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朽木ルキア大ブレイクの予感パート5 :  448氏 投稿日:03/09/21 01:59


『浦ルキ』


「声がね、似てるんっスよ。もっと聴かせてくれませんか? ねえ、朽木サン」
母親に子守唄をねだるように、浦原は言った。


ルキアは達する時の浦原の顔を知らなかった。
何度も交わったはずであるのに。
浦原は限界が近付くと、ルキアの身体を裏返し、後ろから貫くのだ。
「そうしないと、感じないんっスよね」なんて尤もらしく嘯いていたが、ルキアはその夜聞いてしまった。
堪えきれずにルキアの背中に落とされた、浦原の本音を。
「紅姫……」
それは、昔愛した女の名前であると言う。
ルキアとの関係線上にあるものを、恋ではないと悟っていたから、浦原は容易く泥を吐いた。

ルキアは布団に半身を起こした。裸の胸に毛布を手繰り寄せようとしたが――じとりと汗を含み、嫌に重たさを感じた。
腰から下を隠した辺りで諦め、ルキアは小さく嘆息した。
果てた後の空気は妙に気だるげで、肩にねっとりと絡みつくようだ。
ルキアは静かに口を開いた。
「――どんな女だったのだ?」
「そうっスねえ……」
ルキアの横にごろりと寝転がりながら、浦原は懐かしそうに言った。
「朽木サンにちょっとだけ似てましたかね」
「か、身体がか?」
浦原は一晩に何度も自分を抱く。
我ながら子どものように貧弱な乳房に、浦原は貪るが如き頬擦りを繰り返し――そして、欲情するのだ。
一体、どんな性癖の男なんだ、とルキアは呆れ返っていた。しかし、過去の女がそうであったのなら、合点がいく。
「病がちで、確かに朽木サンみたいに細っこい女でしたねえ。胸は――」
浦原は、ちらりとルキアの上半身を見上げた。
「胸もそんなに変わりゃしませんでしたよ。うん」

「妙な気を使うな。莫迦者」
ルキアはふいと横を向いた。
浦原の腕が伸びた。ルキアの髪を優しく梳き上げた。やがて、その背中に回り、ころり、とルキアは仰向けに転がされた。
唯でさえささやかな胸の膨らみが、ほぼ真っ平らになった。
「機嫌直してくださいよ。アタシゃ、こんな可愛い胸に、お目にかかった事などありゃしません」
薄い胸に、浦原の唇が降ってきた。ルキアの背中に小蛇が這い回るような戦慄が走った。
「ああ、たまらない。アタシがちょいと舐めただけで、忽ち桜色に変わっちまう」
柔らかく震える両の乳房は、桜花の花弁を撒いたよう。
浦原はその頂に狂ったように吸い付きながら、淡く笑った。
「声がね、声が朽木サンにそっくりなんっスよ」
言いながら、浦原は乳房に噛み痕をつけた。
「あ……んっ」
「そう、特にその喘ぎ声が似てるんっスよ。もっと聴かせてくれませんか。ねえ、朽木サン」
浦原はそう囁くと、ルキアの膝を素早く割った。その中心に己を宛がうと、ルキアは高い悲鳴を上げた。一度絶頂に達した内部はとても敏感だった。
ルキアは誘うように両手を広げ、浦原を潤んだ瞳で見上げた。中々艶っぽい仕草であった。

浦原は息を呑んだ。
滅茶苦茶に掻き回したくなる衝動を抑え、先端で暫く摩り、ややしてごく浅い出入を繰り返した。
水っぽい結合音が、途切れがちに響き始めた。
何故いつものように来ないのか、とルキアは不満げな表情だ。
浦原の肩に触れ、自分へと引き寄せようとした。しかし、浦原は悠然とした表情で、啄ばむような挿入を繰り返す。
アタシはね、朽木サン。
アンタから求めてほしいんですよ。
高潔な彼女は、閨にあっても自分の牙城を崩さない。浦原が与える行為に、あられもない嬌声を上げることはあっても、自ら腰を振るような真似はしない。
「たまには、アンタから動いてはくれませんかねえ」
ルキアの頬が朱に染まった。
生娘のようなその態度に、浦原は異様に楽しくなる。
とろり、と温かな液体が滴り、浦原の先端を濡らした。
なんて素直な反応だ。そうだよ、アンタの身体は正直者だ。アタシが欲しいと熱い涙を流している。浦原は益々嬉しくなった。
ルキアはおずおずと腰を浮かせた。
半分ほど浦原を飲み込んだところで、内壁がぎゅっと締まった。逃さない。逃がすものか。
彼女のそこは、口に出すより、よほど多くを語っていた。
ルキアは肘で身体を支え、懸命に腰を上下させた。上に乗る男は涼しいものだ。何が楽しいのかくすくすと笑いながら、ルキアの胸に頬擦りをし始めた。
ルキアは眉根を寄せた。乳房に浦原の顎髭があたり、ちくちくと痛い。しかし、身体が一層疼く。甘美な痛みであった。

