朽木ルキア大ブレイクの予感パート8 :  前スレ581氏 投稿日:04/10/20 11:59:20

※単体でも読めますが続編です。前編はこちら


今日は、別段変わったこともない一日だった。
ただ、帰りがいつもより遅くなったぐらいで。

ルキアがいつも通り、腹をすかせて待っているはずだった。
押入れの中で物音がしたから、ルキアがそこにいるのは分かっていた。
だから、いつもするように押入れを開けた。それだけだった。

「ルキア?どうした、開けんぞ」
「わ、わわわ、ちょッ・・・、」

でも押入れを開けた瞬間、何かが違った。
いつも通り、そこにはルキアがいた。

「?どうした・・・」
「だ、駄目、いちッ・・・!」

一瞬、その場の空気が停止した。

「・・・!?・・・・・・う、ううわっわわわ悪ィっ!!」
一護は反射的に謝って、ぴしゃっと扉を閉めた。

(・・・マジかよ・・・!)

見えたのはほんの一瞬だったはずなのに、さっきの映像が無理やりに生々しく思い出される。


涙目で、のぼせたように真っ赤な顔。
鼻腔をくすぐる、動物的な甘酸っぱい匂い。
微かに痙攣しているその体。その体勢。
肌が露になるほどに乱れた制服。

(やっぱ、・・・そうだよな)
あの状況で考えられることは一つだ。
思春期を迎えた健康な男子ならら、よっぽどでない限り想像が付く。

(あれ、オナニー・・・してたんだよな・・・)

その行為を単語にしてしまうと、一気に現実味が増す。
一護の下半身は、一瞬にして血液が凝縮し始めた。

(う、うわッ!)
思わず押入れに背を向ける。
そこは既に大きく膨らみ、制服のズボンに押さえつけられて行き場を失っていた。
(コレはやべぇよ、思いっきり臨戦態勢じゃねーか!)
下半身だけでなく、全身が心臓になったようにドクドクと波打っている。あの映像と血流の多さで、頭がまともに働かない。。
もし、今この状況でルキアに出てこられでもしたら。

(・・・駄目だ!いくら俺でも何するか分かんねえ!)

一護は、下半身の熱が収まるのを待っていた。
しかし、すぐ後ろの押入れの中に乱れた姿のルキアがいるという現実から、
すぐに先ほどの映像が思い出されてしまう。
むしろ、気を抜けばすぐ頭の中のルキアが、その映像より更にいやらしく乱れてしまうのだ。
そうなるともうその妄想の方に集中してしまって、収まりかけていた熱がまた逆流する。
その悪循環を、一護は延々と繰り返していた。
(ああくそッ畜生!これも俺が若すぎるから悪ィんだ!精神統一だ、精神統一!)

その時、背後でかたんと扉の建具の音が聞こえた。
(えっ)
一護は一瞬身構えて扉のほうを見た。
(まさか!もう出てくるのか!?)

と、また沈黙が訪れた。
(・・・そ、そうだよな・・・。あんなことがあった後でこんなタイミングで出てくるなんざ、究極の馬鹿だよな。
 いくらあいつだって、まさかそこまで・・・)

混乱する頭をどうにか落ち着けようとした、その時。
閉じていた扉が動いた。
(・・・うそだろ!)

そのまま扉がゆっくりと開く。
少しだけ開いたところで、扉が動きを止めた。
思わず、一護は息を飲む。
それから、少しの間が開いて、その僅かな隙間からバツの悪そうなルキアの顔が覗いた。

「一護・・・その・・・」
言い出しにくそうに声を絞り出すルキア。

(・・・この、大馬鹿ヤロウ!)

「なッ、なんで出て来るんだよ!」
「え・・・」
「ちょっとは考えろよ!状況を!」

一護の剣幕に、ルキアは

「すまない・・・いや、私は、その・・・」
声が小さくなっていく。
顔を恥ずかしそうに赤らめ、うつむく。

「不快な思いをさせたことを謝ろうと思って・・・。許して欲しい」

「・・・はァ!?」
(よ、予想以上に究極の馬鹿だ!)

