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朽木ルキア大ブレイクの予感パート7 :  SS投下する人氏 投稿日:04/08/21 16:00


海だよ小話(前半虚ルキ)


「青い空!白い雲!!そして、ときめき真夏のドキワクビーチ!!!!」
軽くスキップをしながら誰かに紹介するようにハイテンションで叫ぶ啓吾。もちろん誰も相手にしない。
「でもホントにキレーだね!海に来たの、久しぶりだよ〜!」
うれしそうにはしゃぐ織姫。
「そこまで人多くないんじゃない?結構穴場なのかな」
きょろきょろと辺りを見ながらたつきが言う。
「それじゃあ早速…、ビーチバレー、すいか割り、うきわにゴーグル!綺麗なおねーさん!!
思いっきり海を満喫しちゃうぞ〜!!」
言うが早いか光にも負けない速さで啓吾が海へと駆け込む。
「元気だねえ、啓吾は。…一緒に行かないの?」
探るような目つきで水色が隣に立っているオレンジ頭の少年を見上げた。
「…俺はいいよ。まあ無理やりあいつに引きずられてきたみてえなもんだし。荷物みとくわ」
去りゆく啓吾を眺めながら、彼――、一護はそういうとビーチパラソルを立て始めた。
やっぱり…、という表情で彼を見やって、水色はもう隣に立つ少女にも声をかける。
「朽木さんは?」
「私も遠慮しときますわ。あまり泳ぐのは得意ではありませんの」
声をかけられた少女、ルキアは優しく微笑してそう答えた。
「そっか…。じゃあ僕はしばらく啓吾の相手でもしてあげようかな…。チャドも行こうよ」
「む…」
そういうと二人は啓吾のところへと向かった。それを見ながらたつきが言う。
「一護、あんた本当に荷物の番でいいの?」
「だからかまわねえって。そのうち誰かに交代してもらうからさっさと行けよ」
「…それじゃあ行こうよ、たつきちゃん。朽木さんも気が向いたら来てね!」
「ええ。わかりましたわ」
彼女たちもまた、青い海へと向かっていった。
「…貴様も行っていいのだぞ?私に気を使う必要はない」
「誰がてめえに気ぃ使うか。荷物はちゃんとみとかねえと盗られるんだよ」
誰もいなくなったビーチパラソルの下で、二人。海なんて久しぶりだ、とルキアが笑った。

尸魂界から帰って来たのは夏休みが終る一週間ほど前。
無事にルキアを救出し、彼女が現世に戻ってくると、再び皆の記憶の中に彼女は刷り込まれていた。
そして山のように溜まった宿題に辟易しながら格闘していた頃、啓吾が皆を海に誘ったのだ。
気晴らしに、ということで一護はその誘いに乗った。メンバーはいつもの仲間だ。
「久々だな。皆でこのようにして集まるのは…」
太陽の光で照り返る海に目を細めながら、懐かしいようにルキアが言う。
「帰ったらまた宿題地獄だけどな。…まあ、たまにはこういうのもいいだろ」
言いながら横目でルキアを見る。ぼんやりと海を見ながら体育座りをしているルキア。
黒い水着を着ているようだ。腰まわりには黒いレースがふりふりとついている。
胸元は見えない。…ルキアは上から白いジャケットを羽織っていた。
「…おまえなんでこんな暑いのにジャケットなんか着てるんだよ…」
「たっ、たわけ!こんな姿、なにか着ずにいられるわけがなかろうが!!
まったく最近の女子は恥じらいというものがなさすぎる…!!」
顔を真っ赤にしてルキアが怒鳴った。こんなところは相変わらずだ。それが、かわいらしい。
「だからおよがねえのか?せっかくの海だってのに…」
「たわけ…!!……ただ泳げぬだけだ…!!」
「…プッ…」
「なっ…!きっ、貴様…!!今笑ったな!?確かに笑ったな!?」
「いや、まさかおよげねえとは思わなかった…。すまねえ」
「……!!」
完璧に怒ったルキアがぷいとそっぽを向く。しばらくたってもそのままなので、
一護がかき氷を買ってきてやるとやっと機嫌を直した。
「食べ物で釣られるなんてどっちが年上なんだかわかんねーよな…」
「何か言ったか?」
「いや、なにも…」

