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朽木ルキア大ブレイクの予感パート5 :  355氏 投稿日:03/09/12 02:48


「・・・おい、ルキア」
「なんだ、一護。怖い顔をして」
虚退治の指令が来る様子もなく、平和な日曜の昼下がり。ルキアはいつものように現代語の勉強をしている。
相変わらず、あの耽美系ホラー漫画がお気に入りのようだ。
「あのさ・・・。ちょっと聞きてーんだけど、お前遊子の服いくつパクってんだ?」
突然聞かれて、ルキアは怪訝そうな顔をする。
「・・・?ああ」
そう言って指をぱたぱた折り、しれっと答えた。
「うむ。10着程か」
「10着!?」
「何か悪いのか」
ルキアは、むっとしたのか眉間をちょっと寄せる仕草をした。何故驚かれているのか、よく分かっていないようだ。
10着なんて、遊子が着る服がなくなってしまうではないか。最近遊子が服が勝手になくなっていくと大騒ぎしているのも当然だ。一護は愕然となった。
「お、お前なあ!」
「??何だと言うのだ」
その返答に、悪気はまったく無いようだ。むしろ一護のものは自分のものといった認識なのだろうか。
(・・・おいおい)
一護は、小さく溜め息をついた。
「・・・お前、その服ちっとは戻してやれ。あいつだってお洒落したい年頃なんだぞ」
それを聞き、ルキアは一瞬きょとんとした。

「何を言うか。私は『じょしこうせい』なんだぞ。服にも充分気を使わねば外が歩けんわ」
「はぁ!?」
「本当はもっと『じょしこうせい』の服装などを研究すべき所を、遊子の子供服で我慢してやっているのだぞ。感謝しろ」
いけしゃあしゃあと言ってのけるルキアに、一護は言葉を失った。
「・・・・・・子供服って、自分も幼児体形のくせに・・・」
「何だ一護?何か言ったか?もう一度言ってみろ」
ルキアは地獄耳だった。
「あ、いや・・・。つーか研究とか言ってるけどさ、死神もお洒落とかするわけ?」
一護が聞くと、ルキアは得意そうに首をちょっと振った。
「無論!死に装束の裏地を色々と変えたりだな、パンダのピンバッジを胸元に付けるのが流行ったり・・・あ、そういえば30年程前には・・・」
「・・・そ、そうか。わかったわかった、もーいい」
そう言えば、ルキアはいわゆる『可愛いもの』に目が無いようだった。
死神の中でも、流行を追いかけていくような部類だったのかもしれない。―――いまいち想像がつかないが。
服を返してやれとは言ったものの、返すと僅かしか残らない。
その上これから長い休みに入るし、『可愛い朽木ルキア』はあのグループと一緒にいる限り外へ連れ出される割合も高くなるだろう。
というより、ケイゴヤ水色が一護に会うのではなく『ルキアに』会うのを楽しみにしているのはわかりきったことだ。
そうなると、服がいつも一緒だとかなり不自然だし、ルキアの名誉にも関わるというものだ。

(・・・そりゃ服は重要だわな。仕方ねぇな)
「あー、んじゃ、買いに行くか。服」
その言葉に、一瞬ルキアの目がぱぁっと輝いた。
「一護!本当か!?」
「ああ、でもちょっとだけだからな!そんなに金ねえし。これから夏服でも買いに行こう」
「お、おう!」
ルキアが、急にそわそわし出した。実は相当嬉しがっているのが、手に取るように分かる。
だから憎めねえんだよな、と一護は思った。


デパートは夏のバーゲン前で、思ったより空いていた。たつきや織姫に選んでもらうのが一番良いのだが、色々詮索されるのは面倒だ。
女物の服を選ぶセンスにはあまり自信が無かったが、仕方なく二人で行くことにした。
「一護!これ!」
真っ先にルキアが選んだワンピースは、着ると白い生地がふわふわして、これが結構似合って可愛かった。
鏡を見ながら嬉しそうに服を選ぶルキアを見て、たまにはこんなのも悪くないな、と思う一護だった。
「げっ、これ結構高ぇじゃねーか!オイてめえ、ちゃんと値段見て選べよ!」
「私は現世の服の相場など知らぬわ!・・・あっ、一護、これも!」
(・・・ま、いっか。コイツも嬉しそうだし)
だんだん軽くなっていく財布とは裏腹に、紙袋の数は増えていくのであった。