あんな現場を男に見られたのだ。普通の女ならば、恐らく忘れてくれと懇願されるか、
もしくはお互い暗黙の了解として何もなかったように振舞うか、どちらかだろう。
可能性として高いのはむしろ後者だ。前者では、口封じの餌──体を提供する前振りのようなものだ。

(でも普通、謝るか・・・?)
一護はあっけに取られた。
自慰の友にはなっても、不快要因となるわけがないのに。
もしかすると、よほど厳格な環境で育ったのか・・・。
それで自慰という行為に背徳感があるのかもしれない。
回らない頭で勝手な想像を巡らせていると、突然ルキアが押入れから降りた。

「あの、一護・・・」
「こ、こっち来んなっ!」

股間の出っ張りを思い出して、一護は慌てて叫んだ。
今近寄られたら、勃起しているのが確実にバレてしまう。

「怒っているのか・・・?」

そんな一護に誤解したのか、ルキアの声のトーンが下がる。

「・・・一護」

背後から、ゆっくりとルキアの足音が近づいてくる。

「どうしたら許してくれるのだ・・・?」

「・・・・・・!」
(ど、どうしたら許してくれるって・・・!)

「勝手なことを言っているのは百も承知だ。・・・しかし」

(何なんだ!?何のつもりだよ、コイツ!)

「なあ、一護・・・」

──計算で言ってんのか。
──いや、コイツは本物の天然っぽいし、純粋に本気なのかも・・・

一護の頭の中で色々な考えが駆け巡った。
必死に冷静になろうとしていた。
しかし、頭の違うところでは『ルキアを許す代償』のアイデアが次々と浮かぶ。

(・・・なんでこうエロいことばっか浮かぶ!?)

同居人であるルキアに、簡単に手を出せるわけがない。
一度手を出してしまったら、そのあとはきっとルキアの意思とは関係なく
なし崩しになってしまうのは火を見るより明らかだ。

(でも・・・あぁくそッ!)

さっきのルキアを見てしまった。
欲情しないほうが無理だ。男として異常だ。
でも、このままこの熱を持て余すなんて無理に決まってる。

(・・・我慢なんかできるか!)

「きゃあっ!?」

ルキアはいきなりクッションの上に落ちた。
と言うか、倒された。
目の前には一護の顔があった。

「な!何を・・・ッ」

一護の手は性急にルキアのシャツに手を掛けた。
ボタンを外そうとするが、滑ってなかなかうまくいかない。
──いっそ、破いてやりたい。

「・・・お前だろうが」
「え?」

ルキアは一護の目を見た。
普段のそれではない。荒々しくて、どちらかというと死神となって虚と戦っているときのような──
・・・そうだ。例えるなら、獣の目だ。

「お前が、挑発したんだろうが・・・!」
「そ・・・そんな」

見る見るうちにルキアのシャツは剥ぎ取られ、そのささやかな胸が下着ごと弄られる。
乱暴なその動きにも、ルキアは思わず反応して身をすくめた。

「あ・・・いやっ・・・!い、いちごッ、待・・・」
「待たん」
「え、・・・ちょっ・・・!?」
「女なんか抱いたことねェから、順序なんざ知らねえんだよ!」

ルキアの頭部を持ち上げて、強引に唇を吸う。
無理やりに歯列をこじあけ、舌を侵入させた。
暖かい。
先端に、ルキアの柔らかくねっとりしたそれの感触を感じる。
今まで感じたことのない感触に、一護は戸惑った。

(うわ・・・)

ルキアの小さい舌を、味わうように絡め取る。
口内にも敏感な箇所があるらしく、時々小さな声が隙間から漏れた。

気が付くとルキアの腕は一護の首に回され、彼女自身も自ら舌を動かしていた。
息をつぐことも忘れて、一護の頭を無我夢中で抱き寄せる。

抵抗の気配は、微塵も感じられなくなっていた。
一護は、一旦少しだけ唇を離してみた。

ルキアは思わず、離れた一護の唇をまるで追い求めるようにもう一度引き寄せようとして、
そこで我に返った。
一護が笑いをこらえたような顔で自分を見下ろしていたのだ。

「・・・・・・!」

「お前・・・、やっぱ乗り気なんじゃねェか。このムッツリスケベ」
「ちがッ・・・!う、うるさいっ!」

ルキアは真っ赤になって、一護の胸に顔をうずめた。
一護はそんなルキアの耳に唇を近づけて、囁くように言った。

「最初から確信犯だったのか?」
「・・・そんっ・・・」
「なら、遠慮はいらねェよな」
「ちが・・・、!んッ・・・」

ルキアがハッとして顔を上げると、見計らったかのように、再び強引に口付けられた。
一護はルキアの頭をまさぐりながら、空いたほうの手で胸を覆う邪魔な下着を押し上げた。

