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朽木ルキア大ブレイクの予感パート10 :  171氏 投稿日:2005/05/25(水) 02:55:56


『海ルキ』


静まり返った深夜の瀞霊廷。
虫の鳴く声と、どこからか宴会のような騒ぎがかすかに聞こえてくる。
「くそ…俺は真面目に仕事中だってのによ…」
13番隊隊舎の副官室で、志波海燕は一人ごちた。
護廷13隊では、それぞれの隊長に与えられる権限が大きい。そのため、
規則を守り決められた職務をきちんとこなしてさえいれば、あとは何をしようが
各隊の自由である。
今宴会をしているのも、おそらく任務明けの11番隊だろう。
海燕の所属する13番隊は隊長が病弱なため、業務の殆どが副隊長である
彼にまわされる。もっとも海燕自身、事務作業は嫌いでないし、何より尊敬する
隊長の代理として重要な仕事を任せられるのは誇らしいことでもあった。
他隊の3席である妻もそんな事情を良く知っているので、夜遅くに帰宅しようが
隊舎に泊り込もうが、咎めるようなことはしない。海燕は理解ある妻に感謝していた。
「今日はこの辺にしておくか…」
筆を置き、んん、と両腕を伸ばす。
机上の書類をまとめていると、先程の騒がしい声がだんだんと大きくなっていることに
気がついた。

(ったく…相変わらずだな、更木組は)
苦笑をしている間にも、声はどんどん大きくなる。
(待てよ…なんかこっちに近づいてないか…?)
書類整理の手を止めて耳を澄ます。と、突然扉がピシャリと開き、海燕は思わず
「ひぃっ!」と叫んでしまった。
「あ〜副隊長、今『ひぃっ!』って言いましたねェ〜!」
「ギャハハハ、副隊長もどうッスか一杯!ハナクソみてぇな酒ですがね!ハナクソ!」
「…騒音の正体はテメーらだったのか…」
がっくりと肩を落とす海燕の脇を、清音がすり抜ける。
「やっぱり仕事してたんですね!よかった!」
「はぁ?何言って…」
「海燕『隊長』!!かわいい部下の面倒をお願いするであります!!」
そう言って仙太郎が指差した先に見えたのは、いつのまにか布団の上に
寝かせられたルキアだった。
海燕はぎょっとして二人に詰め寄った。

「ちょっと待て、テメーらアイツに酒飲ませたのか!?」
「ハナクソ程度っスよ!」
「そうそう、ほんのちょっと分けてあげたんです!朽木さん最近疲れてたみたいだから。
 6番隊舎に連れていくにはほら、ねえ?」
「自分はあのハナクソ隊長が好かんのです!」
「私もちょっと好きではないですねー!」
「テメーまた俺様の真似しやがって!このハナクソ女が!!」
「どういたしましてッ!!」
いつもの応酬に頭を抱えながら、海燕はちらとルキアに目をやった。
この喧騒の中でも、身じろぎ一つせずに眠っている。清音の言うように、また何か
思い詰めるようなことがあったのかもしれない。
海燕は、ふぅと溜息をつくと二人に向かい合った。
「わかった。朽木はこのままここで寝かせる。他の奴らに気付かれるとまた
特別扱いだとか何だとかで厄介だ、このことは内密にしておけ。いいな」
「「了解であります!」」
そう言うと二人は瞬時にその場から姿を消した。

「さて…」
海燕は布団の傍へ歩み寄り、上掛けに載せられているだけのルキアを
片手で抱き上げると、もう片方の手で布団を直し、静かに横たわらせた。
めくれた足元を直そうと裾に手をかけると、抜けるように白い脚に、
いくつもの傷が生々しく残っていることに気が付いた。
ルキアは鬼道の腕はなかなかだが、剣の筋はお世辞にも良いとは言えなかった。
それが隊の中での僻みややっかみを助長しており、入隊して随分経った今でも
彼女の顔に心からの笑みが浮かぶことはなかった。
それでも夜遅くまで剣の稽古をしている姿を見たとき、海燕は改めて、副隊長として
ルキアを守り抜く決意を固めたのだった。
(お嬢さんなのに、なあ)
本来なら養女として屋敷で大事に匿われるはずの彼女を、なぜ常に死の危険が
つきまとう護廷13隊へわざわざ入隊させたのか、海燕は彼女の義兄を不思議に
思っていた。

