は非番だと聞いていたので、ルキアは幼馴染みの家を尋ねていた。
しかし家に入って目についたのは少し間抜けな顔で眠りこける恋次の姿。
「まったく…折角の非番だというのに…」
いつもは忙しくてなかなかゆっくり話せぬから、こんな日くらい…
起こしてしまおうか、やはり止めておくべきか、悩んでいる時だった。
『疲れておるのだ、寝かせておいてやれ』 「ひゃっ?!」
突然の声に驚いて振り向いた先にいたのは、猿のような頭に蛇のような尾を持った大きな獣。
「なっ、なななんなのだ貴様!」
『オイ、静かにしろって言ってんだろ!』
尻尾が喋った。するとあれは尻尾ではなく蛇なのか。いや普通の蛇は喋らない。腹話術だろうか?
(恋次め、いつの間にこんな芸達者なペットを…)
「おい」
『何だ?』
急に真剣な表情になったルキアに、獣もつられて真剣に答える。
「…おすわり」

ズドンッ。
「おぉ…!やるな貴様!」
恋次を起こさないよう小声でルキアは感嘆の声を上げるが、獣はもちろん
ルキアの言葉に崩れ落ちただけである。
『…ルキア、儂を何だと思っておる』
「な、何故私の名を」
『つれねえなぁ。何度も会ってるじゃねえかよ!』
蛇の言葉に、ルキアはあ、と小さく声を上げた。
「もしかして、お前が蛇尾丸か…?」

それからというもの、寝室から居間へと場所を変えて蛇尾丸はすっかりルキアに捕まってしまっていた。
懲りずに「お手」「おかわり」だの「白玉は好きか?」だの多少の誤解を含みつつ夢中で話しかけてくる。
いつになったら戻れるのだろうか…と蛇尾丸は溜め息をついた。
別に嫌な訳ではないのだが、恋次とですら多くの言葉を交わすわけではないのに
こうも喋り続けられるとさすがに疲れてしまう。

「蛇尾丸は顔は恐いが、なかなか良い毛並みをしておるな!触っても良いか?」
『…好きにしろ』
本当は蛇尾丸は自分の毛皮を触られるのはあまり好きではないのだが、
ルキアの期待に満ちた笑顔に結局負けてしまった。
「それっ!」
たちまち小さな身体が飛び付いてくる。
『コラ!そっと触れそっと!』
その言葉を無視してルキアは蛇尾丸にほお擦りをしている。
「ふふ…お前は気持ち良いな…」
そう言って頭を優しく撫でる。
『…』
黙ってしまった蛇尾丸にルキアは微笑みかけると
「お前が気に入ったぞ、蛇尾丸」
そう言ってちゅ、とキスをした。

「よく寝た…。あー首痛ぇ…」
やっと恋次が起きたのはもう夕方に近い時刻である。
顔を洗おうと居間の向こうにある洗面所へ向かう途中で、恋次は珍しい姿を見つけた。
「なんだお前、出てきてたのかよ?」
しかし蛇尾丸は答えず、視線をこちらに向けるだけだ。
「オイ、なんか言えコラ!」
『煩ぇよ!』『起こしてしまうだろうが』
その言葉の意味がよくわからず、何となく近づいてみると、そこには蛇尾丸の毛皮に
すっぽりと包まれて眠る愛しい幼なじみの姿。
「…蛇尾丸てめぇ…よくも俺のポジションを!!」
『貴様が阿呆のように眠りこけていたのが悪いのだろう?
 自分の力不足を人のせいにするか…相変わらず』『小せぇ男だなぁ!』
「…!こんの…だいたいてめぇ、触られんの嫌いとか言ってたじゃねぇかよ!!」

「んっ…」
こんな近くで怒鳴り声が聞こえて眠り続けられるはずもなく、ルキアは目を覚ました。
「ル、ルキア…」
まだ寝ぼけているらしく、ぼーっと焦点の合わない目で辺りを見回している。
やがて恋次の姿を見つけると、普段のルキアとは少し違った、甘い笑顔を向けてくる。
「れんじー。おはよう」
「…おう」
目の前にいる蛇尾丸よりも俺に一番に挨拶するんだなルキア…!

「ざびまるも、おはよう」
その瞬間、幸福が音を立てて崩れた。
ルキアが、挨拶と一緒に蛇尾丸にちゅっ、とキスをしたのだ。
もちろんルキアは蛇尾丸が獣の姿をしているからこそこんな事をするのであって、特に意味はない。
恋次もわかってはいるのだ。わかってはいるのだが…
(一緒に寝て、おはようの接吻…!!!)
(一緒に寝て、おはようの接吻…!!!)
(一緒に寝て、おはようの接吻…!!!)

「こんの裏切り者ォォォォォォ!!!」



(完)