朽木ルキア大ブレイクの予感パート8 :  805氏 投稿日:05/01/11 23:42:37


『恋次×ルキア逃走中』


『こいつ子猫のように軽いな』
俺の胸に顔を埋め、着物に両手でしがみついているルキア。
そのからだをしっかりと抱えなおし、俺は走りつづけている。
けど、俺よりルキアのほうに体力の限界がきていた。
殺気石の四深牢の中で霊力を削られ、あげく双極に磔にされたのだからあたりまえだ。
どっか身を潜める場所はねえか。
俺は頭をめぐらせた。思いつく場所はひとつだけだ。
霊力を辿られる心配もないし、からだの回復も図れる。
しかしその場所は、今俺たちが逃れてきた双極の真下にある。
『裏をかくと言う事もあるしな、意外と安全かも知れねえ。それに――』
腕の中のルキアが、一瞬フッと気を失い、手から力が抜けた。

「ルキア、しっかりしろ」
「……ああ」
答える声も弱々しい。しかたねえな、よし。
俺は方向を変えた。


「恋次、どこなのだ此処は」
「浦原喜助…前十二番隊長が、ずいぶん前につくったらしい。こんなでっけえけど地下だ。ここに隠れてようぜ」
岩がゴロゴロした地面を裸足で踏みしめて、ルキアは鋭い目で辺りの気配をうかがっている。
現世から連れ帰ってからは悲しそうな顔しか見たことなかったから、以前のようなお前を見るとほっとする。

「こっちだ、歩けるか」
「そこまで弱ってはおらぬ」
強がりを言ってついてくるルキアを例の場所まで連れてった。
「うわ、なんだ、これは」
目を丸くして驚いているのがおかしい。
「治療効果のある温泉」
「温泉……」
大岩から流れ落ちてくる湯。岩に周りを囲まれてかなりの広さがあり、湯気が白くたちこめている。
「入ろうぜ」
「…………え?」
「俺のからだはまだ万全とは言えねえ。オメーもだ。追っ手は必ず来る。体力を回復しておかなきゃな」
「それはそうだ、が」
戸惑っているルキアをほっといて、俺はさっさと死覇装を脱ぎ湯に飛び込んだ。
「俺はその岩の向こうに行くから、てめえはこっちに入れ」
じゃぼじゃぼと湯を掻き分けて移動して、つきだした岩の陰から声をかけた。
「いいぜ!」
「…………」
「入ったか?」
「…………ああ」
「どうだ?」
「驚いたな、急速に力が回復してゆくようだ」
弾んだ声でルキアが答え、気持ちよさそうにため息をつくのが聞こえた。
裸のルキアと同じ湯に入っていると思うと、ちょっと興奮する。
少し前までこの手で抱えていた華奢で女らしい肢体。裸の胸のラインが頭に浮かんで、あわてて掻き消した。

「…………」
「…………」
「…………ルキア?」
あまり静かなので不安になって岩の陰からこっそり覗いてみると……いねえ?!
バシャッバシャッと湯を跳ね飛ばして近づくと、湯の中に沈んでいるのが見えた。
ぎょっとして肩を掴んで引き揚げる。
「れ、恋次?」
びっくりした顔で俺を見上げてくる。
「大丈夫なのか?!」
「ちょっと潜ってみただけだ」
「ば…! てめえっ! この状況でくだらねえ事するなっ」
「そ、そんなに怒鳴るな」
何言ってやがる。いなくなったかと思って肝が冷えた。
こっちの身にもなってみろっ。
「それより、あっちへ行ってくれ」
「てめえは目が離せねえからここにいる。心配するな、にごり湯だから、てめえの貧弱なからだなんか見えねえよ」
ルキアは真っ赤になった。
「悪かったな!貧弱で」
首まで湯に浸かってふくれている横顔が可愛い。
ふと、その首にはめられたままになっている首枷が目に付いた。
全裸に首かせ…。やけに妄想をかき立てる格好だが、こいつはルキアの霊力を封じている。
俺はそばに置いてあった蛇尾丸に手を伸ばした。

「ルキア、首を貸せ」
「…?」
切っ先を首枷と首の隙間に差し込むと一瞬で切り離した。
「なっ、恋次、何をする!」
「邪魔だから切った」
「ばか、貴様副隊長のくせに、…あっ……」
ルキアは喉に手を当てて、苦しげに声を絞り出した。
「副隊長のくせに知らぬのか……専用錠で外さないと」
「おい、どうしたんだ」
「ダメージが…うっ……あぁあっ」
からだを強張らせ、大きく息をついている。
「ルキアッ、苦しいのか?!」
「大丈夫だ――――
 場所が幸いしたようだ。衝撃のほとんどがこの温泉の力で緩和されている」
それでも俺はぐったりしたルキアのからだを抱きしめずにはいられなかった。
「すまねえ!」
「あやまるな、切るしか方法は無かったのだ。むしろ詫びなければならぬのは私のほうだ恋次…。
 私のせいでお前を巻き込んで……」
「てめえの為にやったわけじゃねえよ。俺の為にやったんだ」
「恋次…」
「自分にウソはつけねえから」