「あっ」

少し肌に接触しただけなのに、電気が流れたような鋭い快感が巻き起こる。
自分で触ると、絶対にこうはならないのに。
先程まで出かけていた一護の指先はひんやりとしていて、熱くなっている肌に触れるそれは
ルキアの感覚を一層敏感にした。

首筋を這う舌と唇の感触。
直に聞こえる、荒々しい息遣い。
仔犬や動物などにされるのとは全く違う。一護のそれからは明確な欲望を感じる。
体に触れる一護の肌が、まるで高熱を出しているように熱い。
ルキアは、一護が全身で自分を求めていることをはっきりと自覚した。

「は・・・んッ・・・!」

突然、一護の指先が胸の突起に触れ、ルキアの口から思わず甘い声が漏れた。

「や、あッ・・・」
「なんだ、結構いい声出せるんじゃねェか」

一護がそのまま突起を擦りながら言う。声の源が、だんだんと首筋から降下していく。

「ふ、・・・あぁっ!」
「なあ、声、我慢しなくていいんだぜ?他の連中は今頃観音寺に釘付けだ」
「・・・だからと言って・・・っ」
「じゃあ、我慢なんかできなくさせてやる」

一護の声が、今度は胸の辺りで聞こえた。・・・・・胸のあたり?

その瞬間、左胸の先端を生暖かいものが包んだ。

「ひぁ・・・・・・、んっ!」

思わず叫びそうになって、反射的に自分の手で口を塞ぐ。

「ん・・・ふっ!あん、んー・・・ッ!」

舌の先でコロコロと転がされると、指で触られた時よりも体がしなった。
その度に鋭い快感がルキアを襲う。ほとんど痛みに近い感覚だった。
下半身がズキズキと疼きだした。もう思考が追いつかない。

「ふ・・・一護ッ・・・」

甘い息を吐き出すたびに、ルキアの手は一層強く一護の頭を強くかき抱いた。

「一護、一護っ、・・・ッ!」
ルキアが涙の混じった声で自分の名を呼ぶ。
まだ口を塞いでいるようだ。少しくぐもって聞こえる。

「・・・ん?」
一護は熱で疼く下半身を抑え、ルキアへの愛撫を執拗に続けた。

「アっ、お、お願いだから・・・っ」
「なんだよ」
「ひぁッ・・・、もう・・・!」
「『お願いだから、もう』 何?」

顔を上げると、ルキアと目が合った。
愛撫が中止されたのを知ってルキアはぷはっ!と息を吐いて、口から手を離した。
我慢しすぎたのか、それとも息苦しかったのか、涙で瞳が濡れている。
のぼせて真っ赤になった顔。触った覚えはないのに、ぐしゃぐしゃに乱れた髪。
そんなルキアを、壊したくて堪らなくなった。

「言えよ、その続き」
「知らぬ!」
「・・・ふぅん。わかった」

そう言って一護は、下半身に手を伸ばした。
(ケイゴに無理やり見せられた指南本とかいう奴が、こんなところで役に立つとはな)
素早くスカートをまくりあげ、薄い布地の上からそこだと思われるところに触れた。
(湿ってる・・・?ああ、コレが俗に言う『濡れる』ってやつか。すげえ・・・)

「あっ!」
ルキアが小さく悲鳴を上げた。
その反応を見て、一護は確かめるようにゆっくりと小さな円を描くように周辺を擦り始めた。

「やぁ・・・っ」
「へえ・・・ここがイイとこなんだな?」

耳元で一護が囁くように言うと、ルキアは返事の代わりに腕を一護の首に回し、引き寄せるようにしてしがみついた。
「う・・・あぁ・・・!」

両手の塞がったルキアは、一護の首筋に噛み付くようにして快感に耐えていた。
首を伝わって耳に届いたその声は震えていて、殆ど息のようだ。
(何か・・・さっきとは様子が違くないか?)

「は、う・・・はぁッ・・・、は・・・んんっ・・・」
擦っていた小さな芽のようなものが次第にはっきりと膨らんできた。
それに伴って、ルキアの手は一層強く一護の体を締め付ける。
(あ・・・もしかして)

「や、んッ・・・ぁ、ふッ・・・」

ある予想にたどり着いて、一護は息を飲んだ。
(・・・これって、スゲー感じてるのか・・・?)