そうして数着を選び終わり、家路につこうとした時、二人は下着売り場の前を通りがかった。
一般に、男はこういう場所を通る時は何となく気まずいものだ。しかも、大抵そんな時売り場はけっこう長いのである。
(・・・よし!)
一護が早足になりかけたその時、ルキアがすっとんきょうな声をあげた。

「一護!これは何なのだ!?」
嫌な予感がして、振り返る。恐ろしい事に、何と手にはブラジャーが握られていた。
「おっお前!ばっ・・・!」
一護は真っ赤になって、反射的に手からソレを奪い取った。ルキアの目には『?』がいっぱい浮かんでいる。
「お前、コレが何か知らねえの!?」
「?ああ」
「まさか・・・持ってないとか?」
「そうだが、何だ?」
(ちょっと待て。じゃあこいつ今までずっとノーブラだったのか?そういや遊子はそんなの持ってねえしな・・・。
 夏で薄着になったらどーする気だったんだ?・・・え、じゃあもしかして・・・もしかしなくても、今も・・・・・・・・・)

瞬時に、その布の下の映像が脳裏に浮かぶ。
なだらかな、白い丘陵。その先に小さく君臨する薄桃色の突起。そこを覆っている布が、動くたびその先端をさわさわと擦る・・・。
一護の体が、少しだけ熱を帯びたような気がした。
(・・・って馬鹿か俺、何考えてんだ!)
「こ、コレはな!・・・」
胸を支えるための下着なんだ、と言いかけて口をつぐむ。下着店の店員が近づいて来たのだ。何も知らない店員は、ルキアに声をかけた。

「いらっしゃいませ、どのようなものをお探しですか?」
「え!?えーと・・・、一護!」
ソレが何かも理解していないルキアはしどろもどろになり、一護に助けを求めた。
分からないことは何も言わないでおくのが得策だと分かっているようだ。しかし逆に、急に振られた一護がしどろもどろになる。
「へ!?・・・あ、俺ら、その、下着を・・・じゃない、あの・・・」
二人の変な慌て様に、店員は何か勘違いをしたらしかった。
「彼氏さんはどんなのがお好みなの?」
「へ!?俺!?・・・あ、あの・・・」
彼氏じゃねーんですけど、と言おうとしたが、店員は既にルキアのほうを向いている。
「あなたはどんなのがいいの?何色が好きなの?」
何色が好きか、という質問には答えられると思ったのか、
「し、白、とか」
なんて答えてしまった。店員はそれを聞くとにこりと笑ってメジャーを取り出してルキアを試着室に連行し、計測にかかった(らしい)。
ほどなく、カーテンの中からルキアの困惑気味の声が聞こえてきた。

「なっ何を・・・やめ・・・あっ、あはは、あははははっ」
くすぐったいらしく、途中から笑い声が混じっている。相当抵抗しているらしい。聞こえるルキアの息が、少し荒い。
「あ・・・っは、・・・は、・・・あっ、あはっ・・・」
ふいに、一護はさっきの映像を思い出した。ルキアが、カーテンの向こうで息を荒げてメジャーを敏感なソコに巻きつけている・・・。
そんな生々しい映像が頭の中に浮かんでくる。喉が、ごくりと鳴った。

(―――うわ、何考えてんだ俺・・・)
慌ててそんな自分を否定する。
そうこうしている内に、ルキアと店員が試着室の中から出てきた。店員に品を選んで貰ったようだ。白い下着のセットが手に握られている。
「一護」
ルキアが不安そうな顔でぱたぱたと駆け寄ってくる。
「いいのか?あれ・・・」
「んー・・・まぁ、よく考えりゃ下着も全部柚子のって訳にゃあいかんだろうしな。そんな高くねえし、買っとくか」
「おお!?気前がいいな!」
「まあ、このくらいはな」
かくしてルキアは初めて「ブラジャー」を手にする事となった。