ルキア本人も、自分の能力を正しく認識しているはずだ。にもかかわらず、義兄の
期待を少しでも損ねぬよう、一人きりで立ち向かっている姿はとても痛々しく、
しかし眩しくもあった。
「…もう少し早かったら…」
言いかけて、思わず海燕は口元に手をやった。
(俺、今何て言おうとした?)
慌ててルキアの裾を直し、上掛けを掛けてやる。
(そうだ、こんな夜中だし仕事で疲れてるし、ちっと頭がおかしくなってんだな俺。
 いやぁ参った参った…こんなお子様に欲情なんてするはずが…しかも部下だし、
 女房いるし!大体貧乳は好かん!)
うん、そうだそうだと一人強引に納得し、仕事を再開しようと踵を返したその時。
「…海燕殿…?」
「ぅわッ!!」
背後からの思わぬ呼びかけに、海燕は飛び上がる程驚いた。
振り返ると、ルキアが眠そうな表情で海燕を見つめている。
「ここは…私、なぜ…」
辺りに視線を泳がせながら、消え入りそうな声で尋ねる。

海燕は逆流しそうな勢いで脈打つ心臓を抑えながら、できるだけ冷静に答えた。
「俺の部屋だ。オメーが酔っ払って寝ちまったって、仙太郎と清音が連れてきたんだよ」
つい必要以上にぶっきらぼうになってしまった海燕の返事を聞き、ルキアはうなだれた。
「申し訳ありません、すぐに帰…っ」
布団から身を起そうとした瞬間、強い眩暈に襲われ、ルキアは上掛けに突っ伏した。
「おい、大丈夫か」
ルキアの肩に手をかけると、その感触がひどく骨ばっていることに気付き、海燕は眉を顰めた。
よく見ると、全体的に痩せてしまっているようだ。
というより、やつれた、という方が正しいかもしれない。
「…何があった」
海燕の問いに、ルキアは黙って首を小さく振った。
「オメー、酒飲めねぇって言ってたよな。なんで飲んだ?理由があんだろ?」
ルキアは瞼を伏せて、首を横に振る。
仙太郎も清音も、飲めない相手に酒を無理強いすることは絶対にしない。
よってルキアの身に何か重大なことがあったとしか考えられなかった。
「言えよ。事と場合によっちゃあ、俺も動かなきゃならねぇ。…朽木隊長か?」
「違ッ…兄は関係ありません!」

強い語気に、海燕は一瞬たじろいだ。それに気付いたルキアが、はっと視線を逸らす。
海燕はふーっと長い息を吐いた。
「しょーがねぇな、言いたくないならそれでもいい。俺はちょっと外行ってくっから、
 オメーはここでゆっくり寝てろ」
海燕は物入れの引き出しから煙草を取り出すと、口に咥えて外へ出ようとした。
「あ…!」
ルキアは咄嗟に、走り寄って海燕の背中に縋りついた。
「ぉわっ!」
咥えていたパイプが、カツンと音をたてて畳に転がる。
「待って…行かないで下さい!」
「一体何だってんだ、オメー今日おかしいぞ!?」
振り向くと、ルキアの瞳は今にも零れんばかりの涙で溢れていて、
海燕は思わず身を軋めた。
「ずっと…ずっとお慕いしておりました、海燕殿…!」
真っ直ぐに自分を見据える紫紺色には、一点の曇りもなかった。
「私は…、どこへ行っても『朽木家の養女』で…。でも貴方は、私自身を見てくれた。
 とても嬉しかった…。貴方の視界に映る時だけ、私は私として生きることを
 許されたような気がしたのです」
「…ルキア」
海燕は呻くように彼女を呼んだ。

―ルキアが入隊する以前から、海燕は彼女の存在を知っていた。
朽木家の執事とおぼしき人物が、学院の周りをうろうろしているのを見たこともある。
「朽木家が養女をとるらしい」という噂は瞬く間に広がり、海燕の耳にも届いたが、
別段興味もなかったのですぐに忘れてしまった。
ルキアを初めて目にしたのは、それからしばらく経った後のことだった。
ある日、浮竹に依頼された機密書類を届けに6番隊の舎内を歩いていると、
渡り廊下の向こう側に白哉が通るのが見えた。
その後ろを、小柄な少女が俯き加減で申し訳なさそうについていく。
海燕は、どこか陰がありながらも凛とした空気を持つ彼女に、惹きつけられるような、
それでいて触れてはならないような、そんな印象を抱いていた。
やがて彼女が自分の隊に入ると聞いたとき、海燕はその寂しそうな姿を思い出し、
俺が守ってやらなくてはと心に決めたのだった。