一護は下着を横にずらし、隙間から直接そこに触れた。

「はッ・・・!ひぁ・・・ん、んんっ・・・!」

ルキアの反応が一際大きくなる。同時に、首筋に鋭い痛みが走った。
構わず、指をするすると動かす。滴る粘液で指が滑り、潤滑油の役割を果たしている。

「い・・・あッ!ふ、ぁ・・・っ!やぁん!」
ルキアの脚は時折びくびくと震え、頂点が近いことを示していた。
くちゅ、くちゅ、という音が扇情的で、すぐにでも我を忘れて突っ走ってしまいそうになる。

その時、ルキアが突然一護の手を押さえつけた。
「や・・・やめろ、一護っ!」

「・・・何で止めるんだよ、もうすぐだったんじゃねェのかよ!」

何より自分が悔しくて、一護は非難の声を上げた。
ルキアの顔を覗き見ると、ルキアは恥らうように目を伏せた。

「すまない・・・。ただ・・・」
「ただ?」

一呼吸置いて、ルキアは消え入るような声で言った。

「・・・達するのなら、その・・・お前と・・・」
「お・・・俺と・・・?」
「そう、指ではなくてだな・・・」
「でなくて」
「でなくて・・・」
「『指でなくて』、何?」
「・・・言わせるつもりか」
「言って貰いたいね」
「・・・っ、この外道が・・・ッ」

「なぁ、指でなくて、ナニ?」

目の中に意地悪い光を宿した一護の問いかけに、ルキアは泣きそうになりながら答えた。


「・・・き、きき貴様が先程から着衣越しに私に押し付けているものだ、莫迦者・・・っ!」

それを聞くなり一護は無言でベルトごとズボンを下げ、ルキアの太ももに纏わり付いていた下着を一気に引き摺り下ろした。

「ちょ、ちょっ」

ルキアの慌てた様子に目もくれず、一護はルキアの手を掴んで自分の下半身に導いた。

「てめぇが言ってた“指じゃない”の答え、これで間違いないな?」
「・・・違うといったら?」

ルキアが笑みを含んだ表情で一護を見上げて言う。

「知らねェよ」

一護もつられてニヤリと笑う。

「・・・これ、熱いんだな」
「なんせ血が結集してるからな」
「欲望の塊か」
「それはてめェも一緒だろ?」
「・・・・・・莫迦者」

一瞬だけ、沈黙が訪れる。
破ったのはルキアだった。

「・・・答え・・・それで、正解だ」

瞬間、一護は獣のようにルキアの首筋にむしゃぶりついた。

「てめェ、俺を誘ったこと後悔すんなよ。俺は何の技術もねーぞ」
「・・・だから、私は断じて誘ってなんかいないと・・・!」
「あァ!?この期に及んでテメェ・・・もう知らん!犯す!」
「あっ・・・!ひぁッ!」

一護はルキアの膝をこじ開け、透き通るように白い太ももを押し広げた。
柔らかな茂みの奥からは透明な蜜がたっぷりと湧き出ている。
それは、既にそこの準備が整っていることを示していた。
(確か、ここでいいはずだよな・・・)
例の指南本をどうにか思い起こし、その入り口にもう固くなりすぎて暴発しそうな銃身をあてがう。
一護は思わずごくりとのどを鳴らし、ルキアを見据えた。

「・・・入るぞ?」

ルキアは何も言わず、祈るように目を伏せ、一護を抱き寄せた。
ゆっくりと先端を沈み込ませて行く。
指で慣らしていなかったので入り口はかなり狭く、思ったよりキツい。
一護は意を決して、それをぐっと差し入れた。

「う・・・あぁっ・・・!」

荒々しく一護が割り入ってくる感じに、ルキアは耐えられず悲鳴を上げる。
それ以上に、一護も耐え難い快感に必死に抗っていた。
(すげえ・・・、気持ち良すぎて動けねェ)
挿れた瞬間に纏わり付いてくる肉壁の感触やその熱に加えて、
ルキアが必死でしがみついてくる様子や熱に浮かされたような嬌声が視覚と感覚、そして
聴覚の多方面から快感を刺激し、凄いことになっていた。