**************************

「なあ、一護・・・」
押入れの中から、ルキアの困ったような声がする。10分ほど前、一度ブラジャーを自分で付けてみると言って閉じ篭ったままだった。
「何だよ?」
ルキアの声が何を意味するかを予想していながら、聞き返す。
ルキアが裸で四苦八苦している様子が勝手に浮かんで来て、一護の脳をひたひたと支配する。
少し鼓動が大きくなった気がした。
「・・・自分で付けられないぞ、これ」

どくん、と鼓動が一際大きく感じた。だんだん大きくなって頭にまで響いてくる。
どくん・・・どくん・・・。
(―――オイ、俺!余計な事考えてんじゃねェ!)
後ろめたさのようなものを感じ、必死に冷静になろうとする。
「本当に世の中の女子はこんなものを毎日一人で付けているのか・・・」
「それはお前が不器用なの。・・・前で付けて、回すとかすればいいんじゃねぇの」
極めて自然に聞こえるように、押入れの中に声をかける。
「・・・?前で付けて、えーと・・・回す・・・??」
ごそごそ動く音が聞こえる。
「あ、あれ?回・・・?へ??」
少しの沈黙。
「・・・無理だ。一護、済まないが・・・付けてくれないか?」

「・・・・・・え」
瞬時に、収まりかけていた血液の流れが止まり、そして逆流した。
今聞こえたのは、何だ?幻聴?
「お、俺に付けろと・・・?」
(ふ、普通ひとに・・・つーか、男に頼むか!?しかも俺は健全な高校生男子だぞ!何考えてやがる!)
予想だにしなかった事態に、一護は眩暈を覚えた。指先に緊張が走る。
健全な男子としてブラのホックを止めるんなら外すほうがいいよな、なんてことが混乱のあまり脳裏を一瞬よぎったが、とりあえず言うのはやめておいた。
「それであの、一応目を瞑ってやって欲しいんだが・・・」
照れたような声。押入れの中に居るせいで、くぐもって聞こえる。
「すまん一護、頼む」
「・・・マジでやんの?俺が?」
「だって、貴様しかおらぬだろう!仕方ないのだ!」
「そりゃ、そうだけど・・・じゃあ・・・」
そこまで真剣に頼まれては、してやるより他に無い。一護はそっと押入れの入り口に手をかけた。
変に緊張してしまって、指先まで脈打っている。大丈夫、目を瞑ってやるんだから、と心の中で自分に言い聞かせ、覚悟を決めた。
「・・・開けるぞ?」
「あ、ちゃんと目を瞑るんだぞ!」
「分かってるよ」
わざとぶっきらぼうに言い、命令通りに目を瞑って、さっと開ける。

目を瞑っているので、ルキアがどこに居るのか分からない。手を伸ばすが、何にも当たる気配が無い。
「ルキア、もうちょっと近づいて」
じりっ、とにじり寄る音がして、一護の手がルキアの背中に触れた。
密閉された押入れの中で長い間奮闘していたせいで少し湿り気を帯び、しっとりしているその生温い柔らかな壁は、余りにも滑らかで手に吸い付くようだった。
(・・・こらこらこら!俺はホントにアホか)
少しでも妙なことを考えそうになってしまった自分を諫め、ホックの捜索を開始する。
「は、早く付けろ!」
見られていないとは解っている筈でもやはり羞恥心があるのか、ルキアが急かす。
「ブラがどこにあんのか分かんねえよ。どこ?」
そう言って一護は、つつっと手を脇腹辺りに這わせた。
「うわっ!」
ルキアの体がびくりと跳ねた。
「え・・・」
「な、何をする!この助平!」
思いがけないその反応に、一護は思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
(ルキアのやつ、脇腹弱エんだ・・・って、いやだから俺!違うから!)
頭を激しく振り、まともな思考から踏み外そうとする自分を否定し、努めて冷静を装う。

