朽木ルキア大ブレイクの予感パート9 :  711氏 投稿日:2005/05/02(月) 19:32:52


『陰晦(修ルキ)』


「くぁ〜‥‥」

あー今日も良い風だ。
俺は目を細め、さらさらと葉を揺らす大木に背を預けた。
木の葉で日陰になっていても決して寒くはなく、詰所が集まってる地域から離れた場所にあるから来る奴は滅多に居ない。
仕事をちょっとサボって昼寝するにはもってこいの場所だ。

「今日のノルマは終わってっから文句は言われねーだろー‥‥」

誰に言うでもなく独りごちて、俺は目を閉じようとした。
丁度その時。

「うきゃっ!?」

突然、頭上で猿に似た声がした。
子猿でも住み着いたか、と面倒臭いながらも顔を上げるが、特に変わった点は見られない。

「‥ぁあ‥‥‥!!!?」

よくよく目を凝らしてみれば、小さな黒い塊が木の天辺辺りから落っこちて来る。

「マジかよ‥‥!」

この高さから落ちれば猿とは言え無傷とはいかないだろう。
休憩中まで目の前で流血沙汰、なんてのは流石に夢見が悪い。
俺は大きく舌打ち一つすると、既にかなり低い位置まで落ちてきた黒い塊を受け止めるべくスライディングする。

ぽふっ、

案外軽い音を立ててその塊は俺の腕の中に収まった。
ナイスキャッチ、俺。

「う‥‥い‥痛た‥」

一瞬の間を置き、ピクリともしなかたそれがもぞもぞと動きを見せる。
人語を喋る猿か、なんて呑気に考えていた俺の予想はそこで大きく裏切られた。

「んむぅ‥‥」

もぞっ、と体を半回転させたそれは、猿ではなかった。

「あー‥‥」

確かこいつは、阿散井の知り合いで朽木家に養子に行った、時計みてえな名前の‥‥

「朽木‥‥‥マキア?」
「それは雑誌の名前だっ!!」

ばちぃんっ!!

そいつが放った右平手打ちは、寸分違わず俺の頬にクリーンヒットした。

「‥‥あ〜‥‥超痛って‥」
「済みませぬ、つい‥」

赤く腫れ上がった頬に、朽木のひんやりとした手が心地よい。
擦るついでに霊力で癒してくれているのか、痛みは次第に引いていった。
が、それで許す程俺は心の広い男でもない。

「平手はないだろうよ、平手は‥‥奇妙な偶然を楽しく演出してやろうっつー先輩の優しさが分かんねーかな、お前は」
「も、申し訳ございませんっ!!」

軽くからかってやれば、面白い様に身を縮こまらせる。

「‥‥あの‥檜佐木殿‥」
「んぁ?」
「そ、そろそろ‥‥下ろしてはもらえませぬか?」

もぞもぞと朽木が居心地悪そうに俺の腕の中で身動ぎをした。
あ、そう言えばずっと抱えたまんまだったか‥‥
下ろしてやろうかと腕を緩めたところで、ふと俺の頭にある考えが浮かんだ。

「‥‥断る」
「へっ!?」

朽木を横抱きにしている手にぐっ、と力を込め、そう簡単に抜け出せない様にする。

「やっ‥‥!」
「なぁ朽木ィ、仮にも副官の面を非も無くぶっ叩いて、謝るだけで済むと思うか?‥しかも俺はお前の事を助けてやったってのになぁ」
「ひ‥檜佐木殿‥‥」

段々と状況のまずさに気付いてきたのか、朽木の顔が少しずつ青ざめていく。

「‥‥ま、俺も面倒は避けたいし今回は特別に不問にしてやるけど」
「ほ、本当ですかっ!?」
「但し‥‥」

喜色を浮かべた朽木の顎を空いた手で捕らえて上向かせる。

「一遍抱かせてくれよ、酷くはしねぇからさ」
「‥‥‥‥!!」

朽木が驚きで凍り付いた。
その間に俺は朽木の袴の帯に手を伸ばしてしゅるしゅると解いていく。

「や‥‥あの‥!い、いえ‥‥分かりました‥」

一瞬抵抗を見せるものの、観念したのか朽木の体から力が抜けた。

「ですが‥‥せめて、床の上で‥」
「‥じゃあ俺の部屋な?」

俺は朽木を抱きかかえたまま立ち上がり、ともすればするりと落ちてしまいそうな朽木の袴もそのままに意気揚々と自室へ向かった。

敷きっ放しの布団に朽木を横たえ、死覇装を脱がせていく。

「っぅ‥‥‥」

肌襦袢に手が掛かった時には少し抵抗を見せたものの、きつく睨み据えればその動きはぴたりと止まる。

「‥‥何つーか‥見た目通りだな、お前」

脱がせた着物を布団の脇に避け、朽木に覆い被さった。
生っちろい朽木の体は思った通りに未発達ではあった。

「何か‥‥期待でもしていらしたのですか?」
「いやぁ‥‥実はものすごく着痩せするタイプでした、とかだったら面白ぇじゃん」

だが。

「‥‥それはそれは、期待を裏切って済みませぬな」
「んーまぁ‥‥良い意味で裏切られたわな」

肩から尻までのボディラインは確実に女の匂いを醸し出していて、そのアンバランスさは酷くそそられるものではある。
乳も形が綺麗だし。
俺は自分の着物を脱ぎながら、ふとある事に気付いた。