ルキアが俺を見あげてくる。
深い紫の目の奥に、俺の顔が映っているのが見えた。
何か言いかけた唇を俺は自分の口でふさいだ。
ルキアはゆっくり目を閉じる。
思いの激しさが抑えようも無くあふれ出て、俺は荒々しくルキアの唇をむさぼった。
ようやく口を離すと、ルキアが薄く目を開ける。
顔が上気し、唇は赤くなりすこし腫れあがっていた。
確かめるように強く抱きしめなおすと、柔かい唇をまた、そっと、味わった。
それから深く重ねると今度は舌で口を開かせ、暖かなルキアの口の中に舌を差し入れる。
ルキアが息を詰めて、おずおずと舌を俺の舌に絡めてきた。

嫌がってない―――
ルキアが俺に応えてくれたのが嬉しかった。
幸福感に酔いしれながら、やわらかい口の中を舌でまさぐり、ルキアがそれだけで感じて震えるから、さらに愛しさが増した。

顔を離すと、ルキアは恥ずかしそうにうつむいてしまった。
当然だな。俺たちはいつのまにか裸のからだを触れ合わせている。
「見るな恋次、貧弱なからだなのだろう」
俺は笑った。
「大きくなるように俺がもんでやるよ」
「い、いらぬお世話だ。ばかめ…!」
本当はきれいだと思った。ルキアの全部が好きだ。

白い首筋に、唇を押しあてる。
「ぁ……」
詰めていた息を吐くようにルキアが小さな声をあげる。
両手でふたつの小さな乳房を下からもちあげる。そのまますっぽりと手のひらにおさめる。
ルキアの頬や、額や、耳たぶや、そこら中に唇を這わせながら
優しくあやすように胸を揉んでやった。
ルキアは目を閉じて、おれの手に身をゆだねている。
湯の中で腰をおろし、ルキアの足を開かせると素直に従ってくるので、俺のひざをまたがせた。
細い形のいい足にさわり、暖かな湯の感触のなかで、指をすべらせる。
太腿の内側を中心に向かってさかのぼらせてゆくと
「恋次…」
と声を震わせた。
秘められた場所を開き、小さな肉芽をとらえて擦りあげると、いやいやをするように首を振って、俺の胸に額を押し付けてきた。
「恋…次、あ…いや……ぁあ…ん」
はじめて聞く、お前のそんな声。下半身がやべぇって。
俺のからだをさまよっているルキアの白い手をとって、股間で直立しているものに導いた。
一瞬びくっとしてから柔かく握ってくる。
腰のあたりに快感が凝縮してきた。先端をルキアの指がくりくりと撫ぜている。
「積極的じゃねえか…自分で挿れるか?」
耳元で囁くと、気に障ったのか、あっという間に手が引っ込められ俺から離れようとする。
「ルキア」
逃げようとするからだを捕まえて抱きよせた。火照った顔を俺から隠そうとしている。
「恥ずかしがるな。俺は嬉しいんだからよ」
濡れた黒髪を撫でながら呟いた。
「我慢できねえんだ」
「ああ…」
何も言えなくなった。あまりにルキアが欲しくて。
失ったと思った大切なものを俺はまた手に入れる。

強く引き寄せて乳房を口に含み、乳首を舌の先で乱暴に転がした。
両方の乳首に交互にそれを繰り返している間じゅう、ルキアはかわいい声で鳴きながら悶えていた。
すっかり乳首を硬く尖らせると、今度は腰をつかんで俺の上に導く。
裂け目の中心に肉棒の先端があたると、ルキアは俺の肩に両手をかけて大きく喘いだ。
拒むように閉じられたそこを、亀頭でこじ開け、押し込んでいく。
というかルキアのからだを沈めてゆく。きつい。
堪えていたルキアが身を捩って悲鳴をあげる。体格差を考えれば無理もなかった。
俺も痛みを感じたが、力をいれて狭い場所をくぐりぬけた。
ずるりと亀頭が入ってしまうと、後は湯の力もかりて、ぬるぬるっとルキアの中に棹が埋まった。
最奥まで貫いて、根元まで埋め込む。
ルキアは眉をよせ、小刻みな呼吸を繰り返している。目尻には涙の粒が浮かんでいた。
からだ中を野火が燃え広がる。言いようのない感覚が支配する。ルキアの内部の粘膜が俺を締め付けるようにうごめくのを感じ、俺はぶるっと身震いをした。
「男とやるの、初めてか?」
ルキアはぎゅっと俺の肩を掴む手に力をこめた。
「…知らぬ」
はじめてでも言わねえな、こいつは。
でもこのきつさ、半端じゃねえ。
はじめてだとしたら、自分で動けというのも酷だろう。
俺はルキアのからだをゆっくり上に持ち上げた。
「う…動かすのか?」
辛そうな表情で、ルキアが訊いて来る。
あ?…ダメかよ……………
俺の余裕のない顔を読んだのか、ルキアはすぐに言葉を継いだ。
「いや…なんでも…好きにし……いい…」
ルキア悪りィ、好きにしていいなんて言われちゃあ、たまんねえ俺。