「そんなん言われても・・・目ェ瞑ってたら何も見えねえから、こーやって探すしかねえんだよ。目、開けたら嫌だろうが」
「う・・・それは・・・」
「だろ?」
そう言い一護は、今度は背中に右手をするっと滑らせた。
「うぁ・・・っ!」
ぞくりとした感覚がルキアを襲う。くすぐったいのとは何かが違う、今までに感じた事の無い不思議な感覚だ。
「・・・!ちょっと、一護!」
「だって目ェ開けちゃいけねえんだろ?」
「でも!へ、変なところを触るな!」
(マジかよ・・・感じてんだ、コイツ)
自分の体の内側が妙な熱を持ち始めたのがわかった。
(なんか・・・ちょっと興奮してきたかも)
今度は人差し指でわき腹を下から上へとなぞり、そのまま左手で背中から首にかけて撫で上げる。その際お目当てのホックに指が触れたが、一護は無視した。
もう、そんな事はどうでもいい。
「んんっ・・・!こら一護、くすぐった・・・ッ、やめろ・・・!」
「・・・仕方ねえだろ、見えねぇんだから」
「そんな・・・あ、やっ・・・ちょ・・・っ!!ばかもの・・・ッ」
切ない声を上げ、体をくねらせる。指先に触れる背中がさっきより熱く湿っているのは、漏れ出る声が上ずっているのは、きっと気のせいではないだろう。
ルキア自身は気付いていないだろうけれど。
(・・・やべ・・・コイツの声、すげーそそる)

背中に触れる一護の手も、じわじわと熱を帯び始めている。先程までの理性の制止など、既に飛びかけていた。
(見てぇな・・・)
欲望のままにうっすらと目を開ける。
羞恥で薄紅に染まり、細かく震えている小さな背中が見えた。
「一護!ふざけてないで早く付けろ・・・!」
ルキアが一護を静止しようと体をよじり、一護の腕を捕まえようとする。そんなルキアの腕を、逆に一護の手が捕らえ固定する。
「え・・・、ちょっと」
一護の予想外の行動にルキアはたじろいだ。
「一護・・・?」
見上げると、目を開けている一護と目が合った。
「う、うわあっ!貴様、目を開けているではないか・・・!・・・あ、あああ!」
一瞬遅れて、裸に近い自分の姿を一護に見られているという状況を自覚し、ルキアの顔が紅色に染まる。
一護の視線からその小さな膨らみを隠そうと必死にもがくが、手を強く固定されているため無駄な抵抗でしかない。
「一護!正気か!?」
「・・・正気じゃねぇかも。」
いきなり、ルキアは後ろから一護に抱きすくめられた。
「うあ!?一護、何を・・・!」
制服ではない、洗いざらしのシャツの感触が、肌に直接伝わる。休日用に少し付けたのだろう、買い物中には分からなかった、微かなコロンの匂いがした。
不覚にも一瞬、心臓が跳ねたのが、分かった。

「・・・お前のせいだよ、誘惑するから」
小さく言うと、そのまま唇を首筋に這わせ始めた。
「誘惑なんて、誰が・・・あ・・・ッ!」(こんな一護はいつもの一護ではない・・・!)
抵抗しようにも、後ろから抱きしめられていると手が届かない。
「ん・・・っ、ちょ・・・ッ!貴様、何の・・・つも・・・っ!」
一護の唇が、だんだん首筋から耳へと移動していく。ねっとりとした感触と共に、熱を帯びた一護の吐息が耳元にかかる。
「あっ・・・!」
びくっ、とルキアの体が反応する。
「やっぱ感度イイんだな・・・ルキア」
ルキアの耳を甘く噛みながら囁く。
「ひぁッ、・・・んっ・・・!」
ルキアの声が苦痛味を帯び始めた。しかし何か甘さが混じったような、そんな声だ。
それを感じ、一護はルキアの体を拘束している両手を緩め、ゆっくりとルキアの小さな胸を弄り始めた。両手のひらで、左右の胸を包むように揉む。
「あんっ、やぁ・・・!いやだ、やめろっ・・・一護!」
言葉に反して、ルキアの体が弓なりにびくんっと跳ねる。
「やだ、じゃねえだろ?ルキア・・・ここ、もうこんなに硬くなってる」
両方の突起を指でつまみ、先をくりくりと転がす。
「あんッ!はぁっ・・・、や・・・だ・・・!一護、やめろ、いやだ・・・っこんなの・・・!」
(こんな一護、変だ・・・!)
「いやだ・・・っ!」
ルキアが小さく悲鳴を上げる。その時、一護は自分の腕にかかる強い力を感じた。
ルキアの爪が、一護の腕に食い込んでいるのだ。 そして、それは小さく震えていた。
『拒絶』だった。

