FX自動売買
禁断のケーキ
じゃらん♪
さくらのVPS



朽木ルキア大ブレイクの予感パート12 :  581氏 投稿日:2006/02/19(日) 15:00:21


ケモノ


硬い木の格子の向こう、身動ぎももしない小さな小さな背中。
狭い空の向こうの自由を思って、泣いているのだろうか。

「よぉ、調子はどうだ」
乾いた木の軋む音。扉を開けても、小さな背中は、振り向きもしない。
「…別に、」
ふ、と息の漏れるような歯切れの悪い話し方をする。
恋次の胸の奥が、砂を食んだように重くなる。
「囚人の様子見か。案外暇なものだな…副隊長は肩書きだけか?」
「は、言ってろよ。…重罪人に逃げられちゃかなわねぇからな」
上滑りの会話が辛い。それでも、たった一つの願いを込めて、恋次はルキアに話しかけ続ける。

「まだメシ食ってねぇのかよ」
床に置かれた粗末な食事には、一口も手をつけられていない。
だが、僅かに匙が汚れている。小鉢の中の白玉善哉。餡の色と、同じ色だ。
「食えよ。刑の前に死なれても困るんだよ」
その言葉に、ふいにルキアが立ち上がった。白い着物の裾が揺れる。

「これはお前か…」
一呼吸の後、派手な音を立てて、盆がひっくり返った。
「こんなもの、食べられたものじゃない。余計なことをするな」
椀の中身が無残に床に飛び散る。
食べ物を足蹴にしたのだ。他の誰でもない、ルキアが。
「…脱獄なぞ、せぬ。二度と顔を見せるな」
無機質に乾いた声で、ルキアが言った。うつむいたその表情は見えない。
痛い程に、空気が張り詰めた。まるで皮膚を焼かれているようだ。

「私は死ぬのだ…お前の顔など見たくはない」
その言葉に、恋次のどこか、深い場所で蟠っていたものが、堰を切ったように溢れ出した。

「…ふざけやがって」
恋次の喉から、低く唸るような声が漏れた。
やり場のない怒りに任せて、ルキアの華奢な体を、壁に叩き付けた。
「俺の顔なんざ見たくねぇってか」
片腕に収まる小さな身体を、力任せに押さえつける。
強引に唇を重ね、噛み付くように口付けた。
抑えきれない身の内の獣が、唸りを上げて牙を剥く。

「お前が一番嫌がること、してやるよ」
強引に着物をはだけると、白い肌と小ぶりな胸が露わになった。
全身の血が煮えるような感覚に、恋次は我を忘れた。
抗うことすらしないルキアは、まるで氷のように冷たい。

「どうせ死ぬなら、ってか。上等だ」
ルキアの瞳が、初めてまっすぐに恋次を見据えた。

強引に開かせた身体を、隅々まで触れて回る。
おそらく他人に触れられるのは初めてなのだろう。
強張った身体のどこをどう触れても、ルキアは声ひとつあげなかった。

「何で抵抗しねぇんだよ、お前は。犯されてんだぜ、俺に」
強がる言葉とは裏腹に、恋次の愛撫は丁寧だった。
まるでか弱い小鳥に触れるように、優しく、優しく触れることしか出来なかった。
ルキアは、何も答えない。獣に捕らわれた獲物のように、唇を噛み締めて、声を殺していた。

「嫌なんだろ、こうやってされんの。だったら抵抗して見せろよ」
後ろから裏側から、身体の隅々までを、恋次の唇が辿った。
その度に、ルキアの喉から押し殺した悲鳴が漏れる。
「嫌だったらそう言えよ…逃がしてくれって泣いてみろよ!」
悲壮な叫びは、途方もない祈りの言葉のようだった。

脚の間に指先を差し入れると、僅かに湿ってぬめりを帯びていた。
確かな快楽の証に、許されたような。そんな気がした。
「濡れてるぜ…お前、俺に触られて」
それは、自分に言い聞かせるための言葉なのかもしれない。
この女は俺のものだ。初めてであったときから今まで。これからも、ずっと。
この行為は、所有の証であり、途方もない確認の作業だ。

両脚を抱え上げて、恋次は強引にルキアの秘所に押し入った。
ルキアの喉から、堪え切れない悲鳴が上がった。
壁に押し付けていた身体を抱え上げて、両腕でしっかりと抱きとめる。
ルキアを支えているのは、恋次自身のみだ。
不安定な姿勢で深く繋がったまま、恋次は何度もルキアの最奥に欲望を突き立てた。

「そんなに死にてぇなら、俺が殺してやるよ」
抱えあげた華奢な身体を、力任せに何度も貫いた。
その度に、ルキアの喉からけだものじみた悲鳴が漏れる。

「処刑するまでもねぇよ。お前は俺が殺してやるよ」
どれだけ深く繋がっても飽き足らない。
心が繋がっていなければ、こんな行為に何の意味もない。

「お前に…なら、いや、お前…だから…」
ルキアの声から、初めて言葉が生まれた。
涙に潤んだ瞳も、切れ切れの声も、苦痛故だろうか。

「…頼むから、生きてくれよ…っ!」
掠れた獣の咆哮は、誰の耳にも届くことがなかった。

              ・ ・ ・

ルキアの処刑まで、十四日を切った。

ものものしい行列を引き連れて、恋次は四深牢へと向かう。
白い浄罪の塔は、天に届きそうな程に高い。

恋次がルキアに会うのは、これが最後になるだろう。
次に会うのは、双極だ。

「…一つ、未確認情報を教えてやる」

振り向いたルキアの顔は、まるで生きているようだった。

              ・ ・ ・

俺じゃなくても。お前が生きようとしてくれるなら、それでいい。
お前に希望を与えよう。それで、俺は救われるだろう。

「蛇尾丸…悪いな。ちょっと付き合ってくれよ」
恋次は刀を握りなおし、深呼吸をひとつ、こぼした。


(完)