しばらくたってくると、いい加減ただ座っているのにも飽きてきたルキア。
隣を見ると一護は眠ってしまっていた。
「これでは見張りにもならぬではないか…」
飽きれて、そうつぶやく。――と、荷物の1つの小さなリュックからコンが顔を出した。
「姐さん姐さん!こんなやつほっといてどっかに遊びにでも行きましょうぜ!!」
「コ…コン…!!たわけ!顔を出すヤツがあるか!!ここは人が大勢いるのだぞ!」
「いっぱいいすぎて俺らなんか気に留めやしませんって!それよりどっか行きましょうよ!
俺初めて海来たんスけど、すっごいっスね〜!!水がいっぱいありまくり!キレーな姉ちゃん!」
「…最後は関係なかろうに…」
それでもまあ、初めて来たのにリュックにつめっぱなし、というのも可哀想だと思ったルキアは、
コン入りリュックを背負ってひょいと立ち上がる。
「まあ、私もいろいろと目新しいものを見て探索したいと思っておったところだ。
一護はほおっておいても大丈夫だろう。行くか」
ぬいぐるみだというのに、見る間にコンの表情がぱあっと輝く。
「やたーーっ!!姐さんと初デートだっ!ついでだから一護の体借りていきましょうぜ!
せっかくの初デートなんだし、いいでしょ姐さん!?」
「それは無理だ」
あっさりと却下して、ルキアはどこへ行こうかと歩き出した。

グラサン、ビキニ、海の家。ビーチサンダルをきゅっきゅと鳴らしながら、ルキアはいろいろと歩き回った。
「現世の海にはいろいろと面白いものがあるのだな…」
近くで買ったイカ焼きをぱくつきながら、探索の内に発見した小さな洞窟で一休みする。
ここだとコンを出しても人に見られる心配がなかった。
「いいなー、俺もイカ焼き食ってみてーなー」
「ぬいぐるみの貴様が食えるわけがなかろうが。折角の海なのだろう?あまり濡れぬ程度に遊んでおれ」
そういってコンの額をピンと弾く。額を押さえながら、人がいないとつまんないすよ、とコンが抗議した。
その時だ。
背中がひやりとする。生ぬるい空気が突然冷たくなったのだ。
「姐さん…?」
気配を感じ取ったのか、コンが小さくルキアを呼んだ。ルキアも答えて小さく頷く。
「まさかこんなところで出くわすとは…」
一応死神の力を取り戻したルキアだが、白哉によって分散されたそれは、完璧にルキアの中に戻ってくるのは
まだまだ時間がかかると浦原に言われた。つまり、ルキアはまだ戦えない。
ここに人が来る気配はない。ただちに一護を呼んで魂葬してもらうべきだ。
それを実行しようと、リュックを持ってルキアが駆け出した瞬間、なにかが右足に絡みつく感触を覚えた。
「!?」
「姐さん!!」
岩に体をぶつける衝撃に思わず目を瞑るが、いつまでたってもそれは来ない。
恐る恐る目を開けると…。固い仮面で覆われた表顔。中心にはぽっかりと丸い穴。
どこからどうみても見間違う事のない虚が、ルキアの片足を掴んで持ち上げていた。
「助けてくれた…わけではなさそうだな…」
じわりと、汗がにじむ。一護が来るまで、この虚を食い止めることが出来るのか。
「コン!リュックを持って一護のところへ行け!あやつにこれを知らせるのだ!!
リュックの中にはグローブが入っている!それで一護を死神にするのだ!!」
返事を待たないでリュックを出来るだけ洞窟の入り口近くへと投げる。
同時に、ルキアの体がぐいと引き上げられた。