(あ・・・!)
目の前が真っ白になる。
聞こえるわけはないのに、ざぁーっと血の気が引く音がした。手を止め、拘束していた腕の力を緩める。
だが、ルキアは微動だにしない。下着が微妙な位置で纏わりついただけのその小さな体は、向こうをむいたまま、自身の体を腕で覆うような格好をしている。
(・・・ルキアを、傷つけた!)
波のように後悔が押し寄せる。
今、自分はルキアを犯すも同然の事をしようとしていた。
・・・いや、もしルキアがこんなにも拒絶を示さなかったら、欲望のままにルキアを強姦していた筈だ。言い訳の余地なんかない。
(馬鹿かよ・・・馬鹿かよ、俺は・・・!)
「ルキア、あの・・・俺」
喉の奥から絞り出すように、遠慮がちにルキアの背中に声をかける。
「・・・ほんとに悪かった。反省してる」
喉から搾り出すように、単純な謝罪の言葉を述べる。これ以上飾り立てても、何の意味も成さないだろう。いやむしろ、他に何も思いつかなかった。
重苦しい沈黙が一護を襲う。静寂が耳にじりじりと痛い。
「・・・・・・お前は」
ルキアが、やっと口を開いた。
「・・・お前は一体どういうつもりで・・・。私は、快楽用の道具か。それとも、性欲の・・・」
そこまで言うと、ルキアは口をつぐんだ。
僅かに見えるルキアの横顔が一瞬、歪んだ。
「・・・馬鹿者・・・」
聞こえるか聞こえないか程度の声で自嘲的に呟き、ルキアはふうっと小さく溜め息をついた。
腕にもう一度きゅっと力を込め膝の間に顔をうずめる様は、何故か一護を切なくさせた。

(ルキア)
一護の胸の辺りが、急にざわめいた。
空気が胸に込み上げるような、なのに窒息しそうな、変な感じ。
「俺はっ・・・」
口をついて、言葉が出た。ルキアがぴくっと反応する。
「俺はなあ・・・!」
言ったきり、続きがでてこない。
「だから・・・」
背を向けた向こうから、息を飲む音が聞こえる。
「・・・一護?」
表情は窺えないが、こっちを気にしているのが空気から伝わる。
突然、一護はルキアを抱き上げた。
「ひゃっ!?」
一護の強い力では、小さいルキアはいとも軽々と持ち上げられた。
一護はルキアを押入れからベッドに降ろし、自分の正面に座らせた。必死に体を隠そうとするルキアに、一護は自分が着ていたシャツを脱ぎ与えた。
「な・・・?」
困惑した表情のルキアが、目の前の一護を恐る恐る見上げる。
「ルキア」
一護の薄い茶の瞳が、ルキアのそれをまっすぐに捉えた。
「さっき・・・ごめん。あんな無理矢理で、突っ走って」
「・・・一護」
「ルキアを抱きたいって思ったのは、嘘じゃねえ。確かに、欲情したのはお前の身体触ったからだよ。女の身体なんて触ったことなんて無いしな。
けど、なんか・・・道具とか、そんなんじゃねーよ。うまく言えねェけど」