深呼吸を二回し、心をどうにか静める。・・・少し落ち着いたような気分になった。

「よし・・・動くぜ、ルキア」
ルキアは快感に瞳を潤ませて、こくっと小さく頷いた。それを合図に、一護はゆっくりと腰をスライドさせ始めた。

「くっ・・・、んっ・・・はうッ・・・」
腰の動きに合わせて、ルキアの口から熱い吐息が漏れる。
最初こそ挿入のきつさに伴う痛みを感じていたものの、いつの間にかルキアの体を快感が支配していた。

「あァ・・・、やっ、あっ、あんッ」
普段はつり上がった眉をハの字に歪めて、ルキアが艶めいた声で喘ぐ。
コイツに何か声をかけてやらないと、せめて大事に抱いてやらないと、
思えば思うほど何も考えられずに、逆に腰の動きが早くなっていく。
接合部分だけで賄いきれない熱は、唇にぶつけた。

「ルキア・・・俺、気持ちよすぎてイカレそうだ」
「・・・安心しろ、私もだ」
「エロい死神だな・・・っ」
「たわけ、貴様だって・・・ んッ!」

荒い呼吸の応酬の中で、二人して平静を装って会話している様子は少し滑稽だった。
しかし、会話でもしていなければすぐにでも意識を手放してしまいそうになる。
一護はかき集めた僅かな知識から、ルキアの脚を抱え上げて更に突き上げた。

「・・・やぁっ、そ、ッ・・・!だ、だめッ、 うぁ、ああッ!やぁっ、はぁン・・・!」
ルキアの声が一層高くなった。
もう口を塞ぐことなんて忘れているようだ。部屋の壁に反射している。
聞こえてたらチビ二人の教育には悪そうだな、と僅かに残った正気の中で考えつつ、
一護はその声に聞き入った。

「やッ、あっ!ひあっ、んッ、あんッ、・・・い、一護ぉ!」
「・・・あ、あんまり名前呼ぶな!先イっちまうぞ!」
「ち、違うんだ・・・!わ、私も、もう・・・っ」

「じゃ・・・行くぞ?」

こくこくこくっと、ルキアが小さく何度も頷いた。

「ルキア」
「い、いち・・・ッ、ああぁっ!」

名前を呼び終わるのを待たずに、我慢できずに一護は激しくルキアを突き上げた。
その衝撃でルキアががくがくと小刻みに揺れる。

「ああッ、やァあっ!い、いちご、だ、駄目ッ・・・、やああッ!」
「我慢、すんなよ・・・ッ」
「ああっ・・・!す、すまなッ・・・もう・・・!あっ、だ、ダメ、い・・・・・・一護ッ・・・ああああッ!」

ルキアの内部がびくびくと激しく痙攣したのが分かった。
それにつられるように、一護も頭の中が潮が引いていくような感覚に襲われた。

「・・・ッ!」

目の前が真っ白になった。
・・・一瞬経ってから、自分が射精しているのを知った。

一護はそのままルキアの上に倒れこんだ。
暫く自己処理をしていなかった分、深い射精感と疲労感で力が抜けてしまっている。
(──気持ちよすぎんだよ、畜生!)

気の利いたことなんて、一護は何も言えなかった。

「・・・このバカ野郎」

小さく呟いたその声に、ルキアがふっと笑った。

「ああ。私は莫迦だな」

その声が少し自嘲気味に聞こえて、一護は慌てて付け加えた。

「いや、そうじゃなくて・・・何か誤解してんのか?」
「誤解ではないよ。私自身がそう思うのだから」
「・・・何でだよ!?」

するとルキアは、今度は恥らうように目を逸らして言った。

「・・・今考えると、もしや私は確信犯だったのかもしれぬ、と思うのだ」
「うえッ!?」
「あの時、心から拒否していたと言えば嘘になるだろうと思う。
 恐らく、お前にこうされることを心のどこかで期待していたのだろうな・・・私は」
「・・・お、おま、お前・・・」
「莫迦な女だろう?笑っていいぞ、今日だけは許してやる」

(──コイツ、自分がどんなこと言ってんのか、全然分かってねえ!)

つまりは一護に抱かれたかったと、自らそう望んでいたと、そう言っているのだ。
一護は再び下半身が力を取り戻し始めたのを感じた。

「一護?どうしたのだ」
「・・・もっぺんやる!」
「何だ!まさかまた欲情しているのか!?この色魔め!」
「知らん!お前のせいだ!」
「な、なにっ!?今回は何もした覚えはないぞ!濡れ衣だ!ちょっ・・・」


ルキアの声に艶がかかりだしたのは、それからまもなくのことだった。



(完)