『俺が…見える人間は久しぶりだ……』
ルキアの両足を触手で掴んで、その虚はゆっくりと声を発する。
『ここに、人は余り来ないから…。来ても俺が見える人間はもっと少ないから…』
ばさりと白いジャケットが落ちる。さかさまに吊り上げられたルキアは、戸惑うこともなく叫んだ。
「君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!
真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ!! 破道の三十三!蒼火墜!!」
ゴウン!と激しい音を立てて青い炎が虚へと炸裂する。弾みで緩んだ触手から逃れ、
地面へと着地したルキアはそのまま虚の仮面の前へと飛んで次の詠唱に入った。
「君臨者よ!血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ!
焦熱と騒乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ!!破道の三十一!赤火砲!!」
今度は赤い炎の収束が虚の仮面へと次々に突き刺さる。
重力によって地面へと再び着地する中で、ルキアは少しは効いた筈だと認識して、
次の攻撃へ移ろうと体を捻った。するとぬめった触手がみちり、とルキアの手足を捕える。
「な……!!」
『効かないなあ、…蚊が刺したみたいだ…』
腹の底に響くような声が洞窟を震わせる。煙の引いたその仮面には、傷など一つもついてなかった。
「くっ…!!」
心底悔しそうにルキアが顔を顰める。そんな彼女の気も知らず、虚は淡々と続けた。
『知ってる…?ここは人が余り誰も来ないから…、夜になるとよく来るんだ…。男女二組の人間が…』
「…どういうことだ…?」
鈍いルキアが手足をじたばたさせながら聞き返す。
『…知りたい……?それは…、……こういうこと……!!』
五本目の触手が、彼の言葉を合図にルキアの水着を一気に引き裂いた。

「きゃあぁっ!!」
いきなりの虚の行動に思わずルキアは悲鳴をあげる。まさかこうなるとは明らかに予想外だ。
かわいらしい黒の水着は無残にも引き裂かれ、その布がひらひらと舞い落ちる。
体にまだ幾分かの布が残ってるとはいえ、今のルキアは半裸も同然だ。
しかも四肢は虚の触手によって身動きが取れないようになっている。隠したくても隠しようがなかった。
「貴様!!一体どういうつもりだ!」
焦りを見せないようにして、ルキアが強く叫ぶ。
『ここまでしたのにまだ解らないのかい…?』
粘着質な虚の声と共に、ルキアの耳を彼の触手がぬるりと掠めた。
「やっ…!」
そこでぞくりとする。まさか、まさかこの虚は私を……。
「なっ…、やっ、やめぬか!私は貴様にどうこうされる筋合いなどない!!」
慌てていっそう手足をじたばたとさせる。すると触手の戒めはいっそう強くなった。
「痛っ…!」
『そう嫌がらないでおくれよ…。お楽しみはこれからなんだから…』
無機質な仮面がにやりと笑う。そしてルキアの体めがけて、大量の触手がうごめいた。
「や、やあぁっ!!」
薄暗い洞窟の中でルキアの白い肢体にどす黒いぬめった触手が次々と魔の手を伸ばす。
背中に、腰に、あるいは胸に。
数本の触手がルキアの白い乳房を這いずり回る。触手によって、その乳房はふにふにと形を変えた。
「ああっ…!やっ、…やめっ…!!」
それから離れようと胸を後ろにずらそうとすると、他の触手がルキアの体をしっかりと固定した。
逃げようとしても、逃げられない。触手は湿ったその先をそっと乳房の先端に近づける。
ころころとその先端を転がされると、甘い快感がルキアの体に走った。
「あ…ん…!!」
思わず出た嬌声にぞっとする。虫唾が走るほどに嫌悪しているのに。
『我慢することは、ないんだよ…』
諭すようにそういう虚を、今すぐに葬り去ってしまいたかった。