「・・・・・・」
「俺のこと、もう嫌になったかよ」
「え・・・」
ルキアの目は、もう一護のそれから逃げることを許されなかった。体が硬直する。
一護の視線は鬼道かもしれないと、ルキアは思った。
「嫌なら、俺・・・」
「い、嫌とか・・・そういう事じゃない」
力なく答える。もう一護の視線を、まともに受け止め切れないのだ。
「そういう事ってなんだよ?」
「・・・・・・それは・・・」
「ルキア?」
自分の名を呼ぶ低い声。心なしか、優しい響きを含んでいる。さっきの荒々しい一護とは別人のようだ。
「一護・・・」
答えに窮して、ルキアが小さく一護の名を呼ぶ。自分を見上げる潤んだ目、困ったように寄せた眉根に、その声に。
・・・堪らなくなった。
一護はいきなりルキアを抱きかかえて膝に乗せて抱き締めた。
「わ・・・!」
それからぶっきらぼうに右腕でルキアの頭を抱えこんで、そのままそれを自分の肩の上にもたせ掛けた。
小さなルキアはすっぽりと一護の中の空間に収まってしまう。ルキアは抵抗もせず、そのまま暫くの間一護に身を預けていた。
(・・・心地がいいな)
ルキアは微かに、胸の辺りがきゅうっと締め付けられるのを感じた。
「ルキア」
一護が遠慮がちに、掠れた声で小さく囁く。

「・・・キスしてえ」

どくん。


胸が、急に大きな音をたてた。

(う、うわっ)
あまりのその音の大きさに驚いて頭を少し離すと、一護の視線とぶつかった。
優しいような、情けないような、強い眼だった。
「ルキア・・・」
名前を呼ばれた瞬間、もう駄目だ、と思った。何が駄目なのかもよく分からないが、ルキアには限界だった。
張り詰めた何かが、ぷっつりと切れた気がした。
「・・・いちご」
ほとんど息のような声。一護の肩に置かれた小さな手が、不安そうにぎゅっと力を込める。
一護を見つめるその目が今にも泣き出しそうに見えて、瞬間、
一護の唇はルキアの口を塞いでいた。


「・・・ん・・・」
長く、深く、優しいキス。
「・・・っん・・・・・・ぁ」
ゆっくり、味わうように舌を絡めていく。
「はっ・・・」
一護の手が、ルキアの髪をいとおしそうにまさぐる。
「ん・・・・・・っ」

遠慮がちに、ルキアもだんだん舌を這わせ始める。
そのたどたどしい様子が、一護には何かとてつもなく卑猥なもののように感じられて、余計に内部の熱を上昇させた。
「・・・っ、・・・はぁ・・・!」
隙間から漏れる、艶を帯びた熱い吐息が、少し殺風景な一護の部屋の壁に反響する。
どちらがどちらの舌か、もう分らない。触れ合った所からとろけていくようだ。初めての感触に酔いしれ、ただ無心に互いの舌を求め合った。
「ルキア・・・」
唇を離して小さく呟き、そのまま一護は唇を首筋へと這わせる。
「あっ・・・」
ルキアの小さな口から、熱い息が吐き出された。一護の唇は更に下降して行き、それに伴い一護はルキアの着ているシャツのボタンを外していく。
「や・・・っ、見るな・・・!」
ルキアの手が、一護を制止しようとばたばたする。一護はその手を掴み、逆に指を絡ませた。
「俺は見てえの」
ルキアの顔が、少し赤くなった。
「・・・っ」
ルキアがたじろいだその隙に、一護は総てのボタンを外してしまった。一気にシャツを剥ぎ取る。
「あ・・・!」
羞恥に顔を赤らめるルキア。
下着は右側の肩紐に腕が通っているだけで、ぶら下がっているだけといった感じだ。当然、乳房もあらわになっている。

「ちょ・・・・・・っ、一護!見るな!」
ルキアは一生懸命訴えるが、一護はもちろん取り合おうとしない。抵抗されないようルキアの腕を封じ、その小さな乳房を凝視している。
先程妄想していたものと、さして変わらない大きさだ。
小さいと言えばそうなのだが、すべすべしていて綺麗な形をしている。一護は何か感動のようなものさえ覚えた。
「い、一護!お願い・・・恥ずかしい!」
ルキアの目にちょっと涙が溜まっている。相当恥ずかしいのだろう、半泣きになってしまっているのだ。
「アホ。・・・泣くなよ」
そう言い、チュッと胸に軽くキスをする。
「んっ」
ルキアが少し体を震わせ、素直に反応を示す。一護は片方の先端を歯で軽く噛み、舌でピンッと弾いた。
「・・・んっ!」
ルキアは歯を食いしばって体を捩じらせる。さっきの指とはまた違う、先端を生温いものが触れる感触に耐えられない。
体が、一気に火照る。一護はもう片方の乳首を指でコロコロと転がしたりつまんだりしながら、片方を一層執拗に舌で嬲った。
「あっ!ん、んん・・・う!」
「我慢してんじゃねーよ・・・感じてんだろ」
「そんな、一護・・・っ!あ・・・あっん!」
ルキアはほとんど悲鳴に近い嬌声をあげ、耐え難い快感に抗っていた。二つの突起は既に硬く立ってしまっている。
「あァん・・・! んんっ・・・!」