「朽木さー‥‥お前って決まった男いんのか?」
「‥‥!!お、居りませんし、今は関係ありません!」

軽く聞いたつもりなのに、小さく飛び上がって過剰過ぎる程に反応を返す朽木。
‥‥分かり易い奴だ。

「フーン‥‥‥相手は誰だ?朽木隊長か?」
「だから居りません、と‥!」
「そっかー‥じゃあ阿散井?」
「‥‥‥!!」

阿散井の名前を出した途端、朽木の頬が赤く染まって目が泳ぎ出す。
こいつ、やるとこまでやってんな‥‥
余りにも分かり易過ぎて、こちらが呆れてしまう位だ。

「‥朽木‥‥お前、実はバカだろ‥」
「‥何とでもおっしゃって下さい‥‥」

俺は肌襦袢を片手で脱ぎながら、空いたもう一方でそっぽを向いた朽木の顎を掴んでこちらを向かせた。

「ま、別に良いがな。お前に男がいるんなら俺のやり方もちったぁ変わるからよ」
「‥‥‥変わる‥‥?」

朽木は顎に添えられた手を軽く払い、訝しげに眉を寄せて俺を見上げる。
俺は払われそうになった手をするりと逃し、逆に朽木の唇に親指をあてがって半開きにさせた。

「朽木、舌出して」
「舌を‥ですか?」

躊躇する様子を見せるも、朽木は大人しくそろそろと舌を出した。
――ぐいっ!

「いあっ‥‥ぁ!」

途端俺はその舌先を掴み、強く引っ張ってそれに自分の舌を絡ませた。
舌の肉を食み、時折軽く歯を立てる。

「はっ‥‥ぁ、あー‥っ‥」

半ば強制的に口を開かされているせいか、朽木の口からはア行の音しか出ない。
俺はじたばたと暴れる朽木の両二の腕をきつく掴み押さえ細い太腿に跨り、朽木が少しでも舌を引っ込めようとすればそれを追い掛けて根元からねっとりと扱き上げる。
ぴちゃ、と時々唾液が撥ねて朽木の唇の周りや頬にいくつも筋を作るのが、やけにいやらしく見えた。

「ぁ‥‥ぅあ‥」
「‥‥っふ‥」

痺れからかぷるぷると震え出した頃を見計らい、俺はゆっくりと朽木の舌を解放した。

朽木はぐったりとした様子で荒い息を整えている。

「何だお前、接吻だけでもうそんななのか?」
「はっ‥‥違っ‥何っで、こんな‥風にっ‥!」

あー、普段慣れねぇ事したから疲れました、ってか?

「俺は男のいる女の唇には接吻しない事にしてんだよ」

そう言って俺は熟れた林檎のようになった朽木の頬をべろりと舐め上げ、息が整うのを待たずに上下する乳房を鷲掴んだ。

「ひぅっ、いぃ‥‥っ!!」
「‥‥ち、まだ固ぇな」

まだ未発達な乳房は、張りと言うよりも固くしこった感触を俺に伝える。
朽木も快感よりは痛みを感じてているらしく、唇を強く噛み締めている。
乳揉むの結構好きなんだがなァ‥‥

「‥‥ま、仕方ねーか」

俺は小さく溜め息をつき、乳房を揉みしだくのを諦めて、代わりに細い足の間へと手を伸ばした。

「ぅ‥‥」
「んー‥‥まだ大して濡れてねえか‥」

別に急いてる訳ではないのに、自分の下半身にじわじわと熱が溜まっていくのが分かる。
俺ってこんな余裕無かったか‥‥?
自分自身に首を傾げつつも、枕元をまさぐってローションを取り出す。

「うわやべ、もうねーじゃん‥‥」

ち、と舌打ちし、ほとんど残っていないそれをたらたらと朽木の蜜部に垂らす。

「冷たっ‥!‥や、何を‥‥」
「ローションだよ。知らないのか朽木?よっぽど阿散井に大事にしてもらってんだな‥‥その方が、楽しみ甲斐があるってもんだ」

最後の一言を囁きながら、俺は朽木のそこに人差し指と中指を突っ込んだ。

「うあぁっ!?」

朽木はびくん、と体を強張らせるものの、それ程痛みは感じていないらしい。
クリトリスの皮を剥いてやって爪を立て、軽く中で指を開けば、ローションとは違うとろっとしたものが奥から溢れ出てきた。

「おー、此所は感度良いみたいだな、ヤラシイ液がもう出て来てるぜ?」
「‥‥‥ッ!!」

涙目になって平手を食らわせようとする朽木の手を、俺は寸前で捕らえた。

「残念だったな‥‥二度も食らうかよ」

俺は今迄押さえ付けていた太腿を抱え上げ、しっかり臨戦態勢になっていた息子をあてがいぐっ、と一息に奥まで突き上げた。

「ひゃっ‥‥んふァああっ!!」
「く‥‥ぅっ‥!!」

一気に突っ込んだせいか、搾り取られる様に自身が締め付けられる。

「っハ‥‥やべぇ‥っ!!」

朽木の息が整うまで待ってやるつもりだったが、俺の方が加速度的に余裕が無くなっていって、自分でも情けないくらいに腰を振ってがっついていた。

「んんンーーっ!!」

朽木の絶頂の叫びは、無我夢中で口付けた俺の唇に飲み込まれた。

―――

事が済んだ後、ピロートークもそこそこに朽木はさっさと帰っていってしまった。

「ふぅ‥‥‥」

俺はすっかり曇ってしまった空をぼんやりと見つめていた。

「何の気も無かったんだがなァ‥‥」

未だ朽木の香りが残る布団に手を這わせながら、誰に言うでもなく呟く。

「さて‥‥どうやって落としてやるかな」



(完)