「海燕殿」
ルキアの声で、はっと我に返る。
「お願いです、海燕殿…。一度だけ、ただ一度でよいのです、私を、…その」
ルキアが気恥ずかしさに俯くと、
「…言わなくていい」
海燕は、強くルキアを抱きすくめた。
「あ、あの…」
「ルキア」
「…はい」
「俺は上司で、お前は部下だ」
「はい」
「女房もいる」
「…はい」
海燕は一言一言を、まるで自分に言い聞かせるかのように発した。
「…不貞なことは、何よりも嫌いだ」
「はい。…存じてます」
「俺じゃなきゃ、駄目なのか」
「はい」
「お前はバカだな」
「………」

「でも、ま」
軽く溜息をついて、ルキアの顎に手をかける。
「…一番のバカは、俺だな」
そう言って、海燕は呆れたように微笑んだ。
「かい……っん…!」
ルキアの、海燕を呼ぶ声は彼の唇に吸い込まれた。
少しだけ開いた唇の隙間から暖かな舌が差し入れられる。ルキアは戸惑ったが、
激しいというよりは優しくいたわるような動きに安堵し、身を委ねた。
唇を離し、再度口付ける。何度か繰り返すうち、ルキアの閉じた瞼からまた涙が
一筋、頬を伝った。
それに気付いた海燕が指でそっと拭ってやると、長い睫毛がふる、と揺れた。
「泣くなって」
「はい…」
返事とは裏腹に、溢れてやまない涙が畳の上に落ちては吸い込まれていく。
「ズルいことしてんのは俺だ、オメーが責任感じる必要はねえよ」
「海燕殿…」

「それとも厭になったか?」
わざと問うと、
「いいえ。そのようなことは万にひとつもありませぬ」
と、涙に濡れながらもきっぱりと言い放った。
悲壮な覚悟は、皮肉にも、彼女の美しさを際立たせている。
海燕はそんな彼女を、さらに愛しく思った。
そして、すまねぇ、と心の中で何度も呟く。
何の疑いも持たずに、家で自分の帰りを待っている妻にも。
(俺ぁ、最低だなあ)
大切に思うならば、決して手を出すべきではない。罵られても恨まれても、
どこかで押しとどめない限り、お互いを傷つける結果しか生まないことを海燕は
知っていた。
上司と部下という関係を壊しかねない一線。一生をかけて守っていくと誓った
妻への裏切り。様々な思いが海燕自身を責める。
しかしルキアを目の前にして、海燕は、自分ではどうにも抑えきれない想いというものが
存在することに気付いてしまった今、もはや後戻りは不可能だった。
(どれだけ脳味噌で考えたって答えはでねーんだ。だったら…考えなきゃいい)

はー、と盛大に息を吐いて。
海燕は、最後の理性を放棄した。
(よッし。懺悔はここまでだ)
「…待ってろ、ルキア。足腰立たなくしてやる」
ルキアの頭を鷲掴みにし、意地悪くニィッと笑う。
火がついたように赤面するルキアを両手で抱え上げると、海燕は寝床へ向かった。

「どうして欲しい?ルキア…」
わざとトーンを落とした声で、ルキアの耳元に囁く。
ピクン、と微かに反応するのを海燕は見逃さなかった。
「…俺は…」
指先で彼女の柔らかな唇に触れる。
「こうやって、オメーの中に入りたい…」
言いながら、開いた隙間から指を侵入させて舌を捕まえる。
ルキアはたまらなくなって、海燕の指に舌を絡ませた。
「おいおい…いやらしいなオメーは」
軽口をたたきつつ、海燕もまた逸る気持ちをギリギリのところで抑えていた。
手を引こうとすると、あ、と名残惜しそうな表情。
ほんのりと上気した頬が扇情的で、思わず身震いしそうになる。
唾液に濡れた指を海燕が咥えると、ルキアはさぁっと顔を赤らめて視線を逸らした。
その反応がいとおしくて、海燕はまたルキアを抱き寄せ唇を重ねた。
本当ならすぐにでも着物をはだけさせ、勢いのままに快楽を追い求めるところだが、
海燕はなかなか先へ進もうとしなかった。
ひたすら唇を吸い、舌で口内中を犯し、それでも足りずに唇に噛み付く。