ルキアは夢中で一護の頭をかき抱いていた。
ルキアの声に反応するように、一護のソレは再び熱を帯び、既にこれ以上ないほど勃ちあがっていた。
一護は胸への愛撫をやめ、片手でルキアの身体を抱きながら、もう一方の手をルキアの下半身に伸ばした。
「!!あ・・・あっ、 ひあぁっ・・・!」
ルキアのスカートをゆっくりと捲り上げ、一護の手は薄い布に包まれた柔らかな茂みを越えて秘密の部位に到達する。
その泉は、既に充分な水をたたえていた。指で拡げると、くちゅ・・・と卑猥な音がする。
「すげえ濡れてる・・・」
意地悪い一護の言葉に、ルキアは真っ赤になる。何か言い返そうとするが、一護の唇によって再び言葉を閉じ込められてしまった。
手を止めようと、必死に一護の腕を掴んで動きを止めようとするが、やはり力の強い一護には抗えない。
一護はルキアの体をそっとベッドに倒した。脚に手をかける一護に、ルキアは羞恥心と恐怖心から懸命に脚を閉じようとする。
「や・・・!一護っ」
「・・・我儘言うな、ルキア」
「我儘って!・・・っあ・・・」
一護の指は、あっという間にルキアの一番敏感な部位に到達してしまった。小さな突起を探り当てると、一護の指はそれをくりくりと擦り始めた。
「あ、あああッ!? ひぁっ、やあああ! ぁっ・・・あん・・・!」

ルキアが一際大きな声で鳴き出す。それと呼応するように、じゅるじゅると蜜が溢れていく。
「ひぁっ・・・あぁんッ! あああンっ! いや、いやあ・・・・!」
「いやって・・・こんなに溢れてんのに?」
「あ・・・はァン! あっ・・・・・・、 やん・・・ッ!」
一護はそこを覆っている邪魔な布を引き摺り下ろし、ルキアの中に人差し指をゆっくり進入させた。
「ひあッ・・・! ああ・・・っ!」
男の経験など皆無といった締め付けが、指の太さだけでも感じられる。
指に纏わりつく肉壁とねっとりとした愛液、反発さえ感じるほどの内部。自分のモノがココに締め付けられているのを想像するだけで、一護のソコは堪らなく疼いた。
「いや、ああ・・・! あ・・・ッ、 ひあん!」
中で少し指を動かしてやるだけで、ルキアは踊るかのように腰をくねらせ、涙目でいやいや(おねだり)をする。
そんな様子に、一護はもう限界だった。左手だけでベルトを外す。
「悪ィ、ルキア・・・入れるぞ」
ルキアの入り口にソレを当てがい、力を込める。
「や・・・・・!」
これからされようとしている事を察知し、ルキアが小さな悲鳴を上げる。
「大丈夫。力抜いて・・・」
一護は再びルキアにキスをし、優しく舌を絡ませ、ゆっくり自分のモノをルキアの中に挿入していく。背中に回されたルキアの手が、不安そうに力を帯びる。
「う・・・・っん・・・!っく・・・・・・!」