「やめろ…!っやめてくれ…!!」
目に涙を溜めてルキアが叫ぶが、虚の触手は変わらず彼女の体を嘗め回した。
触手の先についている無数の小さな吸盤が、彼女の乳房の先端にきゅうと吸い付く。
もう片方は強く揉みしだかれ、数本の触手がリズミカルに先端を擦りあっている。
「はあぁん…!やあ……!!」
拒絶しながらも、ルキアはつい甘い声を上げてしまう。
吸盤に耳たぶを責められたり、焦らすように腰周りを這いずり回られると、何故か下腹部がじんと痛んだ。
(嫌なのに…!こんなやつにこんなことをされるなんて…、屈辱にもほどがある…!!)
固定された足元から、数本の触手がじわじわとのぼってくる。そのぬめりに不服にも快感を覚えながら、
ルキアはすぐに両足を閉じようとした。しかしそうはさせてくれない。むしろ半ば無理やりに足を開かれてしまう。
「やめろぉ…!!」
『恥ずかしがらなくてもいいんだよ…』
「たわけ…!そういう問題ではない…!!」
両腕は一本の触手に捕われ、両足は数本の触手によって大きく開かれている。
体は地面とほぼ平衡で、宙で横たわっているような状態だ。触手がざわざわとルキアの太ももを撫で回す。
「んあぁっ…!は…、あ、ぁあ……!!」
頬を朱に染めたルキアが堪らず小さく鳴いた。そしてその触手はゆっくりと彼女の秘部へと進入していく。
ただ、最初は焦らすようにルキアの薄い陰毛を優しく刺激して、そのぬめりでしっとりと濡らした。
「ん…、やあ……」
だんだんと頭が痺れてきて、理性のタガが外れてゆく。
(だめだ…!このままでは相手の思う壺ではないか…!!)
そう言い聞かせても体に力が入らない。
寧ろ自分の入り口部分を触るか触らないかの狭間で蠢いているそれらをじれったく感じた。
と、突然下半身が大きく持ち上げられる。虚が彼女のソコを見ようと自分の目前に持ち上げたのだ。
『…嫌がっている割にはすごく、濡れているようだね…』
もはやむき出しになっているそこは、既に赤く熟して半透明の蜜をとろとろと発していた。
「いやぁああ……」
恥ずかしいはずなのに、何故か一層気持ちが昂ぶったような気がした。

一方砂浜。ビーチパラソルの影で心地よく眠りを満喫していた一護は、
突然近くで大声で騒いでいる子どもたちによって目を覚ましてしまう。
「わーっ!なんだこれー!へんなのー!」
「どうやって動いてるのかな?チャックは…」
「うるっせー!さわるんじゃねえガキども!!俺様は急いでんだよぉ!!」
(……?)
どことなく聞き覚えのある声に、無視していたのをやめて上半身をあげる。
と、声を上げる間もなくびしょぬれの物体が一護の顔面にへばりついた。
「一護―――っ!!この野郎こん畜生人が一生懸命てめぇを探してたってのに、おまえってやつは―――」
「…コンかよ」
言い終わる前にそれをべしりと引き剥がす。何故かびしょぬれ(しかも砂でどろどろ・昆布つき)
のコンは半泣きで手足をばたつかせていた。
「なんなんだよ一体…。…そういえば俺どれくらい寝てたっけ…。ルキアはどこいったんだ?」
「ばかやろーっ!!その姐さんが今大ピンチなんだよ!!虚に捕まって、
俺だけ逃がしておまえを呼んで来いって…!!」
「なんだと…!?」
それまで寝ぼけていた脳が一気に目覚める。神経を研ぎ澄ませて見れば、
確かに大きな霊圧がどこかで蠢いているのを感じ取る事が出来た。
「グローブは!?」
「このリュックの中だ!!」
水の重みで動きにくそうにしながら、コンがもそもそと近くに落としたリュックを指差す。
「ルキア……!待ってろよ……!!」
強い霊圧を感じる洞窟の方を見ながら、一護はグローブを握りしめた。