堪えきれず、甘い吐息が漏れた。
「ん……ああ……っ」
――いい声だ。
浦原は全てを解き放ちたくなる欲望に駆られた。しかし、軽く首を振っただけで、器用にそれを逃がした。
浦原は薄く笑った。
女に慣れていない坊やのようだ。この少女の前では、容易くそうなってしまう。
小柄であったが、蕩けるような肢体であった。吸い付くような膚をしていた。何度貫いても、生娘のような締め付けをしてた。奇跡のような肉体であったのだ。
浦原はふいにルキアに口付けた。唇に触れただけの、優しいキスであった。そのままルキアの腰を持ち上げ、その中心を一気に貫いた。
「ひ、ああ……っ!」
ルキアの片足を肩に抱え上げ、浦原は激しく身体を埋め込んだ。嵐のような抱擁であった。
怒涛のような結合音が、ルキアの鼓膜を揺す振った。あまりの快感に、ぼんやりと意識が白濁した。
「は……んっ、あっあ……!」
「もっと声を聴かせてください。もっと、もっと、もっとですよ! 朽木サン!」
「あ……あっ……んん……くっ……」

機関銃のような楔を穿たれながら、ルキアは不思議な幸福感に酔っていた。
浦原はきっと。
声が私と似ていると言う――昔の女には、こんな抱き方はしなかったはずだ。病弱な女だったと言っていた。絹の衣で包み込むようにして、愛したはずだ。
恐らくその女は気付いていなかった。悪鬼のような浦原の気性を、知らなかったはずだ。
この奇妙な優越感は、何だろう?
ぽとん、とルキアの頬に水滴が落ちた。浦原の髪の先から、汗が滴っていたのだ。見ると、浦原の裸の胸も、玉のような汗粒で覆われていた。
思わずルキアは手を伸ばし、浦原の左胸に触れた。
掌に火ぶくれができそうなほど、熱い。
どくどくと波打つ心臓が、浦原の昂揚を教えていた。
「ああ、まだ足りませんか!? アンタは貪欲な女だ。アタシを根元まで飲み込んでるってのに、まだ喰い足りないと蠢いている!」
浦原は結合部を弄った。
ぴっちりと浦原が埋め込まれ、針の通る隙間もなかったが、二本の指で無理やりこじ開けた。
浦原の長い指が、ルキアの内壁を爪弾いた。先に穿たれていたものと違い、速さこそなかったが、ねちねちと擦り上げるような動きであった。

「ひ、あ……っ!」
ルキアの肢体がゴム鞠のように跳ね上がった。浦原は肩を使い、押し潰すようにしてそれを止めた。
浦原の荒い呼吸の下で、ルキアが身をくねらせて踊っている。リズムが違う二種の快楽を穿たれて、気が触れたように喘いでいる。
二人の男に刺し貫かれているような錯覚に、我を忘れて腰を振っている。
「はぁ……ん! もう、もう……駄目だ……勘弁してくれ、浦原……!」
「そ、そうっスね。アタシもそろそろ……」
ルキアは細い身体を折り曲げて、四つん這いの姿勢になった。最後は後ろから貫かれる。それが常であったからだ。
その理由を知った今でも、敢えて逆らおうとは思えなかった。
世界は自分中心に回っているわけではないのだ。
それに――哀しい事ではあるが、自分を抱いているこの男に、嫉妬を感じるほどの愛情は持ち得ていなかった。
これがあの義兄であるのならば、また事情が違ったであろうが――。

浦原はルキアの丸い臀部を暫く眺めていたが、突如、彼女の脇の下に腕を差し入れ、ひょいっと抱き上げた。
そうして、向かい合う格好で、ルキアを自分の膝に乗せた。
ルキアは不思議そうな顔をしている。
そう言えば、この体位で寝た事はなかったっスね……。
あの人も――涼しい顔をした六番隊長さんも、こんな抱き方はしなかったとみえる。
浦原に奇妙な征服欲が湧き上がった。
「朽木サン、行きますよ」
「え?」
浦原はルキアの腰に手を回すと、一息に突き上げた。
「あう……っ!」
浦原が子宮に当たる。そのまま突き抜けてしまいそうだ。
劈くような波動がルキアを襲い、彼女の背が弓なりに反った。バランスを逸し、浦原の膝から零れ落ちそうになった。
がくがくと揺さぶられながら、ルキアは懸命に縋るものを探し、浦原の肩に爪を立てた。
「んん……はぁ……っ」