先端が入っただけだというのに、ルキアが苦しそうに呻く。
一護は一旦唇を離し、一気に突いた。全体がソコに飲み込まれる。
「ん・・・・ふッ・・・・・!」
痛みに耐えようとするように、ルキアが涙目で歯を食いしばる。相当な痛みなのだろう。
「・・・く・・・ッ」
ルキアの中は熱く、ねっとりと絡み付いて一護自身をきゅうきゅうと締め付けてくる。挿入しただけなのに、その圧迫感と感触で目の前が白くなりそうになる。
(・・・すげ、キツ・・・やべぇ、これだけでイっちまいそうだ)
押し寄せる射精感を振り切り、無理矢理に精神を集中し、どうにか気持ちを落ち着かせる。
「ルキア・・・大丈夫か?」
ルキアは、涙で濡れた瞳で一護を見上げ、弱々しくコクンと頷いた。
「動くぞ・・・」
一護はルキアに軽く口付けて、様子を窺うようにゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん・・・ッ!」
ぢゅぷ、ぢゅぷ・・・と水音がする。その音に急かされるように、一護はだんだんと腰の速度を速めた。
「く、う・・・・・!ううっ・・・! ・・・あっ・・・・・・、・・・ん・・・っ!」
はじめは苦しそうだったルキアの声が、だんだん甘みを帯びてくる。
「ルキア・・・!」
「一護・・・、いちごッ・・・ああ・・・!」
「くっ・・・、ルキア・・・・すげえイイ・・・!」
「ンっ!あっ、ん!んんっ・・・!」

ルキアは初めての快感に酔いしれていた。破瓜の痛みは、既に、寧ろ快感を増幅させるようなものでしかなくなっていた。
自分の中を、一護が容赦なく抉るように貫く。その度に全身を電流が走る。
油断すると簡単に意識が飛んでしまいそうだ。
「ひあ・・・、ああ、やあんッ!」
「ルキア・・・」
「一護・・・!ッあん、あァんッ!あ、ああ、いちごっ・・・!」
「すげ・・・お前、感度よすぎ・・・!」
一護は、ルキアの乳首を転がしながら耳朶を噛んだ。ルキアを三重の快楽が襲う。
「ああ、あ!・・・ひぁッ!あンッ!一護ぉっ!はぁんッ、私・・・!やッ・・・一護、一護・・・!」
不安で、何度も何度も一護の名を呼ぶ。その存在を確かめるかのように、一護の背中に回したその手足に力を込め、きつくきつく抱きしめる。
「・・・・・・ッ、ルキア・・・!」
一護の腰の動きが一層速くなった。限界が近い。
「ぁ・・・っあ・・・一護・・・ン!も・・・ッ、だめ・・・、おかしく・・・なる・・・ッ!」
ルキアも、もう既に限界だった。
「っ一護・・・・!ああああ・・・・・・!」
「・・・・・・・・・!」
その瞬間、ルキアの中に一護の白濁した液体が放たれ、一護はそのままルキアの上に倒れこんだ。

**************************

「・・・ふふ、一護、汗がすごいな」
まるで運動でもしたみたいだぞ、と腕の中でルキアが照れ混じりに笑う。
一護は、その言葉を聞くと意外そうな顔をした。
「・・・お前、怒ってんじゃないのかよ。結局強引にやっちゃったってのに」
「え!?・・・!」
「あ、なるほど。そんなのどーでもいいくらいに良かったって訳だ」
「ちっちちち違うわ莫迦者!お、怒るとか、そういうのではないだろ」
「お前またそれか!じゃあ何なんだよ!?」
「だから、別に・・・元々怒っていたわけでは、ないし・・・」
「え?」
「ただ、悲しかったというか・・・その・・・」
「何?聞こえねーよ」

「だ、だから!もう・・・!許すと言っているのだ!莫迦!」
ルキアは真っ赤になって顔を背けた。渋々な振りをしているのが、まったく隠しきれていない。
ルキアのそんな様子を見て、一護の口許が嬉しそうに緩んだ。
「・・・お前さ。もしかして俺の事、かなり好きだろ」
「!!・・・なっ、誰が・・・!」
否定しようとしたところを、頭から抱きすくめる。
「ほら、正直に言えよー。素直じゃねーなー」
「んー!んー!ひひほ(一護)!はふぁへ(離せ)−!」
息苦しさと恥ずかしさでじたばたするルキアを、もう一度、更に強く抱く。
「んんむーー!!」
一層苦しそうなルキアのおでこに向かって、一護は悪戯っぽく言った。

「俺は結構、好きだぜ?」

ルキアの動きが、一瞬にして止まった。


(完)