抜ける寸前まで引き抜かれていた肉棒に、ルキアの腰をまた降ろして行く。
「あっ、くぅぅ…っ」
切なそうに目を閉じて、背をしならせた。
ルキアの腰を掴んでいる手に知らず力が入る。上下に揺さぶると
「ああ…!はぁぅ、…あぁん、…んにゃぁ、…んんっ」
ってオメー、声…エロい…。
顔だって赤くして、潤んだ眼半開きで、口も半開きで、すんげぇやらしい。
下のほうはオメーの熱くてやわらかい中でこすられて、気持ちよさにもう、ぶちまけそうだ。
湯とは別の暖かい液体が、ルキアの奥から湧き出して、滑りが良くなってくる。
ルキアのからだを動かしながら、下からも腰を突き上げて深く抉った。
「あっあっ恋次ぃ……」
俺につかまっている手に力が入らなくなって、フワリと後ろに倒れ掛かるのを捉まえ、両手を俺の首の後ろにまわさせて指を組ませた。
「つかまってろよ、すこし激しく動く」
くったりとしな垂れかかってくるルキアの白いからだを抱いて、今まで以上に突きまくる。
湯が揺れて、泡立つようにバシャバシャと飛沫をあげる。
「…っ、あ、…んああっ…ゃ……ぃゃぁっ…あん」
俺にしがみつき白い喉をみせて、とぎれとぎれに喘ぐルキア。
「いい…のか、ルキア」
「ん、恋ッ…んっ」
痛いほどになっている俺のものは、硬く張りつめてルキアのなかを押し広げ、いっぱいに満たしている。
それをルキアの粘膜が、隙間なくぴったりと包んで、吸いつくように締め付けてくる。
刻み込む快感が限界まで昴まる。……こんなに、こんなにいいのか。
愛しさと欲望のうずの中で、俺は夢中になって荒く腰を使う。
「ぅっ……くっ…ぅ」
ルキアがからだを大きく震わせ、内部が激しく痙攣した。
その口に口を重ね舌を深く差し込みながら、俺は自分でも呆れるくらい大量の精液をルキアの最奥に注ぎ込んでいた。

ルキアの息が俺の腕の中で、次第次第に静まっていく。
髪を撫でながら、「抜くぜ」と囁くと、「ん」と小さく答えた。
ずるっとルキアの中から引き抜く。その時俺は見ちまった。
乳白色の湯の中に散った、紅い純潔の証。

頭を岩にもたせかけ、ルキアを抱いたまま後ろに倒れ込む。
ぼんやりとした頭で考えた。
ルキアは初めてだったんだ、俺が。
やべぇすっげぇ嬉しい…、そうか、やっぱ初めては好きな男としたいもんな。
好きな……おと
………あれ?

俺、ルキアから好きだと言われた事あったけか。
ねえよな、一度も。
いや、でも口に出さないだけで、俺に惚れてたって事だろうよ。
…………いや、なんか違わねえか?
そんなはずねえな…

じゃあ、なんで俺に抱かれた?
惚れてもいねえ男に…。……やりたかったからか?
欲情してて、すっごくやりたかったとか……いや、そりゃ俺の方だろうよ。
初めての女がこの状況で、ありえねえ。
じゃあ、なんで……
………………………

俺ってどうしようもねえ間抜けだな。んなこたぁ考えなくても分かるじゃねえか。
湯の中で、俺の胸に頭を乗せて寄り添っているルキアを見つめた。
こいつはあれだ、詫びだか感謝だか知んねえが、そんな理由で俺に抱かれたんだ。
俺の気持ちが解かって、それで応えた……。
それしかねえじゃねえか。
ぶぁッかやろ…! 俺は……馬鹿だっ。
そしててめえはそれ以上の大馬鹿野郎だ、ルキア。

俺はからだを起こした。
ルキアが怪訝そうに俺を見ている。
「どうしたのだ恋次、怖い顔をしているぞ」
「…………」
いいさ、こっちは惚れてんだ。
お前のはじめての男が、お前の好きな男になるように、してやるぜ。
ルキアにちょっと笑ってみせ、肩を抱き寄せた。
「なんでもねえ。…もう、行けるか?」
「ああ、この温泉の効果だな。走っても平気そうだ」
「俺はてめえの100人や200人担げそうな気分だ」
「大袈裟だぞ、恋次」
ふっと笑ったルキアが眩しかった。
「行くぜ!」
「ああ」
とりあえず、俺はオメーを守り抜く。誰が来ようが、絶対わたさねえ。
今言える、確かなことはそれだけだ。



(完)