膠着状態に先に音を上げたのは、ルキアだった。
太股を僅かに擦り合わせる仕草をしていたことに海燕は気付いていたが、敢えて
気付かぬふりをしていたのである。
ルキアは涙に潤む瞳で海燕を見上げた。
「ん…?どうした」
「あ…あの」
口ごもるルキアを尻目に、海燕は容赦なく彼女を攻め立てる。
耳朶を口に含んで軽く噛み、耳の穴を舌先でくすぐり、首筋を舐め上げて、またキスを
する。
その間にもルキアはびく、と何度も身体を震わせ、まだ到達していない秘所が
どれほどの状態になっているのかを海燕に想像させた。
「っあ……も…、やぁ…」
「厭?やめるか?」
ルキアは半べそをかきながら首を横に振る。
「いや…っ」
「はは、どっちだよ…」
ごまかすつもりで笑ったが、そんな余裕は早くも吹っ飛んでしまいそうだった。

海燕はルキアの額に軽く口付けると、後頭部に掌を添えて彼女の身体を
布団の上にゆっくりと押し倒した。
ぎゅっと瞑った瞼にひとつずつ唇を落としつつ、海燕はルキアの腰紐をするりと引き抜き
緩んだ着物の合わせ目に両手を掛けた。
硝子細工を扱うかのようにそっと開く。傷跡がいくつも残る腕や脚とは違って、そこは、
例えるならまだ誰の足跡もついていない雪原だった。
「オメー…綺麗だなあ…」
思わず見惚れていると、ルキアが恥ずかしそうに微笑んだ。
まっさらなルキアの身体をこれから自分が汚すのだと思うと、海燕は嬉しいような
勿体無いような、複雑な気分に陥った。
そっと掌を滑らせる。たったそれだけのことなのに、海燕は妙に緊張した。
「ん…く、くすぐったい…」
「おお、悪ィ」
今度は僅かに盛り上がった胸を、やんわりと包み込んで薄桃色の先端に触れる。すると
ルキアはんっ、と小さく叫び、身をよじった。

「ちょっと触っただけでこんなに感じてるんじゃ、先が思いやられるな」
「厭…そんなこと…」
「そんなこと?あるだろ、ホラ」
太股の付け根に手を突っ込むと、「あ!」と瞬時に脚を閉じるが、却って海燕の手を
締め付けて離さない状況になってしまう。
海燕はもぞもぞと手を動かし、潤み具合を確かめようと指先で割れ目をなぞりあげた。
「ひゃ…やぁッ!」
「おー、やっぱスゲーことになってんな…。オメー、実は淫乱だろ」
「ちが…っ、んあンッ!」
「あんまりデカい声上げると聞こえちまうぜ?隊長に気付かれる…」
「!!」
ルキアは涙目で声を押し殺し、ゆっくりと上下を繰り返す海燕の指が与える刺激に
ひたすら耐えている。
一方海燕もまた、今すぐにルキアの中へ自分を収めたい衝動をじっと我慢していた。
(やっべーな…コイツ、かわいすぎだ)
切なげに眉根を寄せ、必死に耐える彼女の表情は、海燕の雄を煽るには充分すぎた。
こうしている間にも、熱を帯びた割れ目からはどんどん蜜が沁み出してくる。

海燕は快感で緩んだルキアの両脚をいささか乱暴に押し広げ、湧き立つ泉の中心に
唇を寄せて舌を差し入れた。そこはもう沸騰しそうな程熱くたぎっており、とろとろに
溶けていた。
「あ、ん…んう…ぅんッ…!」
海燕は鼻の頭に蜜がつくのも構わず夢中でそこを舐め回し、啜り、味わった。
まるで「もっと、もっと奥」と誘われているかのように、無言で貪る。気付くと、すぐ傍に
ある若芽が、ふくりと赤く熟していた。舌先でちろちろといじると、ルキアはまた、声を
上げて飛び跳ねた。


(未完)