同じ頃、浦原は浮遊感を感じていた。まるで宇宙を貫いているような……。
どんなに突き上げても、全く天井が感じられないのだ。先程まで、浦原を締め付けていた内壁も又、影を潜め、やわやわとした温もりで彼を包んでいた。
朽木サンの準備が整ったようっスね、と浦原は思った。
いつもそうだ。
アクメの瞬間に近付くと、ルキアは深部は海になる。浦原を奥の奥まで受け入れようと、ゆらりと漂う海になる。
「あ、あああ……ん!」
ルキアが一際高い悲鳴を上げた。
達したルキアの声は酷く扇情的で――駄目だ、堪え切れない。浦原は熱情を解放した。
「く……っ。ルキアさ……ん!」
名を呼ばれ、ルキアは咄嗟に浦原を見上げた。
浦原の眉が歪んでいた。兎のように赤く濁った瞳で、ルキアを見据えていた。半開きの唇が、僅かに痙攣していた。
絶頂を迎える瞬間――浦原はこんな顔をしていたのか、とルキアは薄く笑った。
その笑顔に釣られたように、浦原も微笑を漏らした。存外に可愛らしい笑顔であった。
一滴だって逃すまいと、ルキアの足が浦原の背中に絡みついた。ぐい、ぐい、と荒縄のように浦原を締め付けた。
浦原の欲望の波は既に去っていた。
しかし、残滓すら彼女の中に放出しようと、そのままの姿勢で突き上げ続けた。激しさはないが、執拗に捏ね回すような動きであった。
十分に残液を放ってから、浦原はそっと身体を離した。小さな器では受け止め切れなかった体液が、ルキアの内腿をどろりと濡らした。

ルキアは布団にうつ伏せになり、自身の腕を枕にまどろんでいた。
浦原は布団脇の畳に胡坐をかき、美味そうにキセルを燻らせていた。
ルキアが何とはなしに見上げると、浦原の胸に紅い筋が幾つも刻まれていた。
「何だ、これは」とルキアは一瞬訝ったが、やがて緩やかに眦を下げた。
私の爪痕じゃないか。
いつの間に引っ掻き回していたのだろう。それすら分からぬほど、私は行為に溺れていたのか。
ルキアはふと自嘲し、浦原の顔を見上げた。
この男もそうだったのであろうか。
紅姫の名を呼ぶ間もないほど、私に酔っていたのだろうか。
「貴様が私の名を呼んで達するのは、初めてであったな」
「……」
言い訳の言葉はなかった。
軽佻に見えて、浦原は潔い男であった。
「私はいつも、昔の女の代わりだった」
「申し訳……なかったっスね」
「謝る事はない。私も同じようなものだったからな」
目を瞑ると、義兄・朽木白哉の背中がまざまざと浮かび上がる。不思議な事に、私が思う兄様はいつも後姿なのだ。
手を伸ばしても、寸での処で届かない。
兄様に抱かれていても、私はいつも一人ぼっちだった。
どうしようもない心の隙間を、私は浦原で埋めたのかもしれない。
だから――浦原の気持ちが痛いほどに分かる。身代わりにされたとて、腹も立たない。
互いの傷を舐め合うように、冬山で暖め合うように、私たちは身体を繋いだのかもしれない。

ただし、一つだけ疑問が残る。
「一つ尋ねたい。どういう心境の変化だ? 私を下の名前で呼ぶなんて……」
それは、純粋な興味だった。
昔の女を忘れてこの自分に惚れたのだ――そう結論付けるほど、ルキアは自惚れの強い女じゃない。
浦原は無精ひげに手をやりながら、妙にしみじみと言った。
「何だかね、今夜が最後のように感じたんっスよ。アンタはもう、アタシに抱かれちゃくれない気がします」
浦原は、つつ……っとルキアの背中に人差し指を滑らせた。
「ふ。何を突然」
膚と心にくすぐったさを感じ、ルキアが笑った時であった。
ピピピピッ・ピピピピッ。
かん高い電子音が鳴り響いた。
ルキアは浦原の腕をすり抜け、布団の周りに脱ぎ散らかされた二人分の衣類に手を突っ込んだ。探り当てた携帯に視線を落とし、低く言った。
「指令だ。”空座町”か……」
ルキアの眉が上がった。
男と睦み合っている最中に、とんだ邪魔が入ったものよ――と疎んじたわけではない。
ルキアの身体が、死神モードに変換されたのだ。
男に貫かれて身悶えていた女は、もう、いない。
ルキアはてきぱきと仕事着を身に着け、甘い夜を脱ぎ捨ててゆく。
「朽木サンは相も変わらず仕事熱心っスよねえ。アタシゃ、もうヘトヘトですよ」
浦原は大あくびをし、布団にごろりと仰向けになった。そのままの姿勢で、ぷかぷかとキセルを吹かしている。
「また来る」
短い逢瀬の約束を残し、ルキアは風のように去っていった。

浦原は自分の横の布団に触れた。暖かい。――でも、じきに冷めてしまう。
激しく交わった汗が乾くように、アタシが抱いたあの人は消えてしまう。
恐らく、次はない。
彼女がこの自分に足を開く夜は、二度と来ないであろう。
「悪い予感ほど、よく当たるってね」
浦原は独言し、溜息と共に白煙を吐き出した。


それは、朽木ルキアが――。
黒崎一護と出会う、十数時間前の話。


(完)