洞窟は静かだ。ただぬめぬめと動く触手の音と、ルキアの荒い息遣いのみが響いている。
更に二本の触手が虚の背中から飛び出し、ルキアの小さな花弁をぴっと大きく開いた。
「んはぁ……」
露になったそこは綺麗な桃色で、自身の蜜に溢れててらてらと妖しい光を放っていた。
外気に晒されたために冷たい空気がそこを刺激して、ルキアは思わずぴくりと身じろぎする。
『すごく綺麗だ…。今気持ちよくしてあげるから…』
そういって虚は大きく長い舌でルキアの入り口をべろりと舐めた。
「ひゃ…!あん…!!」
ルキアが眉をしかめてそれに答える。
更に虚は二つに分かれた舌の先を器用に使って彼女の蜜壷を丁寧に舐めあげた。
ぴちゅ、ぴちゅといやらしい水音が洞窟に響き渡る。
「あん…!や…っ、だめ…!ふ、あはぁ……!!」
小さな割れ目を縦横無尽に這いずり回り、触手でぷっくりと腫れ上がった性感帯をなぞられると、
蜜は一層溶け出して、ルキアの下腹部はどうしようもなく疼いてしまう。
「はぁん!あぁっ…!やぁ、んは……!こ、こんなの……!!」
舌で肉豆を転がされながら、今度は太い触手がルキアの秘部を激しくこする。
「やっ!だめだぁ…、ん、ああ…!あん!ふぁあん!!」
もうどうしようもなく焦がれてしまって、思わず自分から腰を振ってしまう。
未だに中に侵入されないのが、とりあえず安心なようでいじらしい。
濡れそぼった蜜壷がひくひくと鳴いた。何を求めているのか、自分でもわかってしまう。
『キミはなんていやらしい娘なんだ…。少しばかりお仕置きが必要だね』
一番太い触手が確認するかのようにルキアの入り口をぐちょぐちょと撫で繰る。
「んあっ!はぁ…、やぁ……!!」
そのまま中に入ってきそうな勢いにルキアは嫌悪と快感で目をぎゅっと閉じた。
―――と……。
『ぎゃああぁあああぁぁぁっ!!』
割れるような虚の悲鳴と共に、自分が地面へと落ちていく感覚。
「うわあ…!!」
と、自分の体が誰かの腕の中に着地した事に気づく。顔を上げると、そこには一護の顔があった。
彼はルキアに纏わりついていた触手を一掃し、ルキアを助けたのだった。
「ルキア…!遅くなってすまねえ……!!」

「一護…」
安心して、ルキアが彼の名を呼ぶ。一護は落ちていた白いジャケットをルキアの体に羽織らせた。
「…よくもまあ丸腰の女をここまで苛めてくれたもんだ…!!」
頬を引き攣らせながら、悪鬼のような表情で一護が吐き捨てる。
彼は怒っていた。その怒りに比例するかのように、彼の霊圧も恐ろしいほどに上がっていくのがわかる。
『なんだ、おまえは……』
虚はちぎれた数本の触手をゆるゆると宙に浮かせながら二人を見やった。
「この度めでたく本業死神就職した新米死神だよ」
一護がにやりと笑う。
『邪魔をするなーーーーーっ!!!!』
そんな彼を無視して、虚はまだ傷ついていない触手の束を一気に一護へ向かわせた。
「ルキア!そこで待ってろ!」
腕の中のルキアを洞窟の端において、一護は真っ直ぐ、迫りくる触手の方へと走った。
触手の先から変な液が飛ばされる。
早速避けたものの、服についたそその液は彼の死神装束をじわりと焦がした。
「!?」
それに気を取られると次は先を鋭くした触手が一護めがけてやってきた。
「あぶねえっ!」
それを慌ててかわし、続けて迫りくる大量の触手を斬魂刀で一掃する。
『ぎゃあああああっ!!』
さっきと同じような悲鳴で、虚が堪らず後ろへと退いた。
「ルキアを相手に選んだことを後悔するんだな…!!」
虚の顔面まで大きく跳んで、それだけ言うと彼はその仮面を真っ二つに切り裂いた。
オオオオオオオォォォォ……!!
唸るような風が吹いて、虚はぼろぼろと崩れ去っていく。その最後を見ようともせずに、一護はルキアの元へと駆け寄った。
「ルキア!!」
「大丈夫だ、一護…」
ルキアが何をされたかはもちろん一護も察している。
しかし赤く染まった頬に潤んだ瞳で見上げられると、彼はどうしようもなく動揺してしまった。
「…と、とにかく体、洗い流した方がいいだろ。ちょっと俺の体取ってくるからそこで待ってろよ」
少し赤くなった一護には気づかず、ルキアはただ頷く事しか出来なかった。



(完)



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(続編未投下)